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コンテンツマーケティングとは? 基本的な考え方や取り組む目的、始め方を解説

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2025年12月04日

カテゴリー:
目次

消費者行動が多様化した現代においては、「点」の手法のみで集客できた時代は過去のものとなりつつあります。見込み客や既存顧客と「面」でコミュニケーションを図るための手法として、近年注目を集めているのが「コンテンツマーケティング」です。

この記事では、コンテンツマーケティングの基本的な考え方や顧客獲得イメージ、強みや課題とその解決策についてわかりやすく解説しています。コンテンツマーケティングを始める手順もあわせて紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

コンテンツマーケティングとは

 

はじめに、そもそもコンテンツマーケティングとはどのような手法なのかを整理しておきます。

 

 

コンテンツを活用したマーケティング手法の総称

コンテンツマーケティングとは、コンテンツを活用したマーケティング手法の総称です。ターゲットユーザーにとって有益な情報を提供し、見込み客や既存顧客とのコミュニケーションを図るマーケティング手法を指します。コンテンツマーケティングで活用される代表的な媒体を表しているのが「PESOモデル」です。

 

【PESOモデルの4媒体】
・P:ペイドメディア:有料で出稿する広告などの媒体
・E:アーンドメディア:第三者が発信する口コミやレビューサイトなどの媒体
・S:シェアードメディア:SNSやブログなどの媒体
・O:オウンドメディア:自社が保有・運営する媒体

 

 

「コンテンツ」とは何を指す?

コンテンツマーケティングにおける「コンテンツ」には、次のものが含まれています。

・Webサイト
・動画
・ホワイトペーパー
・メールマガジン
・オフラインのカタログ など

これらの中でも広く活用されているのが「記事コンテンツ」です。記事コンテンツとは、オウンドメディア(自社サイト)に掲載する文字ベースの記事を指します。記事を通じて自社の知見やノウハウを提供し、ターゲットユーザーの信頼を得る手法は、コンテンツマーケティングの王道といえるでしょう。

 

 

コンテンツマーケティングが注目されている理由

コンテンツマーケティングが注目を集めている背景には、消費者行動の多様化があります。消費者が情報を得るための手段が細分化され、マスを対象としたマーケティング手法の効果が相対的に弱まりつつあるのが実情です。テレビCMや折込チラシを打っても、ターゲットにリーチするとは限らず費用対効果が見込めないケースも少なくありません。

こうした時代においては、ターゲットとの密度の高いコミュニケーションをじっくりと構築することが、むしろ効果の高いマーケティング活動につながる可能性があります。ターゲットとの信頼関係を築けるコンテンツマーケティングが注目されているのはこのためです。

  

コンテンツマーケティングによる顧客獲得イメージ

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コンテンツマーケティングによって見込み客を獲得するプロセスは、マーケティングファネルに則っています。マーケティングファネルとは、見込み客が商品・サービスを認知してから購入に至るまでの行動や心情を段階的に示したフレームワークのことです。具体的には「認知」「興味」「比較検討」「購入」「ファン/ロイヤルカスタマー化」のプロセスが想定されています。

 

 

1. 認知

第一段階として、ターゲットに自社やその商品・サービスの存在を認知してもらう必要があります。社名やブランド名、商品名を知らない段階では、ターゲットによる指名検索(商品名などを直接調べる検索方法)は期待できません。まずは存在を知ってもらうことが第一歩です。

そこで、自社の商品・サービスと関連性の高いキーワードで検索したユーザーに、有益な情報を提供します。情報やノウハウを求めているユーザーにWebサイト等を訪問してもらうことで、最初のタッチポイントを築く仕組みです。

 

 

 

2. 興味

ターゲットユーザーが興味を抱き始めるのが次の段階です。役立つ情報を提供しているのはどのような会社なのか、Webサイト等を繰り返し目にする中で興味を抱くユーザーが現われるでしょう。あるいは、取り扱っている商品・サービスそのものに関心を持ち始めるユーザーもいるかもしれません。この時点で、ターゲットにとって単に「知っている商品」から、「興味がある商品」へとステップアップしています。

 

 

3. 比較検討

商品やサービスの購入・契約を検討するタイミングになると、多くの人は他社の類似商品と比較することが想定されます。プロダクトの良し悪しだけでなく、「たしかな情報を提供している企業」という信頼性が付加価値となり、選んでいただける可能性を引き上げるでしょう。

この段階で「選ばれる」会社となるには、自社ならではの強みや独自性を盛り込んだコンテンツを発信していくことが重要です。自社独自のメッセージとユーザーニーズが重なる領域を探り、競合他社との差別化を図ることが求められます。 

 

 

4. 購入

コンテンツ内に設置されたCTA(Call To Action)を通じて、問い合わせや資料請求といったユーザーのアクションを促します。とくにBtoBにおいては、「どの会社に見積もりを依頼するか」「営業担当者に来社してもらい、説明を受けるかどうか」が、この時点で絞り込まれることもめずらしくありません。

問い合わせや資料ダウンロードの際には、企業名や担当者名、メールアドレスなどを入力してもらうとよいでしょう。ここで収集された情報が見込みや客リストとなり、継続的にコンタクトを取っていくための重要な情報源となります。

 

 

5. ファン/ロイヤルカスタマー化

購入・契約後は、既存顧客向けに引き続き有益な情報を提供し続けます。顧客にとって「困った時に頼りになる会社」「良質な情報を提供してくれる会社」として想起されることを目指しましょう。こうした活動により、リピート購入や新規顧客の紹介といった継続的な売上につながる可能性があるからです。このように、コンテンツマーケティングは顧客獲得だけでなく、既存顧客をファン/ロイヤルカスタマー化する役割も担っています。

 

コンテンツマーケティングの強み

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コンテンツマーケティングにはいくつかの強みがあります。コンテンツマーケティングだからこそ発揮される特有の強みを把握しておくことが、施策を成功させる上で重要です。

 

 

潜在層・顕在層の両方にアプローチできる

1つめの強みは、潜在層・顕在層のいずれのターゲットにもアプローチできる点です。自社やその商品を認知していない層も含めて情報を提供できるため、幅広い層の見込み客との接点を築ける可能性があります。

また、制作したコンテンツは既存顧客向けの情報提供の手段としても有効です。このように、商品・サービスありきではなく、ターゲットユーザーのニーズに照準を合わせてマーケティング活動を展開できることは、コンテンツマーケティングの大きな強みといえます。

 

 

広告に依存しないマーケティング活動が可能

広告+αのマーケティング活動を展開できることも大きな強みです。広告は集客のための手法として現在も主流ですが、そもそもニーズに気づいていない層や、商品・サービスが課題解決につながることを認識していない層にはメッセージが届きにくい側面があります。広告で顕在層にアプローチしつつ、コンテンツマーケティングで潜在層も含めてアプローチするといったように、広告施策を補う役割を果たすでしょう。

 

 

ユーザーが抵抗感を抱きにくい

コンテンツマーケティングはユーザーにとって有益な情報を提供する手法のため、広告にありがちな「売り込み感」を与えにくいこともメリットの1つです。ユーザーは日々膨大な量の広告を目にしています。中には広告そのものを敬遠し始めているユーザーも存在するため、繰り返し広告が表示されることによってマイナスイメージにつながりかねないのが実情です。あくまでもユーザー視点で役立つ情報を提供することは、抵抗感を抱かれにくいアプローチの方法といえるでしょう。

 

 

制作したコンテンツが自社の資産になる

制作したコンテンツは自社が所有しているため、将来にわたり資産として活用できることも大きなメリットです。別媒体でコンテンツを活用するほか、営業活動で使用するプレゼン資料などに転用することも想定されます。注目されるコンテンツを制作できれば、長期間にわたって集客効果を得られる可能性も十分にあるでしょう。このように制作したコンテンツが自社の資産として積み上がっていくことは、コンテンツマーケティングの強みといえます。

  

コンテンツマーケティングの課題と解決策

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コンテンツマーケティングを推進していく上で、よくある課題を紹介します。各課題の解決策をあらかじめ押さえておきましょう。

 

 

成果が出るまでに時間がかかる

コンテンツマーケティングは即効性が期待できる施策ではありません。コンテンツを制作・公開すれば即座に成果につながるものではないため、継続的に改善を図りながらじっくりと取り組んでいく必要があります。

解決策としては、自社のリソースや予算に合った規模で無理なく取り組むことをおすすめします。現状のリソースを客観的に分析し、中長期的に取り組める施策の規模を割り出しておくことが大切です。

 

 

売上への貢献度が可視化されにくい

コンテンツマーケティング施策は、売上に直結するとは限りません。間接的な売上への貢献や、他の施策を補完する効果をもたらす戦略と捉えて取り組む必要があるでしょう。とくに意思決定者や決裁者にコンテンツマーケティングの特性を理解してもらえるよう、丁寧に説明することが重要です。

近年はAIによる要約が検索結果に表示されるようになり、Webサイトへの流入を促すハードルがさらに高まっています。こうした状況だからこそ、売上に直結する施策のみに注力する方針を見直していく必要があるでしょう。

 

 

相応のリソースが求められる

コンテンツの継続的な制作と改善を安定的に運用していくには、相応の人的リソースが必要になります。実務においてはコンテンツマーケティングの専属担当者を配置できないケースも多いことから、無理のない体制を構築しておく必要があるでしょう。

制作工程に外注をバランス良く取り入れることは、人的リソースの確保につながる解決策の1つといえます。外部に委託する範囲と内製すべき範囲を慎重に検討し、自社のリソースを最適化するのがポイントです。

 

コンテンツマーケティングの始め方

 

コンテンツマーケティングを始めるための基本的なステップを紹介します。施策をできるだけスムーズに軌道に乗せるためにも、次の手順に沿って進めていきましょう。

 

 

1. コンセプト策定とペルソナ設計を行う

はじめに、コンテンツのコンセプト策定とペルソナ設計を行います。より端的に表現すると、「誰に何を伝え、どのような課題を解決したいのか」を明確にしておくことが大切です。

よくある失敗として、ターゲットを幅広く想定しすぎてしまうケースが挙げられます。より多くのユーザーにメッセージを届けようと試みた結果、誰にも響かないコンテンツにならないよう注意しましょう。実在する個人を想定した、具体的なペルソナを設定するのがポイントです。

 

 

2. カスタマージャーニーを設計する

次に、ターゲットのフェーズごとの心理と、提供すべきコンテンツ・媒体をカスタマージャーニーマップにまとめて整理します。タッチポイントやターゲットのインサイト(内面)、メッセージを届けるために適したメディアを設計しましょう。

可能であれば、ターゲットに該当する既存顧客などにインタビューを実施し、リアルな声を収集するステップを踏むことをおすすめします。このプロセスを経ることでニーズをより具体的に把握できることに加え、施策の軸がブレにくくなるため、コンテンツマーケティング施策をスムーズに進行しやすくなるでしょう。

 

 

3. コンテンツを設計しKPIを設定する

カスタマージャーニーマップを元に、コンテンツのテーマリストを作成します。各テーマについてキーワード調査を実施し、マーケティングファネルのフェーズごとにKPIを設定しましょう。

ただし、コンテンツを公開し始めたばかりの初期段階においては、PVやCVといった成果目標を短期間で達成するのが現実的ではないことも考えられます。当初は制作コンテンツ数や公開数といった、行動ベースのKPIを設定しておくのも1つの考え方です。

 

 

4. コンテンツを制作する

ペルソナの課題や困りごとの解決につながるコンテンツを制作します。コンテンツのテーマはあくまでもペルソナの課題解決に主眼を置いたものとし、売り込み色を前面に押し出さないことが大切です。

コンテンツ内で商品・サービスを紹介する場合は、紹介そのものがメインメッセージにならないよう注意しましょう。ユーザーファーストを意識したコンテンツを制作が、結果として信頼の醸成へとつながります。

 

 

5. 効果測定を実施する

コンテンツ公開後は、必ず効果測定を実施します。事前に設定したKPIを軸に、目標との差異が生じた原因を分析して改善点を洗い出しましょう。

効果測定は直感や経験則にもとづいて実施するのではなく、客観的なデータを元に進めることが大切です。活用する分析ツールの種類や実施時期など、効果測定の進め方に関してもあらかじめ決めておくことをおすすめします。

 

 

6. 振り返りと改善を繰り返す

効果測定と分析結果を踏まえて振り返りを行い、次のアクションにつながる改善策を打ち出します。このプロセスの精度が、コンテンツマーケティングの成否を分けるポイントとなると言っても過言ではありません。

たとえば記事コンテンツであれば、一度公開したきり放置するのではなく、PDCAサイクルを回してリライトを実施したり、必要に応じて記事を追加したりすることが重要です。改善を繰り返すことはコンテンツのブラッシュアップにつながるだけでなく、ペルソナのニーズをより詳細に把握する意味においても欠かせないプロセスといえます。

 

コンテンツマーケティングの基本的な考え方を押さえて施策を設計しよう

 

コンテンツマーケティングは、見込み客や既存顧客と「面」でコミュニケーションを図るための手法です。直接的に商品・サービスを売り込む手法ではないからこそ、潜在層を含む見込み客に効果的にアプローチできることに加え、購入・契約後の良好な関係構築も見据えた施策を展開できます。

ネオマーケティングでは、オウンドメディアをはじめとするコンテンツマーケティング施策の支援を行っています。各種分析から記事制作、リーガルチェックまで一気通貫で実施することにより、効果的な施策を講じつつご依頼者様の負担を軽減するサービスです。コンテンツマーケティング施策を講じたい事業者様や、現在取り組んでいる施策の改善を図りたい事業者様は、ぜひネオマーケティングにご相談ください。

 

ネオマーケティングは国内約2889万人のアンケート会員を保有するパネルネットワークを構築、ご希望の調査対象者にリサーチを実施することが可能です。
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