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展示会のリード獲得単価とは?活かし方を自社データで解説

ライター:加藤 賢大

公開日:2026年10月21日

カテゴリー:
目次

「展示会には毎回出展しているが、獲得した名刺・リードをその後どう活かせばいいか分からない」「展示会のリード獲得単価は、他の施策と比べて高いのか安いのか判断できない」。
BtoBマーケティングの現場では、こうした声をよく耳にします。

本記事では、ネオマーケティングも参加した「BtoBマーケティング企業実態調査2025」(株式会社シーラベルとBtoB支援会社14社による共同調査、有効回答257件)のデータから、展示会出展の実施率・成果実感率や、展示会リードの獲得単価として語られることの多い目安水準を紹介したうえで、自社クライアント事例や、獲得したリードを活かすためのポイントを解説します。

リード獲得全般の手法については「リード獲得とは?具体的な手法18選と成功させるためのポイントを解説」で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

出典:「BtoBマーケティング企業実態調査2025」株式会社シーラベル(https://marketing.clabel.jp/contact/)、BtoBマーケティング支援企業14社共同調査(ネオマーケティング含む)、有効回答257件

展示会出展は、BtoBのリード獲得施策としてどのくらい使われているのか

 

BtoB展示会(見本市・商談会など、BtoB企業が出展してリードを獲得する催事全般)は、BtoBマーケティングの定番施策の一つです。まず、実際にどれくらいの企業が展示会に取り組み、どれくらい成果を実感しているのかを、調査データから確認します。

 

 

マーケティング施策の実施率・成果実感率における「展示会出展」の位置づけ

 

「BtoBマーケティング企業実態調査2025」によると、2024年に実施したマーケティング施策のうち「展示会出展」は48.6%で、「サイト制作・改善」(68.1%)「メールマーケティング」(55.3%)「SEOコンテンツ制作」(49.8%)に次ぐ4位でした。
一方、「成果が出ている新規リード獲得施策」としては、「ウェビナー・共催イベント」(34.2%)に次ぐ31.1%で2位にランクインしています。
実施率そのものは4位にとどまるものの、成果実感率では2位まで順位を上げており、「取り組んでいる企業の中では、相対的に成果を実感しやすい施策」だとうかがえます。

 

また、マーケティング予算が5,000万円以上の企業では「展示会出展」の拡大意向が高いことも分かっています。
一方で、2025年に縮小したい施策としても「展示会出展」は8.9%で5位に挙がっており、予算規模によって展示会への評価が分かれる施策だと言えます。

 

展示会リードの獲得単価は、いくらが目安なのか

 

展示会出展を検討・継続する際に気になるのが、「リード1件あたりの獲得単価(CPA)が妥当かどうか」です。
結論から言うと、調査データ・自社クライアント事例のいずれからも、「1万円前後」をひとつの目安ラインとする見方が多く見られます。ここでは、その根拠となるデータと事例を紹介します。
なお、ここで紹介する数値はいずれも「実際に支払った獲得単価の平均」を調査したものではなく、企業が社内で基準として採用している水準や、個別の支援実績における参考値である点にご留意ください。

 

 

新規リード獲得にあたり基準とするCPA

 

同調査では「外部の新規リード獲得サービスを検討するにあたり、基準としているCPA(リード獲得単価)」を尋ねています。
「展示会出展」については「1万円以上」を基準とする企業が合計48.1%でした(単純計算で、残りの51.9%は1万円未満を基準としています)。他の施策と比べると、「リスティング広告」(67.0%が1万円以上)よりは低めです。
一方で、「資料DL」(41.9%)や「ホワイトペーパーDL」(33.7%)よりは高めの水準にあります。展示会は「1万円前後」を一つの基準ラインとして挙げる企業が多いチャネルだとうかがえます。

 

この水準は、自社のクライアント支援実績とも近い数字です。
包装・物流・環境関連資材の専門商社であるもりや産業株式会社様の支援事例では、もともと「展示会(獲得単価の目安 約1万円)」の方がWeb広告よりも効率の良いチャネルでした。その後Web広告の運用改善を重ねた結果、2025年度には広告経由の問い合わせ数が前年比約170%増加し、「Web広告の獲得単価が、展示会の目安である約1万円を下回る」水準まで改善した、という成果が報告されています(もりや産業株式会社の事例を見る)。
この「約1万円」は展示会そのものの獲得単価を厳密に測定した数値ではなく、社内でCPAの基準値を検討する際の参考値として使われた水準です。測定の性質は調査側の48.1%とは異なりますが、どちらも「1万円前後」という同じ水準感を示している点は、展示会のCPA感覚をつかむうえで参考になります。

 

展示会リードを「放置」していないか

 

展示会出展・リード獲得単価の実態を押さえたところで、次に気になるのは「獲得したリードをその後どう活かすか」です。同調査では、マーケティング施策のうち「展示会出展」は内製で対応している企業が64.7%で、外部委託率は35.3%にとどまります。さらに「2025年に外部委託を増やしたい業務」として展示会出展を挙げた企業は9.3%で、13施策中10位という結果でした。

 

裏を返せば、集客の企画からブース設計、獲得後のフォローまでを一気通貫で支援してもらっている企業はまだ少なく、「出展はするが、その後の活用は手探り」という状態のまま運用されているケースが多いと考えられます。
展示会で集めた名刺・リード情報は、獲得した時点ではまだ比較検討の初期段階にあることが大半です。CRM・MAツールへの登録や、フォローの優先順位付けをせずに放置すると、次の展示会までに関心が薄れてしまい、獲得単価に見合った商談化につながりません。
優先順位の具体的なつけ方は「リードクオリフィケーションとは?BtoBの選別基準と進め方を解説」で詳しく解説しています。

 

展示会出展でつまずきやすいポイント

 

展示会を成果につなげられるかどうかは、出展そのものよりも前後の設計で差がつきやすい部分です。特に次の3点は、自社のチェックリストとしても使える、つまずきやすいポイントです。

 

・集客を会場任せにしてしまう:
ブースを出すだけでは、既存の取引先や「なんとなく立ち寄った」層しか集まらないことがあります。来場が見込めるターゲットに事前にアプローチする集客プランニングを組み合わせることで、獲得できるリードの質が変わります。そもそも自社のターゲットが集まりやすい展示会を選べているかも重要な観点で、出展先を検討する際は中小企業基盤整備機構の展示会カレンダーなども参考になります。

 

 

・名刺交換で満足し、フォローの優先順位をつけていない:
獲得した名刺・リードを一律に同じ順番で架電・メールしてしまうと、関心の高い相手への対応が遅れがちです。
商談化につながりやすい行動データ(資料請求の有無、ブースでの会話内容など)をもとに優先順位をつける必要があります。

 

 

まずは直近の展示会について、次の3つのチェック項目に当てはまっていないか振り返ってみてください。
☐ 来場見込みターゲットへの事前集客ができているか(会場任せになっていないか)
☐ 獲得した名刺・リードに優先順位をつけてフォローできているか
☐ ブースでの話題づくり(体験設計・登壇など)を用意できているか

 

展示会を「出展して終わり」にしないために

 

ここまで見てきたように、展示会は成果を実感している企業が多い一方で、集客設計・フォロー体制まで含めて運用できている企業はまだ多くありません。ネオマーケティングでは、BtoB企業の営業・マーケティングプロセス全体に伴走する中で、展示会・ウェビナーについても出展前から獲得後のフォローまでを一気通貫で支援しています。

 

ネオマーケティングの「展示会・ウェビナー支援」サービスメニュー

具体的には、以下のようなメニューで展示会の成果を底上げします。

 

 

支援メニュー

内容

集客プランニング

ターゲットに合わせた事前集客の設計・実行

ブース設計やツール制作

来場者の目に留まり、会話のきっかけになるブース・ツールの設計

キャンペーン企画

来場者の記憶に残り、行動を後押しするキャンペーンの企画

インフルエンサー派遣

業界インフルエンサーの基調講演・パネル登壇への起用や、ブース訪問の様子のSNS発信による話題化

共催ウェビナー企画・運営代行

展示会で接点を持った見込み客への、ウェビナーを通じた継続的なフォロー

 

前の章で挙げた3つのつまずきポイントは、それぞれ上記のメニューで補うことができます。「集客を会場任せにしてしまう」には集客プランニングを、「ブースでの話題づくり」にはブース設計やツール制作・インフルエンサー派遣を、それぞれ組み合わせることが可能です。

 

著名人やインフルエンサーの起用は、海外の大型カンファレンスでも「話題化」の手段として使われています。
たとえばIBMは、インドの「Vogue Women of the Year Awards 2017」で、AIプラットフォーム「Watson」とデザイナーGaurav Gupta氏が共同開発したLED内蔵のサリードレスを発表し、同イベントの司会を務めた女優Archie Panjabi氏が着用。来場者が自身のTwitterアカウントを入力すると、性格特性に応じた色がサリーに浮かび上がる体験型デモンストレーションとして話題を集めました(出典)。
また、SAPも自社カンファレンス「SAPPHIRE NOW」でインフルエンサーを起用したFacebookライブ配信を行い、視聴者との双方向コミュニケーションを図った事例が報告されています(出典)。
いずれも第三者主催の展示会ではなく自社イベント・授賞式での事例ですが、著名な登壇者やインフルエンサーの起用がBtoB企業の「話題化」に有効な手段となり得ることを示しています。

 

また、「名刺交換後のフォロー」も、共催ウェビナーだけが選択肢ではありません。
コラムやホワイトペーパー、動画といったコンテンツを継続的に制作し、それらをメールで定期的に届けることも、関心が薄れがちな展示会リードとの接点を保つための有効な手段です。
獲得した時点ではまだ比較検討の初期段階にあるリードが多いからこそ、ウェビナーに限らない複数のタッチポイントで関係を育てていくことが、商談化につながります。

展示会のリード獲得単価そのものはすでに一定の水準にある施策だからこそ、獲得後の活かし方まで含めて設計することが、投資対効果を左右します。出展の企画段階から相談したい場合は、お問い合わせフォームからお気軽にご相談ください。

 

まとめ

 

展示会出展は、BtoBマーケティング企業実態調査2025(n=257)において実施率48.6%(4位)・成果実感率31.1%(2位)と、取り組んでいる企業の中では相対的に成果を実感しやすい施策です。
リード獲得単価については、同調査で「1万円以上」を基準とする企業が48.1%という結果があり、自社クライアント事例(もりや産業株式会社様)でも「約1万円」という水準が社内比較の参考値として使われていました。
いずれも実測の相場そのものではありませんが、「1万円前後」が目安として語られることが多いチャネルだとうかがえます。

一方で、展示会は64.7%の企業が内製で完結させており、集客設計からフォローまで一気通貫で支援を受けている企業はまだ少数派です。獲得した展示会リードを放置せず、優先順位をつけてフォローする体制づくりが、投資対効果を左右します。

見込み客を集める施策全般については「リード獲得とは?具体的な手法18選と成功させるためのポイントを解説」、獲得後のリードを育てる進め方については「リードナーチャリングとは?BtoBの進め方5ステップと手法を解説」でそれぞれ詳しく解説しています。展示会の企画・集客からリードの活用まで、自社の実践データも踏まえてご相談いただけます。

 

 

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加藤 賢大
WRITER
加藤 賢大
マーケティングリサーチャ―としてキャリアをスタートし、BtoB、BtoCかかわらずマーケティングの戦略立案や施策実行を支援。自社マーケティングにおいても、戦略提案や業務提携、ウェビナー登壇やコラム執筆などを担当。その後、自社D2Cのブランドマネージャーを経て、現在はBtoB企業様に伴走してBtoBマーケティング領域を支援。

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