ブランド価値と利益を向上させるバリューベースプライシングとダイナミックプライシング
ライター:吉原慶
公開日:2023年08月04日
| 更新日:2024年09月30日
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カテゴリー:
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リサーチャーコラム
マーケティングリサーチ
バリューベースプライシングとダイナミックプライシングは、企業が競争力を維持し、収益性を最大化するための重要な価格設定手法です。
バリューベースプライシングとダイナミックプライシングを取り入れて、価格勝負を回避していきましょう。
バリューベースプライシングとは
顧客が商品やサービスに見出す価値に基づいて価格を設定する手法で、顧客満足度の向上やブランド価値の強化に寄与します。
✓なぜ重要か?
顧客満足度の向上につながる
顧客が商品やサービスに対して感じる価値に基づいて価格を設定することで、顧客満足度を向上させることができます。これは、顧客が支払った金額に見合う価値を得られたと感じることで、顧客満足度が高まるからです。
ブランド価値の強化につながる
企業が提供する商品やサービスの独自性や品質を強調することで、ブランド価値を強化します。
これは、顧客が高い価格を支払う意志がある場合、その商品やサービスが高品質であると認識するからです。
ダイナミックプライシングとは
市場の需要と供給に応じて価格を変動させる手法で、売上や利益の最大化につながります。
✓なぜ重要か?
売上や利益の最大化につながる
市場の需要と供給の変動に応じて価格を調整することで、売上や利益を最大化します。
これは、需要が高いときに価格を上げ、需要が低いときに価格を下げることで、最適な収益を得
ることができるからです。
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ダイナミックプライシングは、環境の変化に応じて変動する価値に対して調整するため
バリューベースプライシングのひとつと考えることもできます。
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事例
✓バリューベースプライシング
∟弊社企画開発の乳酸菌サプリメント
サプリによって解決できる悩みを抱えている人に対して当初想定していた価格よりも200円程高い金額で受容されました。これは価値が分かる人が、その価値を高く評価した結果といえます。
✓ダイナミックプライシング
∟とあるスーパーマーケットで、商品に消費期限別に異なるラベルをつけ、それらラベルによって商品を値引きする仕組みが行われています。
これによって、廃棄に伴う食品ロスの軽減、収益性の向上、安いものを買いたい顧客の満足向上というメリットをもたらしています。
これらのプライシング戦略は、顧客の認識や市場の動向を理解し、適切に価格を設定することで、企業の収益性を高める役割を果たします。
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