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AISAS(アイサス)とは?特徴やマーケティングへの活用例、AIDMAとの違いを解説

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2022年07月13日 | 更新日:2024年10月21日

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ネオマーケティング」ライターチームです。

 

マーケティングに関わっているなかで「AISAS(アイサス)」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。「AISASはどうやってマーケティングに活用するのだろうか」「AISASはAIDMAとどう違うのだろうか」と感じている人も多いはずです。

そこで本記事では、AISASの意味や各段階に合わせた最適なマーケティング施策を解説します。またAISASと混同されやすいAIDMAについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

 

AISASとは

AISAS(アイサス)とは、消費者の購買プロセスをモデル化したもので、2005年に提唱されたことで世に広まりました。

AISASは消費者の購買プロセスに関わる心理や行動のうち、以下の五つの段階の頭文字を取っています。

 Attention:商品・サービスについて認知する
 Interest:関心をもつ
 Search:検索する
 Action:購入する
 Share:共有する

商品・サービスについて知った消費者は、関心をもち、インターネットを活用して検索エンジンやSNSなどで情報を検索します。十分に情報を得て購買意欲が高まった段階で、実際にその商品を買ったりサービスを契約したりします。

かつてのイメージでは、商品・サービスの購入という段階で、消費者の購買プロセスは完了していました。しかしAISASでは、消費者は購入後に感想をSNSや口コミサイトなどで共有する段階までを購買プロセスとして含む点が特徴です。

共有された感想は別の消費者の目にとまり、新しい認知(Attention)を生み出します。つまりAISASをうまく活用して好循環を作り出すことが、売り上げ向上につながるのです。

AISASの五つの段階と、有効なマーケティング施策

消費者はAISASの五つの段階を踏んで購買プロセスを進めます。各段階において消費者の心理や行動が異なるため、各段階に最適なマーケティング施策を講じることで、効率的に次の段階へと誘導できます。

そこで、AISASの五つの段階における消費者の心理・行動と、それに適した具体的なマーケティング施策について解説します。

●Attention:商品・サービスについて認知する
消費者はまだ商品・サービスについて知りません。そのため、まずは認知してもらう施策が必要です。

商材やターゲット像によって最適な施策が異なりますが、多くの消費者に商品・サービスを認知してもらうには、主に以下の施策が有効とされています。

 テレビCM
 ラジオCM
 新聞広告
 雑誌広告
 看板
 ポスター
 電車の中吊り広告

また、インターネットユーザーの増加に伴い、オンライン施策の有効性も高まっています。

 検索エンジンでの上位表示(SEO対策)
 記事コンテンツによる情報発信(コンテンツマーケティング)
 動画コンテンツによる情報発信
 SNSアカウント運用
 Web広告

これらの施策により、消費者に商品・サービスを認知してもらいます。

●Interest:関心をもつ
商品やサービスを認知した消費者は、その商品・サービスに対して関心をもちます。ただし必ずしもすべての消費者が関心をもつわけではないため、以下のような施策で商品・サービスの魅力をわかりやすく伝えて、消費者の関心を誘いましょう。

 商品・サービスについてのWebページ
 紹介資料
 他社製品との比較表
 実際のユーザーによる口コミ・レビュー

これらの施策を行っても、なかなか思うような成果につながらない場合もあります。それは、関心をもつかどうかが、消費者自身の好みやライフスタイル(年収や家族構成など)などの要因にも左右されるためです。そのような場合は、ターゲット理解を深めてニーズを把握することで、より効果的な施策を打ち出せるようになるでしょう。

●Search:検索する
消費者は、関心をもった商品やサービスについてインターネットで検索します。検索の目的は、以下のようにさまざまです。

 商品・サービスについてより詳しく知りたい
 他社製品と比較したい
 実際のユーザーの口コミを確認したい

そこで、企業は以下のような施策を取るといいでしょう。

 自社サイトに情報を充実させる
 検索エンジンで上位を獲得する(SEO対策)
 SNSや口コミサイトで自社商材のレビューを確認する

これらの施策により、消費者は商品・サービスについてより詳しく知ることができ、購買意欲が向上します。

●Action:購入する
検索して充分に情報を得た消費者は、ついに購入に至ります。ここでは、購入を悩んでいる消費者を後押しする施策や、スムーズに購入できる施策を打ち出しましょう。

 割引などのキャンペーンを行う
 アフターサポートを充実させる
 商品購入や契約申し込みなどの導線を作る
 商品購入や問い合わせの入力フォームを最適化する

この段階では、消費者の購買意欲を高め、購入に至るための一押しとなる施策が有効になります。

●Share:共有する
AISASでは、購入で完結するのではなく、購買後に共有される点が特徴です。

商品・サービスを利用した消費者が、その感想をSNSや口コミサイトなどで共有します。ECサイトであれば、商品紹介ページにレビューを投稿することもあるでしょう。

当然ながら、良い口コミを共有してもらえたら、他の消費者もその商品・サービスに対してポジティブな印象を抱いてくれます。そのため消費者が良い口コミを投稿してくれるよう工夫しましょう。たとえば以下のような施策です。

 口コミに対する返信をする
 共有してくれた消費者を対象にしたキャンペーンを実施する
 口コミを投稿してくれた消費者にプレゼントを贈る

このように、消費者が口コミを投稿したくなるような施策を行いましょう。

AISASとAIDMAの違い

AISASはもともとAIDMAから派生した購買プロセスモデルです。それでは、AIDMAとはどのようなモデルなのでしょうか。具体的に解説します。

●AIDMA(アイドマ)とは
AIDMAとは1920年代に登場した消費者の購買プロセスモデルです。以下の五つの段階の頭文字を取っています。

 Attention:認知する
 Interest:関心をもつ
 Desire:欲求する
 Memory:記憶する
 Action:購入する

具体的には、消費者は認知した商品・サービスに対して関心をもち「欲しい」「買いたい」という感情を抱きます。そしてその商品・サービスについて記憶し続けることで購買意欲が高まっていき、最終的な購入に至るという購買プロセスです。

●AISASが誕生した背景
AISASは、上記のAIDMAから派生して2000年代に誕生した購買プロセスモデルです。その背景にはインターネットの台頭があります。

2000年代はインターネットの普及が著しく、Web上に情報が増えつつある時代です。また携帯電話やパソコンが浸透し、検索エンジンでの検索行動が身近なものになりました。さらにSNSも登場し、口コミをシェアできるようになったのです。

このような状況を背景に、消費者の購買プロセスも変化を遂げました。そうして、時代に合わせたマーケティング施策を講じる必要が出てきて、消費者の心理や行動を理解するためのAISASが誕生したのです。

AISASを活用して時代に合わせたマーケティングを行おう

AISASは2005年に登場し、その後購買モデルを表す様々な用語が誕生していますが、現在でもまだまだ活用できる、シンプルな概念です。2000年代よりもさらにインターネットが身近になりSNS利用率が向上している現代では、マーケティングにAISASを活用することで成果を出しやすくなっています。ぜひ本記事の内容を参考に、AISASをマーケティングに活用してみてはいかがでしょうか。

 

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