<img height="1" width="1" style="display:none" src="https://www.facebook.com/tr?id=272593697052428&amp;ev=PageView&amp;noscript=1">

第一弾:PMFとは?

ライター:吉原慶

公開日:2022年12月22日 | 更新日:2024年10月15日

カテゴリー:
目次

「なんだか、理由はわからないけれど、売上が落ちてきている」――。 
そんな状況に陥ったとき、真っ先に考えるのが、広告・プロモーションへの投資という戦略でしょう。しかし、残念ながら、売れない理由が明確でないままCMやキャンペーンを行っても、効果は限定的です。 
まず、立ち返るべきは「PMF」。現場ではつい見過ごされがちなPMFの重要性についてご紹介します。 

PMFとは? 

「PMF」とは、Product Market Fit(プロダクト マーケット フィット)の略語。直訳どおり、商品・サービス(Product)が市場(Market)のニーズに適合(Fit)していることを、「PMFにある状態」「PMFを達成している」といいます。 

PMFとは?

商品・サービスが、顧客の課題を満足させていて、市場に受け入れられている状態――PMFにある状態であれば、こちらから強く売ろうと働きかけなくても、生活者から求められるので自然と売れます。
逆に、PMFの状態にないと、売るための施策をつぎつぎに展開しなければ、購買につながりません。PMFは非常に重要で、マーケティングの本質は「PMFしている状態」へともっていくことだともいえます。
しかし、それが簡単でないことは、よくおわかりだと思います。PMFを達成している企業は、アメリカで22%(※)、日本ではさらに低いといわれています。約8割の製品が市場にフィットしていないということは、言い換えると、世の中には市場=生活者のニーズに合わないプロダクトがあふれているということでもあります。
※参考:https://note.com/kenichiro_hara/n/nde3bf0c242b1

PMFの大前提「PSF」

生活者がさして求めてもいないものを世の中にどんどん出しても、どれほどPRに力を入れても、残念ながらPMFを達成することはできません。
なぜなら、その前提となる「PSF」を満たしていないからです。「PSF」とはProblem Solution Fit(プロブレム ソリューション フィット)の略語。生活者が抱えている課題や問題(Problem)に対して、提供している商品・サービス(Solution)が合っている(Fit)状態のことをいいます。
PSFとPMF――。似たような言葉でわかりにくいのですが、PSFはPMFの状態に至る大前提といえます。製品が生活者の課題や問題に応えるものーーPSFを達成することによって、PMF――製品が市場にフィットするという関係性にあります。
PSFを達成するためには当然、課題や問題を見つけ出さなくてはいけません。生活者はいま、何に困っているのか? 課題や問題を発見することが、まずPSF達成のための必要不可欠な要件です。
ただし、ただ問題を解決するだけでは、いまの時代、売れるものにはなりません。
悩みや困りごとがあったとしても、それを解決する手段がすでにあるのであれば、新たに開発したところで二番煎じに過ぎないからです。
悩みや困りごとがあり、それを解決する手段が存在しない。あるいは、手段はあるけれど、現状の解決手段に対して何かしらの不満があるものが、真の「課題」といえます。
満たされていないニーズ=「未充足ニーズ」の発見が必要です。
未充足なニーズに応えたプロダクトができればPSFが実現し
それが市場に受け入れられればPMFしている状態になります。

PSFとは?

第一弾:PMFとは?_PMF

たとえば、「髪を乾かしたい」というニーズに対して、ドライヤーという手段があります。
しかし、もしも世にあるすべてのドライヤーが熱によって髪の毛を傷つけてしまうのだとしたら、そこに未充足ニーズがあると考えられます。
「髪を乾かしたいのだけれど、パサパサにはなりたくない」
「でも、その手段が他にない」
そんなときに、髪を潤しながら乾かせるドライヤーを提供できれば、PSFを達成したことになるし、PMFできる状態に近づけることができます。

最近の例だと、ヤクルト1000が有名でしょうか。
「寝ても寝ても眠い」「寝起きから疲れている」等の課題に対して、「サプリ」や「快眠グッズ」など充足手段はありますが、サプリには抵抗あるのでのみたくない・・・快眠グッズも何を買ってよいかわからないといった未充足なニーズがありました。

第一弾PMFとは?_PMF・PSF

この未充足なニーズに応えたプロダクトでPSFが実現し、市場に大きく受け入れられたPMFの好事例といえるでしょう。
横文字の略語で難しく感じるかもしれませんが、マーケティングの理論としてはとてもシンプルで、「生活者の困りごとに応えていくことが重要」ということです。

 

第二弾「PMFはn=1起点でP→T→Sの流れ」に続く・・・

ネオマーケティングは国内約2889万人のアンケート会員を保有するパネルネットワークを構築、ご希望の調査対象者にリサーチを実施することが可能です。
マーケティング課題を解決し、必要なデータを取得するための調査設計から、調査結果の活用まで、伴走してご支援しています。リサーチを起点に、デジタルマーケティング、PR、ブランディング支援も行っています。
まずはネオマーケティングのサービス資料をご覧ください。

吉原慶
WRITER
吉原慶
マーケティング会社を経て、上場企業のマーケティングリサーチ会社に移籍。 リサーチャーのチームを立ち上げ、マネージャーとして後進の育成や社内外での勉強会やセミナーの開催、新サービスの開発を担当。 2022年ネオマーケティング(エキスパートグループ)に合流し、現在はストラテジックリサーチャーとして「リサーチを起点に、デジタルマーケティング・PRグループとのシナジーを生み出す」ことをミッションにしている。

ご相談・お問い合わせ

以下のフォームよりお気軽にお問い合わせください。
お急ぎの方は、03-6328-2881までお電話ください。コンサルタントがすぐに対応します。

← マーケティングコラム一覧に戻る

カテゴリー一覧

マーケティングリサーチならネオマーケティングにお任せください!

課題解決・目的達成のために、お客様が何を求めているのかということを常に考え一歩先のご提案をいたします。

リサーチが初めての方へ

リサーチが初めての方はこちらをご覧ください。
マーケティングリサーチとは何か。
どのように進めていくのか。わかりやすく解説いたします。

マーケティングリサーチとは→

ネオマーケティングの特徴

ネオマーケティングはお客様の抱える課題や調査目的、その背景を充分にヒアリングした上で、
課題解決・目的達成のために、お客様が何を求めているのかということを
常に考え一歩先のご提案をいたします。

ネオの特徴はこちら →