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在留外国人に聞いてみた!日本で感じた5つの「不」【労働編】

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2025年08月18日

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目次

在留外国人の数は過去最高の376万人を記録し、企業にとって無視できない大きな市場に成長しています。日本人とは異なる考え方や行動をする在留外国人の方々が、日本に住む中で何に「困った」と感じているのかを理解できれば、より効果的な商品・サービスや広告を展開できるのではないでしょうか。それは、企業の成長にも寄与するはずです。

 

本記事では、日本での【労働】にスポットを当て、今までに感じた5つの「不」を聞いていきました。長沼日本語スクールの学生さんに行ったインタビューをもとに、ご紹介します。

 在留外国人、外国人労働者数ともに過去最高を記録!

 

出入国在留管理庁の統計調査によれば、令和6年末の在留外国人数は約376万人で、過去最多を記録しました。統計を取り始めた平成24年は約203万人で、1.5倍近く増えている状況です。
増加傾向は右肩上がりで、新型コロナウィルスの影響で2020年、2021年は一時落ち込んだものの、2022年以降再び増え続けています。なお、この統計調査の対象者である在留外国人は、法務省が定めた3カ月以上の在留資格をもつ外国人のことなので、在留カードを持たない観光客などを含めると、日本にいる外国人はさらに多くなります。 

令和6年10月末時点の「外国人雇用状況」によると、外国人労働者数についても、2,302,587人で前年より253,912人増加し、届出が義務化された平成19年以降、過去最多を更新しています。増加率は12.4%で前年と同率という結果でした。

 

 給与の低さに最も不満を抱えている

 

令和6年、出入国在留管理庁は在留外国人約7,600人にアンケート調査を行い、日本の就労環境について調査をしました。その結果、仕事で困っていることで最も多いのが「給料が低い」の33.3%で、ついで「休みが取りにくい」が8.1%、「労働時間が長い」が7.7%で、「給料の低さ」を挙げる人が圧倒的に高いことがわかります。「給料が低い」は調査を始めた令和2年度から一貫して最多が続く状況です。第5位の「スキルアップのための研修・支援が限られている」と回答する人も6.5%存在し、日本で仕事をするときにスキルに課題を感じている人も少なくないことがわかります。
仕事をしていない理由で「仕事をしたいが、適当な就職先が見つからない」という人は、令和4年の16.9%から13.1%に減少し、就職環境はやや改善が見られます。しかし一方で、「日本語能力が足りない」と回答している人も10.0%と、令和4年の10.7%からあまり改善が見られず、依然として日本語能力に課題を抱えている状況は続いています。

 

 

在日留学生へのインタビュー

 

定量調査に加えて、インタビューの定性調査によってビジネスチャンスに気づけることがあります。「あ、こんなところに不満を感じているんだ。ここを改善するサービスを提供すれば、事業拡大できるかもしれない」という部分があるかもしれません。ぜひ生の声を参考にしてみてください。インタビューには、在留資格をもつ東京日本語学校 長沼スクールの学生の皆さんにご協力をいただきました。 

 

 

ご協力いただいた学生さんのご紹介 

H.G.R.さん

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台湾出身。2025年の3月に日本語の勉強のために来日。アニメが好きでエンターテインメント系の専門学校に入るために日本語学校 長沼スクールに通っている。

 

 

C.K.W.さん  

香港出身。香港の大学卒業後、2年ほど金融のIT企業で働いていたが、もっと視野を広げたいと思い2024年4月に来日。日本語の上達のために日本語学校 長沼スクールに通い、卒業後は日本で働きたいと考えている。

 

 

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実際に聞いてみた! 「何に不満を感じていますか? 」

 

■これが不安! 「就活面談、スキル・経験・日本語力不足」

── 日本で働くうえで、不安だと感じることはありますか。
──(C.K.W.さん)日本は就職のとき書類選考だけでなく面接回数が3回4回もあり大変です。それから年齢が上になると新卒の人と戦わなくてはならず、即戦力になるには経験不足もあり難しいとも感じます。また面接でもグループ面談が多くて隣の人と比較されるプレッシャーがあります。特別なスキルがないと選ばれないと思います。
香港の大学を卒業して、日本でいい会社に就職した友人もいます。テレワークができて残業もない仕事もありますが、問題はその仕事をもらえるかどうか。日本の仕事は待遇が良くない仕事が多いです。

──(H.G.R.さん)日本に来るまで日本語は全然わかりませんでした。今はアルバイトをしていませんが「もしお金が足りなくなったら」というときのために日本語のレベルアップが必要です。日本語が上達したら日本で仕事をしてみたいです。

 

■これが不便! 「税金・交通費が高い、銀行手数料がかかる」

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── 日本で働くとしたら、不便だと感じることはありますか。
──(C.K.W.さん)日本は給料が安いのに税金や、国民健康保険、年金が高いです。交通費も圧倒的に高くて、香港は日本の半分以下です。
──(H.G.R.さん)日本のATMでは営業時間以外だと手数料がかかりますが、台湾では休日でも手数料がかかることはありません。銀行振込のときも台湾では手数料がかかりません。台湾で別の銀行への振込は月22回まで手数料はかかりませんが、たぶん日本ではないことで、毎回の手数料も高いのは不便です。

 

 

■これが不満! 「満員電車」

── 日本で働くとしたら、不満だと感じることはありますか。
──(C.K.W.さん)日本の満員電車は怖いです。人と人にはさまれて、いっぱいなのになぜまだ乗ろうとするのだろうと思います。女性が乗ってくると痴漢扱いされてしまったら社会的にどうなるのか。もし日本で仕事をするとしたら、満員電車の通勤を考えると、東京以外で就職したいくらいです。
──(H.G.R.さん)朝の満員電車には本当にびっくりしました。台湾も多いことはありますが、日本ほどではありません。

 

 

■これが不足! 「就職のためのサポート」

── 日本で仕事を探すときに、不足していると感じることはありますか。
──(C.K.W.さん)まだ就職活動はしていないのでこれからになります。長沼スクールのビジネスコースのような学校に入れば、カウンセリングや就職のサポートが受けられますが、留学ではなくただ来日した外国人だと仕事を探すのは相当難しいと思います。英語や広東語なども話せたとしても、最初にどこから始めたらいいのかがわかりません。たとえば、日本の大使館などが架け橋となって、就職をサポートしてくれるといったことがあれば探しやすくなると思います。

 

 

■これが不思議! 「職場におけるコミュニケーション」

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── 日本の職場で不思議だと感じることはありますか。
──(H.G.R.さん)日本の会社ではいくつもの部署に分割されていて、問題が起きたときなどにコミュニケーションのスピードが遅いと感じます。台湾では小さい会社では部署が分かれておらず、何か問題があったときは社長、部長、課長、社員がみんなで会議をします。日本では社員から問題が上がったとき、まず課長に話す、次に課長から部長に話す、それから別の日に社長に話すといったように話が進むスピードが遅いです。

インタビューを終えて

 

今回のインタビュー調査で見えてきた課題の1つは「就職するときのスキル・経験不足」です。これは、冒頭の統計に見られた「スキルアップのサポート不足」で困っている、「日本語能力不足」で仕事をしていないという回答につながりそうです。
外国人だからと給料が安かったり、待遇が良くない仕事に就かざるを得なかったりする心配も感じられます。ただ仕事に就ければよいのではなく、テレワークができたり残業がないなど条件の良い仕事に就いたり、自信をもって就活したりするには、日本語を習得するだけでは足りないかもしれません。
また、留学生でない外国人にとっては、まず何から始めたらよいかということもわからないようです。日本人の求職サービスと同じように、外国人の就職の相談や面接対策などをサポートしてくれるサービスがあれば、ニーズがあるのではないでしょうか。


ネオマーケティングは外国人をターゲットとした定量調査・定性調査を得意としています。「外国人向けの商品・サービス企画をするために、市場調査をしたい」「自社で作った商材が、外国人の方々に本当に受け入れられるか検証したい」といった考えをお持ちの場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

最後に、今回のインタビューにご協力いただいた東京日本語学校 長沼スクールおよび学生の皆様に、心より感謝申し上げます。皆様全員が日本のことが大好きで、快くインタビューに答えてくださいました。誠にありがとうございました。

 

ネオマーケティングは国内約2889万人のアンケート会員を保有するパネルネットワークを構築、ご希望の調査対象者にリサーチを実施することが可能です。
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