広告キャッチコピーの作り方とは?タグラインとの違いを解説
ライター:株式会社ネオマーケティング
公開日:2022年06月25日
| 更新日:2024年10月21日
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PR・プロモーション
顧客の心をつかむ広告を作るには、魅力的なキャッチコピーが欠かせません。広告を作るにあたって「キャッチコピーをどうするべきだろう?」と考え込んでしまう人は決して少なくないでしょう。本コラムでは、広告キャッチコピーの作り方と、よく似た概念の一つである「タグライン」との違いについて解説します。
キャッチコピーとは
はじめに、キャッチコピーの定義について確認しておきましょう。
キャッチコピーとは、ターゲットの興味関心を「キャッチする」ための言葉です。ターゲットを振り向かせ、購入してもらうことがキャッチコピーの主な役割といえます。
ターゲットは日々、何百・何千という広告に触れています。アピールしたい商品の長所やメリットをありふれた言葉で表現しても、多数の広告に埋もれてしまいがちです。ターゲットに関心を持ってもらうには、インパクトのある言葉や印象に残るフレーズが欠かせません。
このようにターゲットの興味関心を引き、親しんでもらうことで購入につながるきっかけを作るのがキャッチコピーです。
キャッチコピーとタグラインの違い
キャッチコピーとよく似た概念として「タグライン」が挙げられます。
●タグラインは「合い言葉」
言葉を駆使しメッセージを伝えるという点では、タグラインとキャッチコピーは確かに似ています。しかし、両者は担っている役割が異なります。
タグラインのタグ(tag)は「認識する」「区別する」「ラベル」、ライン(line)には「一筆」「一節」という意味があり、直訳すると、「(ブランドを)認識する一節」となります。商品やサービスへの思いやビジョンを身近な表現で端的に表現した「合い言葉」がタグラインです。
一方、キャッチコピーは一言でターゲットの気を引くための言葉です。ターゲットを引き付け、購入してもらうことが目的になります。
タグラインとキャッチコピーの違いについては、下記をご覧ください。
魅力的なキャッチコピーを作るコツ
魅力的なキャッチコピーを作る七つのコツを紹介します。さまざまな切り口から、興味を引きつけるキャッチコピーを考えていきましょう。
●悩みや問題の解決法を示す
ターゲットが抱えている悩みや問題を解決できることを示すことで、当事者意識を持ちやすくなります。何をどう解決できるかが具体的であればあるほど、強い訴求効果をもたらす手法です。ターゲットのライフスタイルや年齢・居住地・職業などがイメージできるレベルまで絞り込み、顧客が実現したい理想像を示しましょう。
例)最短2ヶ月で毎日忙しいビジネスマンの英語にコミットする。(RIZAP ENGLISH)
●不安な気持ちにさせる
ターゲットが内心不安に感じていることや、言われてみれば危機感を持ったほうがよいことに絞って訴求する手法です。多くの人は当事者意識がなければ広告に関心を寄せません。当事者意識を持たせる方法の一つに、不安な気持ちにさせる方法が挙げられます。過度に不安をあおると嫌悪感を抱かせる恐れがありますので、偏ったメッセージとして伝わらないように注意しましょう。
例)「現地集合」と言われて、緊張するあなたに。(ナビタイム)
●数値で具体化する
企業として優れた実績がある場合や、商品の特徴として数量がカギを握る場合に効果的な手法です。キャッチコピーに数値を含めることで客観性が生まれ、メリットがよりストレートに伝わります。商品の特徴を的確に表現できているのであれば、数値はたとえ話でも構いません。ただし、実態とはかけ離れた数値を使ってしまうと、誇大広告となる恐れがあるため注意が必要です。
例)100人乗っても大丈夫(イナバ物置)
●希少性・限定性を示す
「No.1」「世界初」といった希少性や、「今だけ」「期間限定」といった限定性を打ち出すことで、購入するべき理由をターゲットに提供する手法です。なぜその商品を選ぶべきなのかが一目で分かれば、他社商品との強力な差別化要因となります。特定のブランドにこだわっていない顧客を獲得し、ファン層を拡大していく上で有効です。
例)世界初!3つのゼロは、極ZERO!(サッポロビール)
●ハードルを下げる
「難しそう」「自分にもできるか不安」と感じやすい商材に有効な手法です。手軽に始められることやターゲットにとって負担が少ないことを端的に伝え、試しに使ってみたいと感じてもらうことができます。ただし、「誰でもできる」といったメッセージはターゲットを不明瞭にする恐れがあるため、具体性を持たせることが重要です。
例)1日5分で世界とツナガル英会話(リスレポ)
●意外性を打ち出す
ターゲットが思わず「何の広告だろう?」と興味をもつような、意外性を打ち出す手法です。キャッチコピーはターゲットの関心を集める役割を担っているため、広告の続きを読ませるには効果的な手法といえます。注意点として、インパクト追求するあまり奇抜さばかりが強調されないようにしましょう。
例)えっ、これは反則でしょ!医学博士が開発した育毛剤でこんなに早く?(ポリピュア)
●ノウハウを提供する
キャッチコピー自体にノウハウを示し、ターゲットに「なるほど」「役に立った」と感じてもらう手法です。ターゲットの多くは、自分にとって有益と思われる情報しか積極的にみようとしません。キャッチコピーをきっかけに「なるほど」と思ってもらい、ブランドの信頼性を高める上で効果的です。
例)「あなたっていい人ね」と言われたことがあるみなさん、新明解国語辞典で「好人物」をひいてみてください。(三省堂)
まとめ
キャッチコピーは、ターゲットの興味関心を引きつける重要な役割を担っています。効果的なキャッチコピーを作るコツを押さえ、有名な事例を参考にしながら自社商品のキャッチコピーを考えてみましょう。効果的なキャッチコピーを作ることで、商品の魅力をいっそう引き出せるはずです。
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