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ネットリサーチでビジネスの現場で起こっている課題を抽出し、PRに活用。細かい対象者条件にもネオマーケティングは対応してくれた。

公開日:2023年11月15日 | 更新日:2024年09月18日

カテゴリー:

Sansan株式会社 コーポレートコミュニケーション室 コミュニケーションプランナー  漆畑 恵美子様
設立:2007年6月11日
事業内容:働き方を変えるDXサービスの企画・開発・販売
従業員数:1317名(2023年5月31日時点)


ビジネスパーソンの実態調査をPRや営業資料に活用


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営業DXサービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」などを展開するSansan株式会社様。提供するサービスの価値を伝えるため積極的に調査PRを行っており、ネオマーケティングもリリースやイベントで活用する調査を支援させていただいています。

Sansan株式会社様は、調査データをどのように活用し、調査PRをどう展開しているのか? 担当するコーポレートコミュニケーション室 コミュニケーションプランナー・漆畑恵美子様に話を伺いました。

 

 

 


ビジネストレンドを意識した調査が共感性の高いコンテンツを生む


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――まずは、Sansan様の事業内容を伺えますか?

当社は「出会いからイノベーションを生み出す」というミッションのもと、働き方を変えるDXサービスを提供している会社です。具体的には、社名を冠した営業DXサービス「Sansan」やインボイス管理サービス「Bill One」、契約DXサービス「Contract One」、キャリアプロフィール「Eight」といったサービスを提供しています。

 


――その中で漆畑さんはどのような業務を担っているのでしょうか?

私が所属するコーポレートコミュニケーション室はコーポレート全体、あるいは各サービスの情報発信を行う部署です。Sansanのことを知ってもらい、サービスの価値を理解していただくコミュニケーションを担っています。

サービス毎にPR担当者がおり、私自身はコーポーレート全体とすべてのプロダクトに横串を通しながら、新しい施策やコンテンツを企画するプランナーとして動いています。


――ネオマーケティングがお手伝いさせていただいているのは、ネットリサーチですね

主にお願いしているのは、ビジネスパーソンの実態調査です。調査結果はプレスリリースとして発信するほか、オリジナルコンテンツとして発表することもあれば、イベントと連動させることもあります。

PRのための情報発信が大きな目的ですが、リード獲得を担うマーケティング部が我々のとった調査結果をメルマガに引用したり、事業部が営業資料に活用したりしています。

 


――反響はいかがですか?

たとえば、昨年12月にイラストコンテンツとして発表した「紙トラブル番付」は、各方面からさまざまな反響をいただきました。営業や経理、法務の方々1000人を対象に紙の書類業務が残っているがゆえに起こるトラブルをアンケート調査し、上位のトラブルに名前をつけて、イラストとともに相撲の番付風に発表しました。

SNSで発信したり、オフラインのイベントで紹介したりしたところ、「自分の勤める会社でも起こっています!」との声がたくさん寄せられました。ビジネスパーソンの「トラブルあるある」として、非常に共感性の高いコンテンツにすることができました。

 


――調査のテーマはどのように決めているのですか?

世の中の関心事やビジネストレンドにマッチしているほうが、興味関心を集めやすいので、その点は意識しています。

たとえば、2023年3月に発表した「ビジネスパーソンの契約リテラシーに関する実態調査」は、「法務以外の職種で契約締結に関わるビジネスパーソン」を対象に調査を実施しました。

新規の取引先と契約を締結する際に、契約書の細かい内容や表現をよく理解しないまま法務部に丸投げ、ということがよくあります。しかし昨今、法務部に求められているのは国際競争や知財、輸出入規制などに関わる経営に直結するイシューへの対応です。法務部が現場の契約書の細々とした文言の確認をしている場合ではなくなっているのが現状です。

こうした契約や法務、ガバナンスに関するビジネストレンドを意識したテーマで調査を行い、法務部へ依存している現状を可視化し、「今後課題になっていくであろう」と問題提起させていただきました。

 


――ほか、印象的だった調査結果はありますか?

全体を通じてですが、自分たちが想像している以上に現場には課題がたくさん残っていることを感じます。

たとえば、「紙トラブル番付」では、いまだに承認のハンコを課長・部長・本部長…と順番にもらわなくてはならず「社内スタンプラリー」のような状況になっているとか。手書きの注文書がFAXで届くので、つぶれて読めない文字をいちいち電話確認しているとか。当社が解決のソリューションを提供できる分野はまだまだあると感じます。

 

 

 


課題を可視化するのが調査PRの価値


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――PRに調査データを活用する目的や価値を漆畑さんはどうお考えですか?

経理や契約、営業などの分野ごとに違った課題が隠されていて、日々仕事をしながら、「なんかやりにくいな」と思っている方はたくさんいらっしゃると思います。

その悩みは外の人には見えにくいですし、組織の意思決定をする経営層も現場の細かい課題まで把握しきれません。場合によっては、「なんかやりにくいな」と思っている当事者ですら、何が問題なのか認識してないケースもあります。

こうした、領域ごとに起こる課題を意識的にすくい上げて発信していかないと、なかなか世の中に届きません。調査PRはこうした課題が発掘でき、発信することでペインを言語化することができます。

何が課題なのか? 何がボトルネックなのか? 何が非効率の原因なのか? これらが浮き彫りなれば、多くの人に「その課題、うちの会社にもあるな」と気づきを与えられる。それができるのが調査PRだと考えています。

 


――課題が明らかになって初めて、課題解決に意識が向きます。

当社が提供しているのはおもにBtoBのサービスで、企業にあるなんらかの課題を解決するソリューションとして導入いただくものです。企業が導入する以上、投資する必要性や価値があるものだと認識してもらう必要があります。

調査PRによって「うちもそう!」と共感していただいたり、「言われてみれば!」という発見につながったり、課題認識ができれば、「それはSansanのソリューションで解決できます」というところにつなげられます。課題と紐づけて当社のサービスを提案することができるわけです。

 


――現実的な数字に結びつくこともあるのですか?

多くの人がその課題にアテンションを張るようになるので、おのずと解決策として選ばれやすくなります。実際、「一度話を聞きたい」とお問い合わせいただいたお客様に、「こういう声も上がっています」と調査データをお伝えすると商談がスムーズにいくこともあるようです。

 


――問題意識を共有していると、話が早いですね。

メディアの記者さんに対しても調査PRはとても有効です。記者さんと一緒に情報発信するためには、私たちのサービスの価値を理解してもらい、社会にとって必要なものだと認識してもらうのが第一です。

ただ、記者の方々は営業や法務、経理の人たちとは働く環境が遠いため、課題に対しての実感値が薄いことが少なくないのですが、調査PRによって理解を深めていただくことができます。

データや働く人の実際の声を知ると、記者の方々も「これは社会課題である」と理解してくれ、問題意識をもって発信してくれるようになるんです。

 

 

 


目的を達成できる調査にしてくれるのがネオマーケティング


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――では、ネオマーケティングにご依頼いただいたきっかけを教えてください。

じつは、ネオマーケティングさんとは前々職からのおつきあいで、かれこれ10年以上前になります。当時、在籍していたPR会社で、クライアントのプレスリリース用の調査を依頼したり、プレゼントキャンペーンの事務局をお願いしたりしていました。

 


――他の調査会社さんとのおつきあいもあったかと思いますが、ネオマーケティングの印象はいかがですか?

私は調査には正解がないと思っています。「これをやっておけば正しい」といったものはなく、だからこそ、目的と狙いを踏まえた設計が重要だと考えています。

ネオマーケティングさんは、その重要な調査設計の部分のコミュニケーションがとても丁寧です。調査の目的、結果から何を導きだしたいのかを細かくヒアリングしてくださって、ベストな調査設計を提案してくれる。

コンサル的に意図を汲み取って、目的を達成できる調査にするためにいろいろご提案くださるのでとても助かっています。

 


――調査方法や納品物についてはいかがですか?

当社からお願いする調査はどうしてもテーマが限定されるので、サンプルの条件を細かく設定せざるを得ないケースが多々あります。

たとえば、「経理の働きがい」についての調査では、経理業務の経験年数に加え、職場の経理担当者の人数もサンプルの条件に加えました。キャリアの長さによって悩みは変わるでしょうし、社内に経理担当者が大勢いる場合と数人の場合、たった一人の場合とでは感じている課題感は違うはずですから。

かなり細かいセグメントでしたが、実態を把握するためには条件を設けて、かつ、偏りのない一定の比率でアンケートを実施したいという希望がありました。無茶なお願いでしたが、ネオマーケティングさんは対応してくださいました。

 


――データが集まってよかったです。

希望しているn数が集まるのかが懸念されるケースは他にもあって、他社さんからは「できません」と断られたり、「本調査を流してみて結果次第」と言われたりすることもあります。

でも、ネオマーケティングさんは事前に出現率の確認をして、こちらが希望するサンプルが集まるよう努力してくれる。本当にありがたいです。

 


――では、ネオマーケティングへの要望をお聞かせください。

調査に関してはいつも的確なアドバイスをくださいますし、対応もスピーディで、こちらの無茶なスケジューリングにも対応してくださる。本当に安心してお任せできるパートナーです。

一方で、ぜひお知恵をいただきたいと思っているのが、ビジネストレンドや動向についてです。ネオマーケティングさんはいろいろな企業のさまざまな調査を行っていて、幅広いジャンルにおける動向やインサイトの蓄積があると思います。

自分たちで認識できるテーマは、どうしても自分たちの領域に直結することになりがちで、直接的に関係する範囲だけですと、いずれコンテンツに限界がきてしまいます。

ネオマーケティングさんからのインプットで領域外の情報に日々触れておくことで、自分たちの向き合う領域やテーマと掛け算しながら、コンテンツ制作のヒントにできればと思っています。

 

 

 


Sansanが提供できる価値を多くの人に伝えていく


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――最後にSansan様の展望をお聞かせください。

「デジタル化」「DX推進」が謳われてからだいぶ時間が経ち、コロナ禍によって加速した部分はあります。しかし、それでもまだまだアナログ業務はたくさん残っていて、課題解決されていないことを実感します。

当社のビジョンは「ビジネスインフラになる」です。「Sansanのサービスがないと仕事が回らない」「効率よく仕事ができない」と言われるくらい、必要不可欠なサービスになっていけるよう、今後もサービスを磨いていきます。

そして、働き方の課題を解決して業務改善するだけではなく、当社のサービスによってより生産性を高め、事業の成長を裏で支える存在にさらになっていきたいと思っています。

 


――漆畑さん個人としてはどうですか。

「Sansanといえば名刺管理」というイメージは根強く、それは認知に成功した証ではありますが、「Sansan」は営業DXサービスに生まれ変わっていますし、インボイス管理サービス「Bill One」や契約DXサービス「Contract One」も新たに加わっています。

提供できる価値はどんどん増えてきていますが、まだまだ伝えきれていないことがたくさんあります。多くの企業とそこで働くビジネスパーソンにもっとSansanのことを理解していただけるよう取り組んでいきたいですね。

 

 

 

ネオマーケティング担当者から

Sansan様に、調査PRを最大限ご活用いただいておりますこと、大変光栄に存じております。
私自身も、漆畑様と何度もお仕事をさせていただく中で、ビジネストレンドを意識したリリースの切り口や斬新なイベント企画など、その発想力と実行力にはいつも刺激を受けております。

さらに、調査結果の納品後は、配信されたリリースと合わせてメディア掲載やSNSシェアの内容等、リリース後の反響までご丁寧に共有していただき、
調査に関与させていただいた弊社にとっても、大変励みとなっております。

「ビジネスインフラになる」Sansan様のビジョン実現に向け、調査が一助となりますよう今後も精進してまいります。


コンサルタント
Y.T

 

 

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株式会社ネオマーケティング
ネオマーケティングはお客様の抱える課題や調査目的、 その背景を充分にヒアリングした上で、 課題解決・目的達成のために、お客様が何を求めているのか ということを常に考え一歩先のご提案をいたします。 目的に応じて複数の調査手法を有機的に組み合わせたリサーチ等、 柔軟にご提案させていただいております。 また年間調査実績は2,500本以上あり経験豊富なスタッフが 企画設計から報告書の作成まで御社のビジネスをバックアップいたします。
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