推し活熱がクールダウン傾向にある中、“キャラの推し活”は根強い人気。
“推し活中断経験者”は約40%。中断率は男性の方がより多い。
生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は2025年4月24日(木)~2025年4月28日(月)の5日間、全国の16歳以上の男女を対象に「推し活」をテーマにインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
アイドルの追っかけやアニメの聖地巡礼など、かつて“ディープな趣味”と見られていた行動は、いまや「推し活」というひと言で一般的なものとなりました。SNS上には推しを語る投稿があふれ、企業のコラボ施策は連日のように話題化。トレンドからスタンダードへと定着しつつあるこの市場に、生活者はどの程度の時間とお金を投じ、どんな価値を見いだしているのでしょうか。
今回は、昨年実施した推し活調査(2024 年版)の主要設問を再びたどりつつ、新たに追加した設問も交えて最新動向を分析しました。是非、今後のマーケティング活動の一資料としてご活用ください。
【調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の16歳以上の男女
有効回答数:1,181名
調査実施日:2025年4月24日(木)~2025年4月28日(月)
「推し活に関する調査 2025」主な質問と回答
◆現在推している対象は:モノ推しの勢いがやや落ち着く一方、キャラクター推しは根強い。
推し対象は「実在の人物」が76.4%で最多、キャラクターは37.8%と+1.1ポイントの小幅増。一方「人物以外のモノ」は15.6%と、2024年調査と比べ2.7ポイント減少し、実在・キャラ推しへ票が戻った形に。総じて推し先の多様化は頭打ちになりつつも、モノ推しの勢いがやや落ち着き、その分キャラクター人気が粘り強く伸びていることがわかった。
◆これまでに推し活をやめた・一時的に控えた経験は:“推し活中断経験者”は約40%。中断率は男性の方がより多い。
「一時的に控えたことがある」割合について、10〜20代では男性34.1%・女性32.6%といずれも最多に。ライフイベントが目まぐるしい若年層ほど一時離脱しやすい傾向がうかがえた。
また、「一時的に控えたことがある」割合は、ほぼ全ての年代において男性の方がより高い傾向。全体的に男性の方が“一人推し活”比率が高いこともあり、周囲に共有しづらくモチベーションを保ちにくい可能性が考えられる。
調査データのダウンロードはこちら
別設問【現在おこなっている「活動」】で「推し活・ヲタ活」と回答した人(=推し活をしている人)に対し、現在推している対象についてお聞きしました。
現在推している対象(n= 2,323)

今回の調査でも推し対象は「実在の人物」が76.4%で最多となり、2024年調査(76.7%)と比べてもほぼ横ばいでした。キャラクターは37.8%と+1.1ポイントの小幅増にとどまり、若年層ほど高い傾向にあるという構図も変わっていません。
一方、「人物以外のモノ」は15.6%と2.7ポイント減少し、実在・キャラ推しへ票が戻った点が今年の特徴。男性は今回も10〜40代で約20%、60代以上で約30%と突出しており、“男性が牽引”する構図は不変です。
総じて推し先の多様化は頭打ちになりつつも、モノ推しの勢いがやや落ち着き、その分キャラクター人気が粘り強く伸びていることがわかりました。
これまでに推し活をやめたり、一時的に控えたりしたことはあるかをお聞きしました。
これまでに推し活をやめた・一時的に控えた経験(n= 1,181)

「ない」と回答した人を除く“推し活中断経験者”(「一時的に控えたことがある」「やめたことがある」)は、37.8%存在するという結果に。
「一時的に控えたことがある」割合を性年代別に見ると、10〜20代では男性34.1%・女性32.6%といずれも最多。ライフイベントが目まぐるしい若年層ほど一時離脱しやすい傾向がうかがえます。
一方、50代以降では20%強まで低下し、持続型のファンが増える様子が読み取れました。
また、「一時的に控えたことがある」割合は、ほぼ全ての年代において男性の方がより高い傾向に。
設問【一緒に「推し活」をしている人】でも前述した通り、性別では全体的に男性の方が“一人推し活”比率が高いこともあり、周囲に共有しづらくモチベーションを保ちにくい可能性が考えられます。
今回初めて聴取した設問のため前年比較はできませんが、前掲した設問【推し活に費やしている金額・月平均】【推し活に費やしている時間・月平均】同様、若年層ほど“熱しやすく冷めやすい”サイクルが存在する点は注視すべきです。
企業側は「離脱期」を前提に、復帰を後押しするキャンペーンや、低コストで継続できるサブスクリプション型サービスの提案が有効と言えそうです。
以降は、設問内容の要約を記載しています。記事全文はPDFをダウンロードしてご覧いただけます。
現在おこなっている「活動」(n= 20,558)
スクリーニング回答者全体に対し、「就活」「婚活」のように「○活」と表現される様々な活動について、現在おこなっているものや熱中しているものはあるかお聞きしました。
推し活に費やしている金額・月平均(n= 2,323)
推し活について、月平均でどのくらいの金額を費やしているかお聞きしました。
推し活に費やしている時間・月平均(n= 2,323)
推し活について、月平均でどのくらいの時間を費やしているかお聞きしました。
推し活をおこなってきた期間(n= 2,323)
自身の推し活は、これまでどのくらいの期間おこなってきたかお聞きしました。
これまでにおこなったことがある「推し活」(n= 1,181)
これまでにおこなったことがある「推し活」の内容をお聞きしました。
自身の活動を「推し活」と認識したきっかけ(n= 1,181)
自身がおこなっている活動を、「推し活」だと認識したきっかけをお聞きしました。
一緒に「推し活」をしている人(n= 1,181)
一緒に「推し活」をしている人はいるか、お聞きしました。
推し活をやめた・一時的に控えた理由
別掲した設問【これまでに推し活をやめた・一時的に控えた経験】にて、推し活をやめた・一時的に控えた経験があると回答した人に対し、その理由をそれぞれお聞きしました。
推し活をする為に、他の趣味・娯楽を控えた・やめた経験(n= 1,181)
推し活をする為に、他の趣味・娯楽を控えたり、やめたりしたことがあるか、お聞きしました。
推し活をする為に、控えた・やめた趣味・娯楽(n= 296)
推し活をする為に、控えたりやめたりした趣味・娯楽は何かお聞きしました。
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://corp.neo-m.jp/service/research/quantitation/netresearch-domestic/
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<例>「生活者を起点にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
引用元:https://corp.neo-m.jp/report/investigation/entertainment_012
コーポレートサイト:https://corp.neo-m.jp/
■「ネオマーケティング」
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