今さら聞けない!リスティング広告をはじめるのに必要な費用・予算
ライター:梶村 貴士
公開日:2021年11月10日
| 更新日:2024年10月15日
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デジタルマーケティング
GoogleやYahoo!の検索結果ぺージにて、検索したキーワードに関連する広告をページ内に表示する広告手法「リスティング広告」。その物事に興味のあるユーザーに直接アプローチできる広告とあって、多くの企業で取り入れられている広告手法のひとつです。
リスティング広告のメリット・デメリットとともに、気になる予算感についてもご紹介します。
リスティング広告とはどのようなものか
リスティング広告を掲載する媒体としては、主に「Google」と「Yahoo!」の2つに分かれます。日本のシェアとしては「Google」のほうが大きいため「Google」を選択する広告主は多いですが、例えば高齢の世代になると「Yahoo!」を利用しているユーザーが増える傾向にあるため、商品やサービスによって使い分けたいところです。
リスティング広告が掲載される場所は検索結果ページの上部4枠と下部3枠。画像はなく、見出しとリンク先のURL、説明文の3要素からなります。
リスティング広告のメリット・デメリット
■メリット
リスティング広告は商品やサービスを検索した人に表示される広告のため「今すぐにでも問い合わせが欲しい」「数時間後に掲載をスタートさせたい」という商品やサービスの場合にはとても手軽で扱いやすいといえます。
また“小さく始める”こともできるので、予算をそれほどかけずにまずはテスト的に始めてみることも可能です。
■デメリット
小さく始められるからこそさまざまな広告主がリスティング広告を行っているので、競合他社との競争が激しくなりがちです。とりあえず商品のキーワードで広告を出して、特に何もせずにリスティング広告を配信しても「思った以上に効果が得られなかった」となる場合がほとんど。
単に始めるだけでなく、キーワードの選定や見出しの文章など細部まできちんと整えてスタートして、ユーザーが検索したキーワードをもとに広告文を徐々にブラッシュアップしていくなどを行うのが重要です。
予算はどれほど用意しておくべき?
リスティング広告は1クリックにつき●円という料金体系となっており、商品やサービスのカテゴリーによって1クリックあたりの料金はさまざまです。だいたい安くて1クリック数十円から数百円〜、高いと千円を超える場合もあり、商品特性に応じて予算を決める必要があります。
始め方は大きく2パターンに分かれますので、それぞれご紹介していきましょう。
■1.テスト的に始めてみる
10万円、30万円などあらかじめ予算を決めておき、実際に配信してどれだけの獲得が発生するのかを検証する方法です。初めてリスティング広告を打つ場合は比較的このパターンが多くみられます。
メリットとしては、限られた予算であってもリスティング広告の特徴や動き方をある程度把握できること。予算設定については1ヶ月かけて予算を使い切るなど自由に設定にすることが可能です。
ただし、あくまでテスト的なスタートなので費用対効果の面で短い期間での配信だと十分満足とはいえない可能性も。まずテストでリスティング広告を配信する場合は配信後にCVが取れた要因、取れなかった場合はどこがボトルネックだったのか、どうすればよかったのかを分析することが大切です。
■2.購入・お問い合わせの目標を決めて予算を立てる
「月に●件の購入またはお問い合わせが目標」と決め、それに応じた予算を立てるやり方です。
例えば月に10件の購入・お問い合わせ(CV)を取りたいというケース。1クリックの単価が160円と仮定して、クリックしたユーザーの1%は購入・お問い合わせに繋がるだろうと仮で予測すれば、おのずと予算がみえてきます。
<例>
購入・お問い合わせ目標 ÷ CVR =目標達成のために必要なクリック数
➡10 ÷ 1% =1000クリック
1クリックが160円だとすると合計160円×1000クリックで16万円。といった感じです。
※CV:コンバージョン、Webサイトに来訪したユーザーが資料請求、会員登録、購入など利益につながるアクションをすること
※CVR:コンバージョンレート、広告のリンクをクリックした数のうち、何割がコンバージョンに至るかの割合を示す指標のこと
リスティング広告を効率的に運用する方法
リスティング広告はスポット的に一度配信して終わりではなく、3ヶ月から半年間かけて広告をより効果的にしていくものです。その中で配信の進捗を見ながら、キーワードを差し替えたり見出しや説明文を変えたりと精度を上げていくことで、より大きな効果に繋がっていくのです。
例えば「激安」というキーワードを設定していた際にあまり購入・問い合わせに至らないと判明したら、すぐさまクリックひとつで「激安」のキーワードを外すこともできます。広告自体を育てる感覚で、よりユーザーに刺さるよう調整していきましょう。
広告文においては、商品の特徴だけを闇雲に押し出すのではなく、消費者から見てこの商品・サービスがどのような見え方をするのかという部分に重きを置いて作成することが大切です。
調査会社であるネオマーケティングは、ユーザーの生の声を聞くことができるのも強みのひとつです。
この商品・サービスを購入・利用する理由はどこにあるのかについて調査をかけ、見えてきた新たな視点を説明文に組み込みリスティング広告を打つ、という立体的な展開も可能となります。
調査会社ならではの強みとデジタル広告業界で実績を積み上げてきたノウハウを活かし、独自のリスティング広告を作り上げていきます。
ネオマーケティングは国内約2889万人のアンケート会員を保有するパネルネットワークを構築、ご希望の調査対象者にリサーチを実施することが可能です。
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