D2Cの成功事例から見る、D2Cを成功させる要素とステップとは?
ライター:株式会社ネオマーケティング
公開日:2021年02月18日
| 更新日:2024年10月08日
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デジタルマーケティング
「BASE」や「Shopify」などのECプラットフォームの技術革新によって、誰でも簡単にネットでモノを売れる時代になりました。
自分で商品を企画〜製造〜販売までを行う「D2C」のビジネスモデルで、ブランドを立ち上げる人も増えてきています。
ただD2Cのブランドは流行っているものの、実際に成功している事例がどのくらいあるのか知らない人は多いのではないでしょうか。
この記事では、日本で成功しているD2Cブランドの事例を10社ほど紹介し、成功要因についても解説しています。
更にD2Cを成功に導くために取り組むべきこととして、具体的なステップもご紹介しています。
読み終えれば、成功しているD2Cブランドは、なぜうまくいっているのか理解が深まります。ぜひ参考にしてみてください。
成功しているD2Cブランドの共通点とは
先述したような成功しているD2Cブランドに共通しているのは、どのような点なのでしょうか。
考えられるD2Cブランドの成功要因を主に3つ挙げています。
ターゲット顧客を理解できている
まず1番重要なのは、ブランドがターゲットとしている顧客は誰なのかについて、きちんと理解できているという点です。
いわゆる市場のセグメンテーション、ターゲティングが有効に働いており、かつそのターゲット顧客を理解しているからこそ、顧客に支持されるブランドになっています。顧客を定義し、顧客の解像度を上げることで、ブランドのメッセージ、ECサイトの世界観、訴えかけるコピー等すべてが変わってきます。
推奨されるブランドとなり、ブランドのファンを獲得することが求められる中、顧客を理解し、その顧客にあったコミュニケーションを行えていることは必須の条件になるでしょう。
独自の世界観を確立できている
D2Cでは独自の世界観を確立できているという点が、売れるブランドをつくる上で非常に重要です。
成功事例にもあったように、他社にはない独自の世界観の確立ができてこそ、D2Cのブランドを選ぶ理由になります。
そのためにも、自社のブランディングが非常に重要なのです。ブランドの世界観、まずは独自の世界観をきちんと確立することで、ユーザーを惹きつけられるように意識しましょう。
SNSでファンを獲得している
成功しているD2Cブランドは、SNS活用も優れています。今やあらゆる企業にとって必要なSNSマーケティングですが、D2Cブランドは顧客と近い距離感でコミュニケーションを取るため、SNS活用を積極的に活用しています。
また、SNS活用はファンの獲得にも有効です。ネオマーケティングで実施したアンケート調査では、ファンとなったブランドを知ったきっかけとして、SNSがテレビCMに次ぐ結果になっています。
【ファンとなったブランドを知ったきっかけ】
※調査期間:2021年1月21日(木)~2021年1月23日(土) 有効回答数:1000名
SNSでの集客、認知獲得を行うことで商品の販売にもつながります。しっかり運用できるように、SNS運用、SNSマーケティングに取り組む必要もあるでしょう。
※関連ホワイトペーパー:D2C事業を成功させるための重要ポイントとは
アンケートから見るD2Cに必要な要素
D2Cにブランドの世界観が重要だということは、今見てきたとおりです。そして実際にネオマーケティングで実施した調査でも、ブランドのファンになる際には、そのブランドの世界観に共感してファンになった、という調査結果もあります。
【ファンになった要因】
※調査期間:2021年1月21日(木)~2021年1月23日(土) 有効回答数:1000名
ただ同時に忘れてはいけないことは、上の調査結果でも明らかである通り、「サービス・商品の品質」が第一に問われる、ということです。
モノにあふれ、商品・サービスの差別化が難しくなった今、生活者の目はますます厳しくなっています。生活者は、その商品・サービスが本当に自分向けであるか、課題を解決するものかどうか、自分の求める世界観にあったものであるか判断したうえで、自身の価値観と照らし合わせて購入に至るのです。
まずは自社のターゲットを理解すること、そして商品・サービスの価値を生活者起点で考え提供していくこと。その上で、存在を知ってもらったり、自社のウェブサイトに集客したりする、ということが重要になってきます。
D2Cに必要なマーケティング戦略
つまり、D2Cブランドを運営して、伸ばしていくにあたっては、確かなマーケティング戦略が求められる、ということです。
よく目にするD2Cの成功体験談などでは「SNS集客に強かった」「ECサイトに柔軟性があって改善しやすかった」など成功要因を決定づけているようなものも多いです。
しかし実際にD2Cブランドのマーケティング施策を打っていくのであれば、
・市場のセグメンテーション(ニーズや性質の細分化)
・顧客のターゲティング、ターゲットの理解
・プロダクトマーケティング
・ECサイト制作
・デジタルマーケティング(SEO・広告運用・SNS運用など)
などやるべきことは非常に多岐に渡ります。
D2Cのマーケティング戦略において「これだけをやっておけば成果が出る」というものは基本的にありません。
いくら独自の世界観がつくれていたとしても、顧客理解やターゲット選定がいい加減だと、独りよがりなサービスになってしまいがち。
先述したような様々な要素の全てを改善しなければ、うまくブランドを軌道に乗せることは難しいということを理解しておきましょう。
ネオマーケティングでは、D2Cブランドを立ち上げるお客様に対して、ブランドのビジョンを固めるところから、サイト制作、SNS運用まで一貫してご支援しています。
D2Cを始める具体的なステップ
では具体的にどのようにD2Cを始めていけば良いのでしょうか。
既存の商品・サービスでD2Cに取り組む企業がほとんどだと思いますが、ここではネオマーケティングが考えるD2Cを成功させるまでの一連の流れをご説明します。
主には、販売のターゲット・商品サービスのコンセプト訴求の洗い出しを行うための
顧客理解・自社理解のためのマーケティングリサーチと、顧客との接点となるECサイト構築から運用までの2つの取り組みを行っていきます。
顧客理解・自社理解のためのマーケティングリサーチは大きく4ステップです。
・WEB調査でターゲットユーザーの実態把握
・ワークショップでコンセプト設計
・デプスインタビューでターゲットユーザー価値観の深耕とプロトタイプ評価
・ECコンセプトシート作成
EC構築運用も大きく4ステップに分けて進行していきます。
・プロトタイプ制作
・プロトタイプ評価
・ECサイト構築
・機能拡張
このECサイト構築部分と平行して、サイト集客のための施策も企画検討していきます。
まとめ
今回はD2Cで成功しているブランドをご紹介し、それらに共通する要素を簡単にご紹介しました。D2Cではブランドの世界観・ストーリーということが重要なことに加えて、そもそも商品・サービスに関するマーケティング、そしてブランドの世界観を落とし込むECサイトの構築、その後の集客部分までの構築が必要です。
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