相手のためを思って書いた手紙は自分のスキルに。
手紙を書くことによる、対人コミュニケーションにおける2つのメリット。
円滑な対話を助けるベストセラー「伝え方が9割」著者佐々木圭一氏監修
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回、2016年2月13日(土)~2016年2月14日(日)の2日間、全国の20歳~59歳の男女800人を対象に「手紙とコミュニケーション力」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
春は入学、卒業、入社、異動など新生活に伴う出会いや別れの季節。現代社会において、過去の縁を大切に、新たな出会いを輝かせるために求められるコミュニケーション力。この度、手紙がコミュニケーション力に与える影響について、全国の男女800人に対して「手紙と対人コミュニケーション力」をテーマにした意識調査を行ないました。報道の一資料として、ぜひご活用下さい。
<調査概要>
調査の方法:株式会社ネオマーケティングの運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の男女20歳~59歳を対象に実施
有効回答数:800人(20代・30代・40代・50代の男女:各100名)
調査実施日:2016年2月13日(土)~2016年2月14日(日)
「手紙と対人コミュニケーション力に関する調査」主な質問と回答
◆気持ちを伝えることができない現代人!
対人コミュニケーションが苦手だと答えた方、7割以上。
◆コミュニケーション上手の意外な秘密。手紙を書くことの効果とは?
ロジカルトークが得意な方は手紙派に多い。手紙を書かない方の約2倍に!
◆「手紙を過去5年間書いていない方」は半数以上!
手紙を書かない方の過半数が過去5年、手紙を受け取ったことがない状態という結果に。
◆便せんや切手の価値は100円未満。
文字と気持ちが加わると「3,000円以上」と回答した方が3割以上。
調査データのダウンロードはこちら
Q1.コミュニケーションで失敗した経験や困った経験【n=800】
Q2.コミュニケーションツールとして使用しているもの【n=800】
コミュニケーションで失敗した経験や困った経験が「ある」と回答した方は55.5%と半数を超える結果となりました。半数以上の現代人が気持ちを伝えることで失敗した経験、困った経験があることが調査から明らかになりました。
半数以上がコミュニケーションで失敗した経験や困った経験があると回答しましたが、普段どのようなコミュニケーションツールを使用しているのかお聞きしました。最も多い回答は「直接会う・会話する」で75.8%が回答しました。次いで「メールする」62.1%、「電話する」61.1%となっています。「手紙を書く」は11.1%が回答する結果となりました。
Q3.コミュニケーションに対する意識について【n=800】
対人コミュニケーションに対する意識をお聞きしたところ、「苦手」と回答した方は71.4%となっています。コミュニケーションを苦手とする意識が、コミュニケーションで失敗をした要因となっているのではないでしょうか。現代人は気持ちを伝えることが苦手なのかもしれませんね。
コミュニケーションツール別で比較をすると、コミュニケーションが「得意」と回答した方が最も多い項目は「手紙」となり43.8%が回答しました。手紙を書くことがコミュニケーション力向上につながったのでしょうか。
Q4.文章作成能力について【n=800】
手紙を書く方は、コミュニケーションが得意と回答した方が多いですが、その方たちにはどのような特長があるのでしょうか。まず、文章作成能力についてお聞きしたところ、普段手紙を書く方は60.7%が文章作成能力が「高いと思う」と回答したのに対し、普段手紙を書かない方は33.2%のみとなっています。普段手紙を書く方は文章作成能力が高いようです。
Q5. 順序立てをした話し方をすることに関して【n=800】
ビジネスパーソンの朝食は「ごはん・おにぎり」派よりも「パン」派が多く58.3%という結果となりました。第3位に「菓子パン」16.5%もランクインしており、ビジネスパーソンにはパン派が多いことがうかがえます。
Q5. 朝食を摂るときに食べることが多い食べ物について
話し方に関しても、手紙を書く方の53.9%は順序立てをした話し方をすることを「得意」と回答したのに対し、手紙を書かない方は33.1%のみとなっており、文章能力だけではなく、順序立てた話し方も手紙を書く方が得意であることが調査から判明しました。手紙は相手を想って書くものではありますが、思わぬところで自分自身のスキルとなっているのかもしれません。
Q6. 直近で手紙を書いた時期について【n=711】
普段手紙を書かないと回答した方に対し、直近で手紙を書いた時期についてお聞きしたところ、55.1%が「5年より前」と回答する結果となっています。2人に1人が過去5年間手紙を書いていないことがわかります。
Q7. 手紙をもらう頻度【n=800】
朝、手軽にビタミンなどの栄養摂取ができるフルーツジュースですが、どのフルーツが人気なのでしょうか。朝にジュースで摂りたいフルーツをお聞きしたところ、「オレンジ」が52.1%で他のフルーツと比較をしても最も多い結果となっています。特に健康に気をつかっている方は半数以上が朝にジュースで摂りたいフルーツを「オレンジ」と回答しました。朝に摂りたいフルーツでも第2位となっており“朝のフルーツ=オレンジ”というイメージのビジネスパーソンが多いのでしょうか。
Q8. 1日にどのくらいの量のフルーツを食べますか【n=1040】
手紙をもらう頻度についてお聞きしたところ、全体で56.1%の方が5年に1回以下の頻度と回答しています。手紙を書く・書かないで比較をすると、手紙を書かない方は5年に1回以下と回答した方が最も多く61.6%となっています。一方、手紙を書く方は65.2%が半年に1回以上手紙をもらうと回答しています。手紙を書く方は手紙をもらう傾向にあるようです。
Q8.コミュニケーションツールについて【n=800】
コミュニケーションツールの中で、メッセージや情報を受け取った時に、印象に残りやすいと思うもの、好感度が上がると思うものを1位から5位までお聞きし、1位を5点、2位を4点、3位を3点、4位を2点、5位を1点とし平均を算出したところ、印象に残りやすいと思うもの、好感度が上がると思うもの両項目ともに「直接会う・会話をする」が1位、「手紙」が2位、「電話」が3位となりました。4位の「メール」以降は3点に届いておらず、「直接会う・会話をする」「手紙」「電話」といった「アナログなコミュニケーションツール」ほど、印象に残りやすい・好感度が上がりやすいことがわかりました。
Q9. 相手から手紙を受け取った時の相手への好意度【n=800】
手紙を受け取った時の好意度をお聞きしたところ、71.0%の方が手紙を受け取ることで好意度が上がると回答。好意度を形成するためは手紙を送ることが有効だということがわかりました。
Q10. 最も嬉しいと思う相手から手紙をもらった場合、その手紙は価値が変わるか【n=800】
封筒や便せん、切手代を合わせても100円未満の手紙ですが、最も嬉しいと思う相手から手紙をもらった場合、その100円未満の手紙は「価値が変わる」と回答した方が51.8%と半数以上となりました。また、価値が変わると回答した414名に対し、その価値はいくら分のプレゼントに相当するかとお聞きしたところ、「3,000円以上」と回答した方が3割を超える結果となっています。中央値から、平均金額を算出すると、その平均金額は「2,026円」となりました。100円未満の手紙は相手の文字が加わることによって2,000円以上の価値になることがわかりました。
Q11.自身の「モテ度」について【n=800】
Q12. 異性と交際した人数【n=800】
ご自身のモテ度をお聞きしたところ、手紙を普段書く方は44.9%が「モテる方だ」と回答しました。約4割以上の方が、自分に自信を持っている傾向があると考えられます。一方、手紙を書かない方は26.2%のみが「モテる方だ」と回答し、その差は18.7ポイントとなりました。
また、これまでの交際人数をお聞きしたところ、手紙を書く方は3人以下と回答した方が48.3%に対し、手紙を書かない方は55.8%と、手紙を書く方が交際人数は多い傾向にあるようです。
円滑な対話を助けるベストセラー「伝え方が9割」著者、佐々木圭一氏がおすすめするコミュニケーション力を磨くための、手紙という伝え方。
<伝え方は、センスではなく鍛えられる>
日本人の71.4%が苦手だと感じています。「でも鍛えられないものだから、どうしようもない」と思っています。でも違います。伝え方には技術があって、誰であっても学ぶことができるのです。
伝え方のコツは、「いかに相手のことを想像できるか」です。自分の頭の中をそのまま言葉にせず、相手に想いを巡らす。それは、手紙を書くことで自然とトレーニングになるもの。相手が「いまどうしているかな?」と考えながら書くから、手紙は相手の手元だけでなく、心にも届くのです。
<手紙の2大メリット>
① 短い文章の中で、読みやすい構成を考えたり、人の気持ちを動かす言葉を考えるトレーニングができます。紙に書き出すので頭の中が整理されます。意外な効果として、日常的に使うメールやSNSのレベルも上がるというメリットもあります。
② 手書きだからこそ温かみや感情を伝えることができます。同じ「ありがとう」だとしても、デジタル文字と手書きだと、温かみが違いますよね。
<手紙を書くことで、伝え方のトレーニングをする>
では、どうトレーニングするか?まずは、技術を知ること。『伝え方が9割』には、その場で使えるかんたんな技術が載っています。その上で、実際に使ってみること。手紙を書くことは簡単にできるトレーニングです。
たとえば、今の時期でしたら、学校の恩師に手紙を書いてみたらいかがでしょうか?お世話になっていたのに、しばらく連絡をとれていない方、いますよね。トレーニングになるだけでなく、なにより恩師が喜んでくれるでしょう。
<まずは書いて、送ってみる>
82円の手書きの手紙が、相手にとって2千円以上の価値があるとの調査があるのですから、書かない手はありません。難しく考える必要はありません。まずは書いてみましょう。ただ、手書きで「ありがとうございました」と書くだけでも相手に深く届きますよ。
佐々木 圭一(ささき けいいち)氏プロフィール
佐々木 圭一(ささき けいいち)氏1972年9月30日。神奈川県出身。
上智大学理工学部機械工学科卒業後、同大学院理工学専攻にて修士課程を修了。
1997年博報堂入社。コピーライターに配属。カンヌ広告祭金賞をはじめ、数々の広告賞を受賞。作詞家としても活動。
2013年、コピーライターとして培ったノウハウを、『伝え方が9割』(ダイヤモンド社刊、2013年)として出版。同年末、博報堂を退社。クリエイティブ・ブティック、株式会社ウゴカスを設立。
コピーライター、クリエイティブ・ディレクターのみならず、講演会の講師、テレビのMC、出演など、活動の幅を広げている。
ライフワークは、日本のコミュニケーション能力をベースアップさせること。
著書「伝え方が9割」はシリーズ85万部を超える大ベストセラー。
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
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<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/
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