OOHとは?メリットや広告の種類を詳しく解説
ライター:株式会社ネオマーケティング
公開日:2022年07月14日
| 更新日:2024年10月15日
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PR・プロモーション
広告のようなものから、デジタルサイネージまで多種多様です。今回の記事では、OOHの概要やその具体例を紹介します。
OOHとは、Out Of Homeの略であり、自宅の外に存在する広告を指します。たとえば電車の中吊り広告は、Web広告のようなものと比べて古い方法ですが、現在でも広く用いられています。
「OOHって何?」「どんなメリットがあるの?」「どのような事例があるの?」と疑問を持っている方も多いでしょう。今回の記事では、OOHの概要やメリット、活用事例について解説します。
OOHとは
OOHは、Out Of Home、つまり「家の外」を意味する単語です。OOH広告、OOHメディアといったワードで使われますが、近年ではそうした意味をひっくるめて「OOH」と呼ばれることも増えています。
看板や電車の中吊り広告のようなアナログなものから、デジタルサイネージのような新しい方法まで幅広く、広告としての訴求力も高いと言えます。
OOHのメリット
昨今ではWeb広告のように、インターネット上でのマーケティングも盛んです。OOHのような、野外での広告にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではOOHのメリットを、五つのトピックに分けて解説します。
●不特定多数の目に留まる
一つ目のメリットは、多くの人の目に留まることです。たとえば駅の通路に設置されている広告は、多くの人が見ることになります。とくに広告として設置されている期間が長ければ、その風景の一部として機能し、人々の意識に刷り込まれることになるでしょう。
また渋谷や新宿の電光掲示板のように、映像と音で訴求するスタイルであれば、より多くのユーザーにアピールできます。目に入れようとしなくても無意識に目に入ってくるため、広告としての訴求力もかなり高いと言えるでしょう。
●次世代的な技術と相性がよい
二つ目のメリットは、次世代的なデジタル技術と相性がよいことです。たとえばデジタルサイネージが典型的な例で、「看板」というアナログなスタイルと、通信ネットワークを使ったデジタルなスタイルが融合しています。
昨今のデジタルサイネージでは、ただ情報を表示するだけでなく、ユーザーのアクションに応じて異なる映像を映し出すといった動きも可能です。クラウドを利用したサービスも増えており、より多様な訴求ができるようになっています。
●口コミによる拡散効果が期待できる
三つ目のメリットは、口コミによる拡散効果が期待できることです。たとえばTwitterやInstagramのようなSNSは、リツイート/シェアの機能が付いており、多くのユーザーに拡散される性質を持っています。話題になればなるほど拡散され、より多くのユーザーに自社を知ってもらう機会になるでしょう。
建設中のビルの仮囲いやおしゃれなラッピングカーなど、珍しいものがあればすぐさまSNSに出回る時代です。若者のこうした性質を活かして、OOHに力を入れる企業も増えています。
●場所を起点にターゲット戦略を採用しやすい
四つ目のメリットは、場所を起点にターゲット戦略が取りやすいことです。OOH広告は、ある特定の場所に縛られる性質があるものの、逆に言えば「狙った場所に設置できる広告」でもあります。
たとえば大学の近くの通りで、多くの学生が歩いているスポットに若者をターゲットにした広告を設置できれば、大きな効果が望めるでしょう。またビジネスマンが多い場所に、同じくビジネスマンをターゲットにした広告を設置するのも可能です。
「どの場所を選択するか」によって、広告の効果が大きく変わってくるため、ターゲット戦略がより輝きやすい手法と言えます。
●クリエイティビティを発揮しやすい
五つ目のメリットは、クリエイティビティを発揮しやすいことです。テレビCMは、15秒や30秒などの時間的制約があります。さらに昨今はコンプライアンスが重視される時代でもあるので、表現にも細心の注意を払う必要があるでしょう。
しかしOOHは野外に設置する広告なので、特別大きな制限がかけられることはありません。一般的な広告に比べて表現の幅も広げられるため、クリエイターの力を遺憾なく発揮できます。こうした「クリエイティブ」といったワードも、OOHを象徴するものと言えるでしょう。
OOHの種類
OOHにはいくつかの種類があります。ここではそれぞれの特徴を解説します。
●看板広告
OOHで一番イメージしやすいのが、こちらの看板広告でしょう。東京や大阪などの歓楽街は、看板で埋め尽くされているエリアがほとんどです。街に設置されているものだけでなく、駅構内や駅周辺にあるものも、看板広告に分類されます。
看板広告は基本的に長期間で契約することが多くなっています。たとえば駅構内の看板広告であれば、同じ人が何度も同じ看板の前を通ることになり、広告の情報が意識に刷り込まれるのです。
●交通広告
交通広告は、各種公共交通機関に設置されているもので、こちらもOOHの代表的な存在です。電車の中吊り広告や、バスの中の広告を見かける人も多いのではないでしょうか。また空港内や飛行機内の各種広告も、こちらの交通広告に含まれます。
とくに飛行機や新幹線のような公共交通機関は、ビジネスパーソンの利用者が多いため、比較的ビジネス寄りの広告が採用される傾向にあります。近年は電車やタクシーにモニターが設置されていることも多く、そこでも広告が流れているため、目にする機会も多いでしょう。
●デジタルサイネージ
デジタルサイネージは、映像や画像を映す液晶を用いた広告です。街中に設置されている街頭ビジョンから、駅構内や商業施設内に設置されているサイネージまで、幅広い種類があります。
先ほども少し触れたように、デジタルサイネージは次世代的な技術との相性も抜群です。たとえば情報通信技術を使って、時間帯によってコンテンツを変えたり、近くを通る人の状態を見てリアクションを取ったりと表現の幅が広がりつつあります。これからますます注目を浴びることになるでしょう。
●トラック/ラッピングカー
トラックやラッピングカーのようなOOHも広く知られています。自動車の車体をラッピング装飾し、そのデザインで広告をする手法です。多くの人々が行き交う繁華街を走っていることがほとんどで、大音量の音楽を鳴らしているケースもあります。
トラックやラッピングカーのような方法は、不特定多数に認知されるだけでなく、SNSによる拡散も期待できます。たとえばTwitterでは、あまり見たことがないような、珍しいタイプのラッピングカーが人気を博す(バズる)傾向にあります。一方Instagramでは、より「おしゃれ」を意識したデザインが人気です。
●建設中のビルの仮囲い
こちらは番外編ですが、昨今では建設中のビルの仮囲いが、そのまま広告の設置場所になるケースもあります。基本的に看板広告と同じような形ですが、「ビルの仮囲いを広告媒体として使用する」ところに面白さがあり、クリエイターの腕の見せどころです。
とくに一等地のエリアであれば、大きな広告効果が期待できるため、企業がこぞって広告を出しに来ます。ビルの仮囲いだけでなく、準備中のイベント会場など、数多くの場所が媒体化されています。
まとめ
今回の記事では、OOHについて解説しました。メリットや広告の種類を紹介したので、OOHに関する基礎知識が整理できたのではないでしょうか。
昨今ではWeb媒体の広告が盛んになっているものの、OOHのようなオフラインの広告も注目を浴びています。オンライン広告にはない、OOHならではのクリエイティブを追求してみましょう。
OOHは、よくある看板広告や交通広告だけでなく、デジタルサイネージやラッピングカーも注目されています。今回の記事を参考に、OOHの種類を整理しておき、「どのようなOOHを採用するべきか」を考えてみてはいかがでしょうか。
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