ギャップ分析(GAP分析)とは?やり方と分析方法について解説
ライター:株式会社ネオマーケティング
公開日:2021年09月09日
| 更新日:2024年10月15日
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マーケティングリサーチ
GAP分析とは
GAPとはギャップ(=溝)を指し、GAP分析は理想と現状の差異を捉え、優先すべき課題(≒お困り事)を抽出するために活用できます。
例えば、GAP分析から商品・サービスのイメージについて「<古臭い><オヤジくさい>といったマイナスイメージが払拭できていない」ことがわかったら、そのイメージを払拭するようなアクションプランを立案していきます。
マーケティングリサーチの分野では、前回のコラムでお伝えしたように、自社商品やサービスが消費者の求めるニーズを満たしているのか、足りない要素が何かなどを明らかにできる分析手法です。
GAP分析のアンケート例
マーケティングリサーチにおいて、GAP分析行う際は、例えば以下のような聞き方があります。
理想 ⇒ Q1.あなたが●●に求めることをお選びください(お答えはいくつでも)
現実 ⇒ Q2.あなたが下記のブランドに対して持たれているイメージをお選びください(お答えはいくつでも)
このように聞くことで、ある商品カテゴリにおいて消費者が求める理想の要素・イメージと、特定のブランドが持つ要素・イメージを比較することができます。
GAP分析の「ギャップ」の解釈の仕方
GAP分析の「ギャップ」の解釈の仕方について説明します。GAP分析では通常、結果を2軸でプロットします。
X軸とY軸をどのような項目とするか、弊社はそのノウハウも持っています。お気軽にご相談ください。
ここでは例として、X軸を「イメージの高さ(あるイメージがどの程度持たれているか)」、Y軸を「イメージの重視度」として4つの象限に分けたときの分析と解釈についてお伝えします。
それぞれの象限については、以下のように定義することができます。
例えば、「空振り or 競合」の象限に位置するイメージについて、競合と比較してその商品の、あるイメージが高ければ(強ければ)、“競合との相違”になります。重視はされていないため、“差別化(≒競合との相違があって、価値となっている)”まで行かず、“競合との相違(≒競合との相違があって、価値となっていない)”レベルに留まっています。
“競合との相違”と判定されたイメージは、自社を認知する際のポイントにはなっているため、価値となっていないものの、今すぐ捨てるべきイメージだということではありません。
GAP分析の活用事例
例えば、以下のような事例がありましたので、取り上げます。
●外食(洋食)チェーン店X社の場合
課題:似たイメージで捉えられている競合チェーン店Y社と比較したときに、自社の何が“強み”となっているのか、いまひとつわからない
解決策:WEB調査を行ない「GAP分析」を実施
調査活用:対象者1000人のデータにおいて、外食店の「利用重視点」と「ブランド(店舗)イメージ」を揃えて聴取。競合チェーン店Y社にない「差別化要素」を発見し、アピールポイントとして全面的に打ち出した。
理想と、現状、更に競合とを比較することで、自社の商品ブランドが持つ「差別化要素」を見つけることが重要です。
まとめ
今回はGAP分析について取り上げました。GAP分析は、現状を競合と理想との関係の中で把握することができ、これから自社が狙っていくべき方向性を見つけるための分析手法です。ネオマーケティングでは分析のための調査から、その結果を踏まえたプロモーション施策もご提案しています。少しでもご興味があれば、まずは課題とともに、お気軽にご相談ください。
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