消費者の隠れた意見を引き出す!アンケートモニターを利用した会場調査のメリット
ライター:株式会社ネオマーケティング
公開日:2016年12月05日
| 更新日:2024年10月24日
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マーケティングリサーチ
ある製品やサービスについて調査をしたいときに、どのような方法を思いつくでしょうか。ここ数年はインターネット上で実施できるネットリサーチが主流ですが、会場調査で直接アンケートをとることにもさまざまなメリットがあります。今回は、アンケートモニターを利用した会場調査のメリットについてご紹介します。
会場調査を行うメリット
会場調査では、インターネット調査ではできないアンケートを実施することが可能です。
会場調査には次のようなメリットが期待できます。
同一条件で調査が行える
ネットリサーチで、ある飲食物の味について調査を行う場合、製品の保管状態や口にする量などはバラバラでしょう。モニターごとに条件が非統一のため、正しい評価を得られるか疑問です。
しかし、会場調査であれば、製品を最適な保管状況で提供し、口にする量や順番も指定することができます。
詳細な回答を集めることができる
簡単なアンケートであれば問題ありませんが、自由記述形式のアンケートの場合、思い通りの回答を得られないケースがあります。例えば、ある製品に対して「格好良い」との回答を得たとしても、その一言だけでは製品のどこに格好良さを感じたか分かりません。
一方、会場調査ではその場でモニターに追加の質問をすることができます。疑問点や情報の不足などを、その場で解決できることも会場調査のメリットの1つです。
情報漏洩のリスクを抑えることが可能
ネットリサーチは、情報漏えいに不安があります。例えば、アンケート上に新製品の画像を掲載した場合、画像がインターネット上に転載されることが考えられます。一方、会場調査の場合、新製品の画像はその場で見せるだけにして持ち帰ることを禁止すれば、新製品に関する情報漏えいの心配がありません。このように、情報を厳重に扱えることも会場調査のメリットです。
モニターの生の反応を直接見ることができる
ネットリサーチでは回答者の表情などが読み取れません。しかし、会場調査であれば、モニターの反応を直接確認できます。同じ「良い」という回答でも、楽しげでテンションの上がるような「良い」反応なのか、心に染み入るような「良い」反応なのかなど、微妙なニュアンスをくみ取ることが可能です。
会場調査で座談会を行うメリット
アンケートを実施した際に、遠慮がちな回答が集まった経験はないでしょうか。率直な意見を求めている場合、座談会モニターを利用した会場調査がおすすめです。
座談会とは、ある製品やサービスについて行うグループディスカッションのことを指します。指定された会場に複数人のモニターが集まり、率直な意見を述べ合う調査方法です。
会場調査に座談会モニターを利用することには、次のようなメリットがあります。
対話をする中で、思わぬ回答が得られることがある
座談会では複数の座談会モニターでディスカッションを行うため、周りとの対話の中で意見が発展することがあります。「良い」「悪い」といった単純な回答だけでなく、「ここをこうしたら良くなるだろう」「ここの部分が悪いと思う」など、一歩進んだ回答が期待できます。
隠れた意見を引き出すことができる
複数の座談会モニターでディスカッションすることで、意見の重複を防ぎ、多様な意見を集めることができます。例えば、際立って良い点Aがある場合、インターネットのアンケートでは「Aが良い」という意見ばかりが集まりやすくなります。
しかし、座談会では、ある座談会モニターから「Aが良い」という意見が出た後、他の座談会モニターが他の良い点Bについて意見を出してくれるかもしれません。
おわりに
ネットリサーチは、大量の回答データを得ることができる反面、詳細な回答を得にくいデメリットがあります。特に自由記述アンケートの場合、思い通りの回答を得ることは難しいです。
一方、会場調査では、調査人数は絞られるものの、細かいデータ収集をしやすいメリットがあります。さらに座談会モニターを利用することにより、率直な意見を効果的に集めることができるでしょう。
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