「LINE広告の担当者になったけど何から始めればいいかわからない」
「LINE広告の課金システムや出稿のやり方を知りたい」
初めてWeb広告の担当者となった方は、LINE広告に関してわからないことだらけではないでしょうか。
今回は、LINE広告の概要を知りたい方向けに、基本的な内容をお伝えします。配信できる画面や種類、料金が発生するタイミングや具体的な出稿までの手順を紹介します。
この記事を読むとLINE広告の全体像をつかむことができ、自分が次に何をすべきかが明確になります。初めての方にもわかりやすいように丁寧に解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
LINE広告とは
LINE広告は、LINEアプリ上で広告を配信するサービスです。LINEは性別や年代を問わず、国内で9,000万人を超えるアクティブユーザーをもっているため、幅広い年齢層のユーザーにアプローチできます。
ターゲット層に合わせた広告配信も可能で、年齢や性別以外にも、地域や趣味、興味などの情報をもとにして広告を配信できる点が特徴です。
配信面も幅広く、LINE内のトークリストやLINE VOOMなど、常に追加やアップデートがされています。
ユーザーの生活や興味関心に合わせた広告を、種類豊富な画面に配信できるので、高い集客力が期待できます。また初期費用や最低出稿金額もなく、オンラインで手軽に申し込める広告媒体です。
LINE広告の種類
ここではLINE広告の種類として、以下の5つを紹介します。
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM
- LINEポイントクラブ
- LINEショッピング
種類によって特徴がありますので、自社の配信目的をイメージしながらご覧ください。
1.トークリスト
トークリストは、「トーク一覧画面」に表示される広告です。トーク一覧画面は、LINEアプリの中で最もアクティブ性の高い画面ですので、大規模なプロモーションに活用可能です。
表示される広告をユーザーがタップすることで、自社の商品やサービスのランディングページに誘導できます。2023年6月には広告サイズが拡大されるなど常にアップデートされていますので、高い効果が期待できるでしょう。
2.LINE NEWS
LINE NEWSは、LINEアプリ内のニュースページに配信できる広告です。2021年8月時点で7,700万人と多くのアクティブユーザー数が特徴で、トップページや記事一覧ページ、アカウントメディアの記事一覧ページに配信できます。
「ニュースタブ」では最新情報に関心があるユーザーも多いため、新商品やサービスリリースの広告の掲載に向いている点が特徴です。
3.LINE VOOM
LINE VOOMは動画投稿によって、他のユーザーとコミュニケーションができるコンテンツです。投稿されている動画には「いいね」やコメント、共有などができる機能が備わっています。
上下にスワイプして次の動画に移動でき、動画の合間に広告の配信が可能です。自社のLINEアカウントをブロックしているユーザーも含めた全ユーザーに広告を届けられます。
4.LINEポイントクラブ
LINEポイントクラブは、友だち追加や資料請求、指定ページの閲覧などミッションをクリアするとポイントがもらえるサービスです。ユーザーの約8割が女性で、年代では40代・50代に続き、18%が10代ユーザーの利用である点もポイントです。
10代はリーチが難しい年代とされており、コスメやファッションなど若い世代に届けたいサービスの広告に向いています。
5.LINEショッピング
LINEショッピングは20代後半から40代前半の女性にアプローチしたい時に、相性が良い配信面です。ユーザーの属性は3:7で女性が多く、20代後半から40代前半の年代が全体の約8割を占めています。
ファッションや雑貨、インテリアや家電まで買い物が楽しめるサービスで、約300社が3億点を超える商品を販売しています。2020年9月時点での会員登録数は3,500万人、LINE公式アカウントの友だち数は4,000万人を超えています。
LINE広告の課金システム
LINE広告が、ユーザーの画面に表示される流れは以下のとおりです。
- ユーザーが配信面を訪問
- ユーザーの属性などに合う広告グループが選定される(セレクション)
- 表示される広告が決まる(オークション)
- オークションで決定した広告が表示される(インプレッション)
配信される広告はもともと決まっているわけではなく、ユーザーの属性に合わせてオークションで決まります。
表示する広告を決める入札は2種類
ユーザーが配信面を訪れた際に表示される広告は、入札形式で決まります。入札形式は「手動入札」と「自動入札」があり、それぞれの特徴は以下のとおりです。
広告を配信したいターゲットや、満たしたいニーズによって入札形式を使いわけましょう。ただしLINE広告を運用したことがない初心者の方は、入札価格が自動で最適化される自動入札がおすすめです。
課金方式は3種類
課金方式によって、広告料金が発生するタイミングが変わります。
「クリック課金」では、広告がクリックされてリンク先に遷移した時に料金が発生します。広告が表示されるだけでは課金されませんので、クリック数を多く得たい場合に最適です。
「インプレッション課金」は、広告が完全に表示された時点で課金される方式で、1000回表示されるごとに広告費用が発生します。多くのユーザーに広告が表示される点が特徴です。
「友だち追加ごとに課金」は、LINE広告で公式アカウントの友だちを集めたい場合に適しています。友だちが追加されるたびに課金される「成果報酬型」のため、費用に対して効果が高い点がポイントです。
LINE広告のメリットとデメリット
LINE広告のメリットとデメリットは以下のとおりです。
- メリット①:幅広い層にアピールできる
- メリット②:詳細なターゲティングが可能
- メリット③:配信場所が豊富
- デメリット①:拡散力が弱い
- デメリット②:審査に時間がかかる
メリット①:幅広い層にアピールできる
LINE広告を活用することで、性別や年代を問わず幅広い層に広告を配信できます。ネオマーケティングが2022年7月に実施したアンケートでは、全体の83.4.%がLINEを利用していました。
参考記事:「SNSでの商品購入に関する調査」
TwitterやYouTubeを上回る利用率で、他のSNS広告ではリーチできない層にも自社サービスをアピールできます。
メリット②:詳細なターゲティングが可能
詳細なターゲティングができる点も、LINE広告のメリットです。たとえば年齢や性別はもちろん、居住地であれば市町村や特定のエリアから半径○mといったセグメンテーションも可能です。
また、特定の商品やサービスを利用したことがあるユーザーに再度広告を配信する、リターゲティングもできます。細かいターゲティングで効果的な広告配信が可能です。
メリット③:配信場所が豊富
LINE広告は、トークリストやLINE NEWSなど配信面が豊富であることも大きな特徴です。配信面は随時追加されていて、幅広いユーザーに広告を配信できます。
またLINE広告ネットワークを通じて、LINEと提携している外部アプリへの広告配信も可能です。
デメリット①:拡散力が弱い
LINE広告のデメリットは、TwitterやInstagramなどに比べて拡散力が期待できない点です。たとえば、Twitter広告なら1タップでリツイートできるため、ユーザーによるシェアを狙うことも可能です。
拡散力を期待する場合は、ほかのSNSでの配信を検討するのがおすすめです。
デメリット②:審査に時間がかかる
LINE広告の配信に必要な審査は、長ければ10日かかることもあります。他の広告であれば即日で終わる場合もありますので、LINE広告の審査はハードルが高いといえるでしょう。
LINE広告の審査には、アカウント開設審査とクリエイティブ審査があります。法的リスクやユーザーの利益保護のための審査ですので、目的を理解して適切な広告を用意しましょう
LINE広告を出稿する手順
LINE広告は、以下の3つの手順で配信開始できます。
すべてオンライン上で完結しますので、手軽に始めることが可能です。
アカウント作成
LINE広告を始めるには、ビジネス向けのサービスを利用するためのビジネスIDが必要です。
ビジネスIDでログインしたら、広告配信を管理するための広告アカウントを作成しましょう。広告アカウントの作成には「アカウント審査」が必要で、5営業日程度かかりますので余裕をもったアカウント作成をおすすめします。
広告配信を設定
広告の目的や掲載期間、ターゲット設定や入札方法など、広告に関する詳細な設定ができます。予算を入力する項目もありますので、事前に広告配信に使う金額を検討しておきましょう。あらかじめ作成した画像や動画、遷移先のWebページは、この段階で選択します。
配信開始
広告審査が終われば、いよいよ配信開始です。配信された後も常にモニタリングされていて、ガイドライン違反が見つかった場合は配信が停止されますので注意しましょう。
まとめ
今回はLINE広告について詳しく解説しました。内容を簡単にまとめると以下のとおりです。
- 幅広い層に広告配信できる
- 配信面が豊富
- 細かいターゲティングが可能
- 拡散を狙う場合は向いていない
LINE広告はメリットもある一方で、デメリットがあるのも事実です。自社が行いたいプロモーションを明確にし、適切なSNS広告を選びましょう。
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