海外市場でのビジネス展開を成功させるためには、現地の市場動向や消費者ニーズを正確に把握するのが重要です。しかし海外での調査は文化や習慣、言語の壁があるため、海外調査を専門とする会社に依頼するのがおすすめです。
本記事では、海外調査で実績のあるおすすめの調査会社20社をご紹介します。また、会社選びに失敗しないためのコツも詳しく解説しています。
海外調査の実績がある会社おすすめ20選
海外調査の実績がある調査会社20社を厳選してご紹介します。
これから海外進出を検討している方、市場調査を効率的に行いたい方はぜひ参考にしてください。
株式会社ネオマーケティング
特徴:アジア最大級のパネルネットワークをもつ会社と提携。精度の高い海外リサーチを低価格で提供
費用:数十万円~100万円程度
株式会社ネオマーケティングは、生活者を起点としたマーケティング支援を行い、海外調査にも幅広く対応している会社です。複数のパネル会社と提携し、リサーチを実施しています。
登録国150カ国以上、3億人以上の消費者モニターを活用できるのが大きな特徴です。調査の品質についても、国内調査と同様の品質管理を徹底しており、信頼性の高いデータを提供します。
株式会社クロス・マーケティング
特徴:海外調査専任チームによるサポート。世界85カ国以上のエリアで調査可能
費用:要問い合わせ
株式会社クロス・マーケティングは、海外調査に特化した専任チームを擁しており、世界85カ国以上のエリアでマーケティングリサーチを実施可能です。
グローバルなネットワークを活用し、各国の市場特性や文化的背景を考慮した調査を実施します。世界10カ国以上に20を超える拠点をもち、現地でのスムーズかつ的確な対応が可能です。具体的な費用については、直接お問い合わせください。
GMOリサーチ&AI株式会社
特徴:16の国と地域(アジア・オセアニア)での調査に強み
費用:数百サンプルの回収であれば50万円〜80万円程度
GMOリサーチ&AI株式会社は、16の国と地域(アジア・オセアニア)に対応した海外調査を実施しています。GMOマーケットオブザーバーやGMOAskなど、セルフ型アンケートのツールが充実しているのも魅力的です。
アジア市場調査の場合、複数の国・地域を対象とし、数百サンプルの回収であれば50万円〜80万円程度が相場です。サンプル数や説文数が増えると、100万円を超えるケースもあります。クレジットカードのブランド調査や訪日旅行の意識調査など、さまざまな実績があります。
株式会社インテージ
特徴:アジアトップクラスの実績
費用:要問い合わせ
株式会社インテージは、マーケティングリサーチ・インサイト事業の分野で、アジアトップクラスの実績を誇る会社です。マーケティングリサーチやデータベース、データ解析、マーケティング支援などさまざまなサービスを提供しています。
消費者の日々の買い物データや、小売店の販売データなど、多様なデータベースを保有しているのも魅力的です。サービスや費用の見積もりなどは、公式サイトから問い合わせる必要があります。
株式会社アスマーク
特徴:バイリンガル・トリリンガルのスタッフが在籍する社内グローバルチームが国内外パートナー各社と連携
費用:要問い合わせ
株式会社アスマークは、2001年12月に設立され、現在では国内6拠点を構える会社です。年間市場調査実績は6,600件以上、取引企業数は1,100社を超えます。実写パネル数は100万人以上、定型パネル数は1,800万人以上です。
社内にはバイリンガルやトリリンガルのグローバルチームがあり、社会の専門家とも連携しつつ、翻訳・ローカライズを行います。ヨーロッパからアフリカ、中東、アジア、北米・南米など、世界中の国・地域に対応可能です。
株式会社日本リサーチセンター
特徴:WIN/GIAに加盟しており、専門的な調査も可能
費用:要問い合わせ
株式会社日本リサーチセンターは、1960年に設立された会社です。創業当時から積み重ねた調査ノウハウがあり、オフライン調査・オンライン調査を含めて、幅広い調査を実施しています。
「ワールドワイド・イディペンデント・ネットワーク/ギャラップ・インターナショナル・アソシエーション(WIN/GIA)」に加盟しており、海外調査の実績も豊富です。細かい費用に関しては、見積もりの依頼が必要になります。
株式会社マクロミル
特徴:90以上の国と地域、1億人を超える生活者にリサーチが可能
費用:要問い合わせ
株式会社マクロミルは、90以上の国・地域の海外調査に対応している会社です。海外調査を専門とするスタッフが多く在籍しており、翻訳・ローカライズの点でもサポートが受けられます。
韓国で多くの実績がある「マクロミルエムブレイン」や、東南アジアでサービスを提供している「マクロミル・サウスイーストアジア」など、ネットワークも充実しています。詳しい費用に関しては、問い合わせ・見積もりが必要です。
株式会社グローバルインフォメーション
特徴:さまざまなレポートの販売
費用:要問い合わせ
株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポートの作成や、委託調査を実施している会社です。
海外調査会社のレポート約29万点を販売しており、比較しながら有用なデータを探せます。レポートの販売価格は、分野にもよりますが、数十万円から100万円程度です。
委託調査の事業では、顧客と調査会社の間に立ち、総合的なサポートを提供しています。
株式会社ビザスク
特徴:幅広い業務の依頼が可能
費用:要問い合わせ
株式会社ビザスクは、スポットコンサルのマッチングプラットフォームとして有名ですが、リサーチ支援にも対応しています。調査設計からディスクリサーチ、インタビュー、分析、レポート作成など幅広い業務の依頼が可能です。
株式会社ビザスクの料金体系は、公式サイトでは公開されていません。サービス紹介資料をダウンロードすることで、サービス概要や料金体系、納品レポートのサンプルなどが確認できます。
フェネトル・パートナーズ株式会社
特徴:ヨーロッパやアフリカ、中東、アジア、北米、南米など50を超える国・地域に対応可能
費用:
・マクロ調査(グローバル):20万円〜
・マクロ調査(ローカル):10万円〜
・市場調査(ローカル):20万円〜
・取引可能性調査(ローカル):50万円〜
・消費者調査(ローカル):70万円〜
フェネトル・パートナーズ株式会社は、2008年に創業され、主に海外進出の支援を行っている会社です。創業後15年で、450件以上の実績があります。ヨーロッパやアフリカ、中東、アジア、北米、南米など50を超える国・地域に対応可能です。
株式会社ヴァリューズ
特徴:アジア・中国での調査に強み
費用:要問い合わせ
株式会社ヴァリューズは、「データインテリジェンスとマーケティング」をテーマにしており、マーケティング関連やDX推進などの事業を展開している会社です。海外マーケティングリサーチ事業では、世界80以上の国・地域に対応しています。
定量調査や定性調査、デスクトップリサーチ、ソーシャルリスニングなど幅広いソリューションの実施が可能です。現地法人がある関係から、とくに中国での調査に強みを有しています。費用に関しては、資料請求や問い合わせが必要です。
株式会社電通マクロミルインサイト
特徴:先進国から新興国まで、グローバルビジネスの成功を多面的に支援するリサーチソリューションを提供
費用:要問い合わせ
株式会社電通マクロミルインサイトは、前述の株式会社マクロミルと電通の合弁会社として設立された会社です。マクロミルのデータやテクノロジーと、電通のマーケティング力が融合し、さまざまなソリューションを提供しています。
中国をはじめとするアジア、欧米はもちろん、中東や中南米、新興国など 100の国・地域に対応しており、ニッチな調査にも対応しやすいのが大きな利点です。費用などの詳しい部分は、資料請求・ダウンロードや見積もり依頼をする形で行います。
株式会社日経リサーチ
特徴:海外での豊富な経験や知見、ネットワークを活かし、65カ国以上、20言語以上に対応可能
費用:要問い合わせ
株式会社日経リサーチは、創業以来、総合調査会社としてさまざまな実績を残しています。問題・課題のヒアリングから調査設計、調査実施、分析・レポーティングまで対応可能です。
「日経IDリサーチサービス」「日経メディカルOnlineパネル」など、日経グループ独自の調査パネルを保有しているのも大きな特徴です。ビジネスパーソンや医療従事者にリーチしやすく、それらに関連した調査に強みをもっています。
海外調査では、ヨーロッパやアフリカ、中東、アジア、北米、南米など80を超える国・地域に対応可能です。
株式会社東京商工リサーチ
特徴:「D&B Worldwide Network(WWN)」を活用した広範なネットワーク
費用:要問い合わせ
株式会社東京商工リサーチは、帝国データバンクなどと同じく信用調査に関する事業を展開している会社です。
世界各国の企業信用調査会社で構成される「D&B Worldwide Network(WWN)」を活用し、海外進出やM&Aを検討する企業に対して、現地の競合企業や業界動向などの情報を提供しています。
【実績例】
東南アジアでの代理店販売量に課題を抱えた企業に対し、業界状況と主要代理店の実態を調査し、適切な代理店開拓の方向性を見出す支援を行った
費用などの細かい内容に関しては、問い合わせが必要です。
株式会社Koeeru
特徴:150を超える国・地域で、合計1億5,000万人以上の対象者ネットワーク
費用:要問い合わせ
株式会社Koeeruは、グローバルパネルネットワークと独自のリサーチプラットフォームを活用し、リーズナブルかつ高品質な海外市場調査を実施しています。150を超える国・地域で、合計1億5,000万人以上の対象者ネットワークが大きな魅力です。
株式会社Koeeruの調査は、セルフ型、受託型、コンサルタント型の3種類です。翻訳や設問設計のローカライズ、不正回答の排除、データクリーニングなどの独自プロセスを確立し、海外調査特有の課題を解決しています。
ガートナージャパン株式会社
特徴:コンサルティングに強み
費用:要問い合わせ
ガートナージャパン株式会社は、外資系のリサーチ・アドバイザリー会社です。アメリカコネチカット州に本拠地を置いており、世界に100以上の拠点を構えています。IT領域の調査やコンサルティングに強みを有しており、海外調査にも対応しています。
コンサルティングが強いため、調査以外の部分にも広く対応しているのが魅力的です。詳しい内容については、問い合わせが必要になります。
Cint Japan株式会社
特徴:世界最大規模のネットリサーチパネルネットワークを活用できる
費用:要問い合わせ
Cint Japan株式会社は、外資系のデジタルインサイト、リサーチテクノロジーに関する会社です。130を超える国、合計3億1,200万人と、世界最大規模のネットリサーチパネルネットワークを活用できます。
プラットフォームはデジタルリサーチに最適化されており、サンプル回収のプロセスも完全に自動化しています。最先端のテクノロジーを採用しており、効率的に海外調査を進められるでしょう。詳しくは、問い合わせが必要です。
IDC Japan株式会社
特徴:専門のアナリストによるレポートが活用できる
費用:要問い合わせ
IDC Japan株式会社は、ITおよび通信分野に特化した市場調査・コンサルティングで知られるグローバル企業「IDC」の日本法人です。専門のアナリストが各国IT市場の動向を調査しており、調査レポートとしてまとめています。
満足度調査や競合調査など、さまざまな調査に対応可能です。モニター数や費用など、細かい部分については要問い合わせとなります。
ニールセン・アイキュー・ジャパン合同会社
特徴:100年以上の実績
費用:要問い合わせ
ニールセン・アイキュー・ジャパン合同会社は、世界最大級のマーケティングリサーチ会社であり、企業の市場分析や海外展開をサポートしています。消費者の購買行動や、トレンドを把握するための定量調査・定性調査など、さまざまな調査に対応可能です。
ニールセンは100年以上の実績があり、世界中から支持されている「ブランドとしての強さ」があります。費用など、細かい部分については要問い合わせです。
合同会社カンター・ジャパン
特徴:世界60カ国、90以上の市場をカバーしている
費用:要問い合わせ
合同会社カンター・ジャパンは、世界的なマーケティング企業であるカンター・グループの日本法人です。2024年4月時点で、カンター・グループ全体では約2万5,000人のスタッフが世界60カ国で活動し、90以上の市場をカバーしています。
各国の文化や消費者ニーズを深く理解し、現地の社会環境に配慮した設問設計や調査手法を用いることで、質の高いデータ収集・分析を実現しています。費用など、細かい部分については要問い合わせです。
ネオマーケティングの海外調査
ネオマーケティングは、アジア最大級のパネルネットワークをもつパートナーと提携し、低価格で精度の高い調査が可能です。3億人以上のモニターを活用でき、世界52カ国に対応しています。
調査フロー
1.ヒアリング・企画設定:課題や目的を明確化し、調査仕様を設計
2.調査票の作成と翻訳:日本語版を作成後、各国の言語に翻訳し、文化的背景も反映
3.アンケート配信・収集:パネルネットワークを活用し、効率的にデータを収集
4.データの精査と納品:不正回答を除去し、国別や合算の集計結果を報告
海外調査の特長
・インバウンドから現地のオフライン、オンライン調査までワンストップで対応
・探索型/検証型いずれのアプローチも可能:エスノグラフィー、デスクリサーチ、オンラインアンケート、会場調査、訪問調査など多様なリサーチ手法
・定量/定性の両輪で活用:幅広い調査手法により、スピーディーかつ深いインサイト獲得
・世界150カ国以上をカバー:富裕層から一般消費者まで、目的に合わせたターゲットセグメントへのアプローチが可能
ネオマーケティングは、オフライン調査の強化やサービスメニューの拡充を見据え、様々な企業と提携を進めています。
国内外の企業様が直面する多様な課題に対して、最適な海外調査ソリューションを提供し、海外市場進出やインバウンド施策の成功を強力にサポートしています。
取り組みの詳細は以下のリリースもご覧ください。
◆海外調査体制強化のお知らせ
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パートナー会社選びに失敗しないためのポイント
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海外調査のパートナー会社選びに失敗しないためにチェックしておきたい3つポイントを解説します。
1.実績・評判
海外調査のパートナー会社選びに失敗しないためには、まずその会社の実績・評判を確認するのが重要です。予定している調査の対象地域や業界、調査の目的に対応した実績がある会社を選ぶと、スムーズな進行が期待できます。
信頼や品質を判断するには、専門会社の公式サイトを参照するだけでは不十分です。できれば、クライアントの視点でのレビューも確認しましょう。
2.サービス内容・範囲
サービス内容・範囲の確認も、海外調査会社選びに失敗しないためのポイントです。たとえば定量調査や定性調査、オンライン調査、フィールド調査など、必要な調査手法に対応しているかは重要です。
調査結果が必要な形式でもらえるか、また日本語や英語など、自社が必要とする言語でレポートを作成してもらえるかを確認してください。調査を行いたい国や地域が対象に含まれているかも確認したいポイントです。
3.コスト
パートナー会社を選ぶ際は、予算に合った価格かどうかもチェックしましょう。中小規模の調査会社では、大手と比べて低価格で調査を実施している場合もあります。
ただしおすすめ会社の項目でも紹介したように、費用は基本的に要問い合わせです。調査内容に応じて価格が変動するため、必要な手法やサービスを明確にしてから比較検討するとよいでしょう。
まとめ
パートナー会社の選定は、現地の市場理解を深め、戦略的な意思決定を行うための重要なステップです。本記事でご紹介した20社は、それぞれの特徴や強みをもっています。
調査会社を選ぶ際は、実績や評判、サービス内容、コストなどをよく確認するのがポイントです。自社の目的や予算に合った調査会社を選び、より効果的な海外市場調査を実現しましょう。