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海外でアンケート調査を行うメリットと注意したいこと

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2025年02月06日

カテゴリー:
目次

グローバル市場でビジネスを展開する際は、ターゲットとなる海外市場を深く理解する必要があります。そのための有力な手法としてよく挙げられるのが、海外調査の「アンケート」です。

しかし効果的な調査を実現するためには、事前の準備や地域ごとの特性に応じた設計、そして注意点を押さえなければなりません。本記事では、海外調査でアンケートを行うメリットや、成功のために注意すべきポイントについて詳しく解説します。

海外調査におけるアンケートとは

 

海外調査におけるアンケートは、海外市場のターゲット層・消費者からデータを収集する、質問形式の調査手法です。主に企業や研究機関が、国際市場での商品・サービスの展開を検討する際に、市場の動向やニーズを把握するために活用されます。

アンケートは、数値や割合を分析する定量調査として実施されるケースがほとんどです。ただし質問に自由記述欄を設けて、消費者の具体的な考えや感情を引き出すなど、定性調査としての機能を取り入れる方法もあります。
国や地域ごとの文化的背景や、消費傾向の違いを考慮しながら設計されるのがアンケートの特徴です。信頼性の高い結果を得るためには、設問や選択肢 の翻訳・ローカライズが必須となります。

 

事前に準備・情報収集したいこと

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海外調査のアンケートで事前に準備したいこと、情報収集したいことは、以下の3つに大別されます。


1.調査設計 

海外調査のアンケートを実施する際は、調査対象国や地域、対象者の属性や条件、割付(必要なサンプル数)などを明確に定めるのが重要です。適切な設計により、調査の効率化はもちろん、コストカットにもつながります。
質問内容については、単純な直訳ではなく、対象国・地域に配慮した自然な表現にする作業が必須です。回答者にとって理解しやすい質問になれば、誤解を避けやすくなり、信頼性の高いデータを収集できます。

 

 

2.ターゲットとなる国・地域の基本的な情報収集

海外調査のアンケートを効果的に設計するためには、ターゲットとなる国や地域の基本的な情報収集も必要です。各国の文化や宗教、価値観などの要素は、質問内容や表現に直接影響を与えます。ローカライズの精度を高めるためにも、これらの作業は欠かせません。

対象となる国・地域のトレンドや政治状況、社会情勢を把握しておくと、調査設計の精度がさらに高まります。各国のデータプライバシー法を事前に確認するのも重要です。

 

 

3.実施方法の選定

海外調査におけるアンケート調査では、実施方法の選定にも留意する必要があります。対象国・地域に適した実施方法を選ぶためには、日本とは異なる各国独自のSNSや、調査プラットフォームの利用状況を理解しなければなりません。
たとえば、中国では「WeChat」が広く利用されていますし、アメリカでは「Facebook」のアクティブユーザーが多いとされています。対象となる国・地域で人気のプラットフォームがあれば漏れなくリストアップし、個別で検討しましょう。


海外調査でアンケートを行うメリット

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アンケートを海外調査で行うと、海外市場のニーズ理解や市場分析に下記のようなメリットがあります。

 

 

膨大なデータを効率的に収集できる

海外調査におけるアンケートは、短期間で膨大なデータを効率的に収集できる点で優れた調査手法です。質問項目を事前に設定しておけば、調査開始後は自動的にデータを収集できるため、短い時間で多くの回答を得られます。
地域や国をまたいで広範囲なデータ収集が可能なのも、アンケートの利点です。物理的な距離に制約されることなく、複数の国や地域から同時にデータを収集できます。たとえば北米、ヨーロッパ、アジアなど異なる市場でも同じタイミングで調査を実施可能です。

膨大なデータを収集できれば、偏りの少ない、より正確な結論を導き出しやすくなります。多様なターゲット層をカバーできるため、特定の顧客層だけでなく、より広い市場全体の動向・ニーズも把握しやすくなるでしょう。

 

 

定量データの取得がしやすい

定量データの取得がしやすいのも、海外調査でアンケートを行うメリットです。アンケートは、Yes/No形式や5段階評価のような選択肢を設けるのが一般的で、回答内容を定量化するのに適しています。
アンケートで得られる定量データは、平均値や中央値、標準偏差など統計指標を用いて分析でき、調査結果を客観的に解釈しやすくなります。サンプルの数が多ければ、分析されたデータの信頼性も高いでしょう。
地域別や年代別の傾向を分析したり、時間の経過によるトレンドの変化を追跡したりと、定量データを使ってできることはさまざまです。状況に応じて、グラフや表として視覚的に表現するのも良いでしょう。

 

 

他の手法と組み合わせやすい

他の手法と組み合わせやすいのも、海外調査でアンケートを行うメリットです。よくある方法としては、「アンケートで収集した定量データを使って、さらに深掘りが必要な点についてインタビューを実施する」というものです。
定量調査を行い、たとえば 「不満足」の回答率が高かった場合、その事実がわかるだけでユーザーの細かい心理は見えてきません。具体的な原因をインタビューで探ることで、定量調査では見えにくかった部分を補完できます。

アンケートは、観察調査との相性も良いとされています。観察調査は、対象となる個人やグループの行動や状況を直接観察し、データを収集する調査手法です。両者を組み合わせれば、「言葉としての回答」と「現実の行動」のギャップを埋め、より正確なデータを得られます。

 

海外調査でアンケートを実施する際の注意点

 

一方で海外でのアンケート調査を実施する際は、国内調査とは違い、下記の点で注意が必要です。

 

言語・文化に配慮する

海外調査でアンケートを実施する際は、言語・文化に配慮することを心がけましょう。質問が適切に翻訳されていないと、回答者が質問内容を誤解してしまい、有効なデータが集められない可能性があります。また、現地の人々にとってはタブーとなる質問をしてしまい、回答を避けられる場合もあるでしょう。

たとえば政治や宗教、プライバシーに関する質問をする場合は注意が必要です。現地の人々に対して十分配慮した質問設計をするか、あるいは質問自体を行わないようにします。
現地の生活文化や経済水準、デバイスなどのインフラの違いを考慮するのも重要です。日本と違う生活時間の流れがある場合や、各国独自の行事・祝日がある場合などを考慮します。

 

 

法規制を細かく理解する

法規制を細かく理解するのも、 重要なポイントです。国や地域によっては、調査や個人情報の取り扱いが厳しく規制されている場合があります。

たとえばヨーロッパでは、一般データ保護規則(GDPR)が適用されており、個人データの収集・保存・利用に関する厳しい規制が設けられています。アメリカや中国が調査対象の場合は、CCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)や、中国サイバーセキュリティ法などにも注意が必要です。


もちろん調査内容にもよりますが、場合によっては調査データや結果を公表するケースもあるかもしれません。その際は、対象者のプライバシーや権利を侵害しないよう注意が必要です。

 

 

ノウハウが蓄積していない場合は調査会社への依頼を検討する

海外調査でアンケートを実施したいと思っても「自社にノウハウがない」と悩んでいる場合は、調査会社への依頼を検討しましょう。海外調査は、翻訳・ローカライズが必須であり、国内調査に比べて工程が複雑になります。

簡易的な調査であれば、自社でも対応できる部分は多いですが、基本的には経験が不足していると調査結果が不正確になります。当然、その後の分析や意思決定にも大きな影響を及ぼすでしょう。

マーケティング会社やコンサルティングファームなどの専門の調査会社は、長年クライアントを支えてきたノウハウがあります。自社で対応するよりも費用はかかってしまいますが、質の高い調査を実施したい場合にはぜひ検討したい選択肢です。

 

まとめ

 

海外調査におけるアンケートは、定量データを収集するのに優れた方法です。自由記述欄を設ければ、定性 データも得られるため、より包括的な分析ができます。

海外調査は、国内調査よりも工程が複雑になりやすいため、事前準備が非常に重要です。自社だけで対応するのが難しい場合は、専門の調査会社に依頼する方法もあります。

 

 

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