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顧客満足度調査(CS調査)を最大限に活かす質問項目18選!サンプル・例文も紹介

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2017年01月30日 | 更新日:2025年05月19日

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目次

顧客満足度調査を実施する際、正確なデータを得るためには、適切な質問を設定できるかどうかが重要です。しかし実際にアンケートを設計する段階になると、「どのような質問をすれば有益な情報が得られるのか」と悩むことも多いのではないでしょうか?

本記事では、顧客満足度調査(CS調査)で活用できる具体的な質問例を18種類に分類し、サンプル・例文付きで紹介します。

 

顧客満足度調査の質問例18選(サンプル・例文付き)

 

顧客満足度調査を効果的に実施するには、適切な質問を設定するのが重要です。質問の内容次第で、得られるデータの質や分析の精度が大きく変わります。

認知度や購入プロセス、満足度、価格、カスタマーサポートなど18のカテゴリーに分けた質問例を紹介します。

 

 

■認知に関する質問例

ブランド・サービスの認知経路の把握や、マーケティング施策の分析などに役立てる質問です。

 

【例文1】
「当社の商品・サービスをどこで知りましたか?」
選択肢:
• インターネット検索(Google/Yahooなど)
• SNS広告(Instagram/X/Facebookなど)
• 知人・家族からの紹介
• テレビCM・新聞・雑誌
• 店舗で偶然見つけた
• その他(自由記入)

【例文2】
「当社の商品・サービスを知った際、どのような印象を持ちましたか?」
5段階評価(1:まったく印象に残らない~5:非常に魅力的だった)

 

 

プロモーション・キャンペーンに関する質問例

プロモーション・キャンペーンの効果を測定し、改善につなげるための質問です。自由記述形式を用いることで、詳細を決めやすくなります。

 

【例文1】
「当社のプロモーション(割引・ポイント還元など)は魅力的だと感じましたか?」
5段階評価(1:まったく魅力を感じない~5:非常に魅力的)

【例文2】
「今後、どのようなキャンペーンがあると嬉しいですか?」
自由記述形式

 

 

■ブランドイメージに関する質問例

ブランドの認知度や信頼性を測り、企業のブランディング戦略の方向性を決めるための質問です。年に1回もしくは2回行われる定期調査などでよく使われます。

 

【例文1】
「当社のブランドにどのようなイメージを持っていますか?」
選択肢(複数選択可):
• 信頼できる
• 高品質
• コストパフォーマンスが良い
• 流行に敏感
• ユニーク / 他社と違う
• とくにイメージはない

【例文2】
「ブランドのイメージを向上させるために、当社が改善すべき点はありますか?」
自由記述形式

 

 

■購入・利用状況に関する質問例

顧客の購入・利用頻度を把握し、リピーターの獲得や利用促進のための施策に活かすための質問です。

 

【例文1】
「当社の商品・サービスをどれくらいの頻度で利用していますか?」
選択肢:
• 週に1回以上
• 月に1~3回
• 数カ月に1回
• 初めて利用

【例文2】
「購入の決め手となったポイントは何ですか?」
選択肢(複数選択可):
• 価格が魅力的だった
• 品質・機能が良かった
• 口コミ・評判が良かった
• 知人・家族のすすめ
• ブランドへの信頼
• その他(自由記入)
 

 

■注文・購入プロセスに関する質問例

購入時の手続きの利便性を確認し、ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上や離脱率低下のための戦略を考えるための質問です。ECなどの分野でよく使われます。

 

【例文1】
「当社のWebサイト/店舗での購入・注文プロセスはスムーズでしたか?」
5段階評価(1:非常にわかりにくい~5:非常にスムーズ)

【例文2】
「注文・購入時に不便を感じた点があれば教えてください。」
自由記述形式

 

 

■Webサイト・アプリの使いやすさに関する質問例

オンラインでの操作性や利便性を評価し、UI/UXの改善点を見つけるための質問です。

 

【例文1】
「当社のWebサイト(またはアプリ)の使いやすさを評価してください。」
5段階評価(1:非常に使いにくい~5:非常に使いやすい)

【例文2】
「Webサイト(またはアプリ)で探していた情報(商品・サービス・FAQなど)は簡単に見つかりましたか?」
段階的選択肢(1:簡単に見つかった~5:まったく見つけられなかった)

 

 

■配送・納品に関する質問例

物流・納品のフローに関する課題を特定するための質問です。注文・購入プロセスに関する質問と同じく、ECなどの分野でよく使われます。

 

【例文1】
「商品の配送スピードに満足していますか?」
5段階評価(1:非常に遅い~5:非常に速い)

【例文2】
「配送時の梱包状態について、どのように感じましたか?」
段階的選択肢(1:とても丁寧で満足~5:非常に雑だった)

 

 

■満足度に関する質問例

顧客の総合的な満足度を把握し、商品・サービスの改善につなげるための質問です。サービスや商品の評価をシンプルに把握するのに役立ちます。顧客満足度調査の基礎となる質問であり、できる限り含めるべき項目です。

 

【例文1】
「今回のご利用にどの程度満足しましたか?」
5段階評価(1:非常に不満~5:非常に満足)

【例文2】
「当社の商品・サービスを再度利用したいと思いますか?」
段階的選択肢(1:ぜひ利用したい~5:まったく利用したくない)

 

■商品・サービスの品質に関する質問例

品質に関する評価を収集し、改善点を明確化するための質問です。もし価格に満足しており、品質に満足していない顧客が多い場合は、製造工程の見直しや検品強化などを検討します。

 

【例文1】
「商品の品質についてどのように感じましたか?」
5段階評価(1:非常に不満~5:非常に満足)

【例文2】
「サービスの品質について、どのように評価しますか?」
段階的選択肢(1:期待以上だった~2:期待を大きく下回った)

 

■価格に関する質問例

価格に対する顧客の評価を確認し、価格設定を最適化するための質問になります。「価格」と「品質」は、商品を評価する際の軸になるため、前述の商品・サービスの品質に関する質問と合わせると効果的です。

 

【例文1】
「商品・サービスの価格に対する満足度を教えてください。」
5段階評価(1:非常に高い~5:適正)

【例文2】
「当社の商品・サービスの価格は、競合他社と比べてどう感じますか?」
段階的選択肢(1:とても安い~5:とても高い)

 

■競合比較に関する質問例

競合との差別化ポイントを把握し、自社の強みや改善点を明確にするための質問です。

 

【例文1】
「当社の商品・サービスは、競合他社と比べてどのように感じますか?」
段階的選択肢(1:競合より圧倒的に優れている~5:競合より大きく劣っている)


【例文2】
「競合他社の商品・サービスと比べて、当社が優れている点を教えてください。」
自由記述形式

 

■カスタマーサポートに関する質問例

顧客対応の品質を評価し、サポートの改善点を見つけるための質問です。サポート対応が良いと、ブランドへの信頼の高まりからリピート率が向上する傾向があります。

 

【例文1】
「カスタマーサポートの対応速度に満足していますか?」
5段階評価(1:非常に遅い~5:非常に速い)

【例文2】
「カスタマーサポートの対応の質はいかがでしたか?」
段階的選択肢(1:非常に親切でわかりやすかった~5:非常に不親切でわかりにくかった)

 

■アフターサービスに関する質問例

購入後の顧客対応やサポート体制の改善につなげるための質問になります。カスタマーサポートに関する質問と併用するのも効果的です。

 

【例文1】
「購入後のサポート(保証・メンテナンスなど)に満足していますか?」
5段階評価(1:まったく満足していない~5:非常に満足している)

【例文2】
「アフターサービスの内容は十分だと感じますか?」
段階的選択肢(1:充実しており、満足している~5:まったく充実しておらず、非常に不満)

 

 

■返品・交換対応に関する質問例

返品・交換のフローが正常かどうかを確認し、顧客満足度の向上につなげるための質問です。返品・交換対応を改善することで、「返品が面倒だから利用をやめる」などの離脱リスクを低減する効果も期待できます。

 

【例文1】
「返品・交換の手続きはスムーズでしたか?」
5段階評価(1:非常に手間がかかった~5:非常にスムーズだった)

【例文2】
「返品・交換に関するルールや説明はわかりやすかったですか?」
段階的選択肢(1:とてもわかりやすかった~5:非常にわかりにくかった)

 

■継続利用意向(リピート率)に関する質問例

リピート率の指標として、顧客のロイヤルティを測定するための質問です。

 

【例文1】
「今後も当社の商品・サービスを利用したいと思いますか?」
段階的選択肢(1:必ず利用する~5:まったく利用するつもりはない)


【例文2】
「リピート利用を検討する際に重要視するポイントは何ですか?」
選択肢(複数選択可):
• 価格
• 品質・機能
• アフターサービス
• カスタマーサポート
• 使いやすさ
• ブランドの信頼性
• その他(自由記入)

■NPS®(ネットプロモータースコア)に関する質問例

NPS®を活用して、推奨者の割合を算出し、中長期的な顧客ロイヤルティを考察するための質問です。

 

【例文1】
「当社の商品・サービスを友人や同僚に勧める可能性はどのくらいありますか?」
0~10点評価(0:まったく勧めない ~ 10:強く勧める)

 

 

NPS® とは、顧客が企業や商品・サービスを他者にどの程度勧めたいかを数値化する指標です。「満足」だけでなく、ブランドへの忠誠度(ロイヤルティ) を測ることを目的としています。

NPS®を計算するには、まず回答者を以下のような3つのグループに分けます。

スコア

カテゴリー

意味

9~10

推奨者

ブランドや商品を積極的に勧める顧客

7~8

中立者

ブランドや商品に対して否定的ではないが、強い推奨もしない顧客

0~6

批判者

不満を抱え、ブランドを否定的に評価する顧客


その後、「(推奨者の割合)-(批判者の割合)」によって割り出された数値がNPS®のスコアです。

 

■環境・サステナビリティに関する質問例

企業の環境への取り組みに対する顧客の評価を確認し、関連する施策の改善に活かすための質問です。

 

【例文1】
「当社の環境への取り組み(エコ包装、リサイクル、CO2削減など)について、どの程度関心がありますか?」
5段階評価(1:まったく関心がない~5:非常に関心がある)

【例文2】
「当社のサステナビリティ活動について、どのような印象を持っていますか?」
段階的選択肢(1:積極的に取り組んでいると思う~5:まったく取り組んでいないと思う)

 

 自由回答欄(意見・要望)

顧客の具体的な要望や改善点を自由に記入してもらい、今後の施策に活かすためのカテゴリーです。自由回答欄を用いることで、数値化できないニーズや、調査では想定していなかった課題を発見できる可能性があります。

 

【例文1】
「当社の商品・サービスについて、ご意見・ご要望があればご記入ください。」
自由記述形式

【例文2】
「当社のサービス向上のために、改善してほしい点があれば教えてください。」
自由記述形式

【例文3】
「今後、新たに追加してほしい商品・サービスがあればご記入ください。」
自由記述形式

 

顧客満足度調査の作り方のポイント

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顧客満足度調査(CS調査)をする際は、以下の4つのポイントを意識しましょう。

• 調査の目的を明確にする
• シンプルな設計を心掛ける
• 回答しやすい質問形式を選ぶ
• 質問の順序を工夫する

まずは、「何を知りたいのか」「調査結果をどう活用するのか」を明確化することです。目的がはっきりしないと、必要なデータが得られず、効果的な改善策を立てにくくなります。

シンプルな設計や質問形式を考えるのも重要ですが、それをどのように並べるかも考える必要があります。とくにこだわりがなければ、以下のような流れを意識しましょう。

• 導入(答えやすい質問から)
• メイン(満足度・改善点)
• 詳細(具体的なフィードバック)
• クロージング(NPS®や継続利用意向など)

回答の負担を軽減しつつ、必要なデータをスムーズに収集できるように設計してください。

 

 

まとめ

 

顧客満足度調査(CS調査)の質問設計は、単に情報を集めるだけでなく、企業の成長戦略にも直結する重要なプロセスです。適切な設計によって、商品やサービスの強み・改善点を明確にし、具体的な施策へとつなげましょう。

質問項目を工夫すれば、リピーターの獲得やブランドの差別化、競争力の強化にも活用できます。ノウハウに自信がない場合は、専門の調査会社を利用するのがおすすめです。

 

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