株式会社池田模範堂 市場開発室 殿原太一様
設立:1948年(昭和23年)
事業内容:医薬品の製造販売事業
従業員数:305名 (2016年04月現在)
商品の新しい訴求ポイントを模索していました
弊社は、虫さされ・かゆみ止めの外用剤分野ではトップシェアの『ムヒ』を製造している医薬品メーカーで、私の所属する市場開発室では、さまざまな商品のブランド管理を行っています。
その中で私が担当する『ヒビケアFT』という、かかと向けのひび・あかぎれ薬があるのですが、こちらの商品を何か新しい角度から訴求できないか悩んでいました。 『ヒビケア』シリーズは、ひび・あかぎれの症状を示す「パックリ割れ」という言葉が消費者に浸透し、ロングセラー商品として成長、2009年にかかと向けの『ヒビケアFT』も発売され、弊社を代表する商品となっています。
消費者が共感する「インパクト」のある言葉が欲しかった
発売当初は他にはない新たな価値を提供できていたものの、徐々に競合商品が追随するようになり圧倒的な差別化が図りづらくなってきました。
そこで弊社の商品価値を高める手段がないかを相談したところ、現在使用しているユーザーに直接「困っている症状」や「活用ポイント」を聞くことで必ず新しい発見があると言って頂き、私たちの課題を解決できる調査方法と調査設計を提案してもらいました。
そして、「単にweb調査で多くの方の意見を聞くのではなく、消費者の利用する具体的なシーンや購入に至る背景にこそヒントがあるはず」という事でグループインタビューの提案があり、その提案内容の一つ一つがアウトプットのイメージを持てるものだったので、調査を実施する事で必ず何かが見えてくると確信できました。
導き出した新たな「キャッチコピー」をCMクリエイティブに活用
グループインタビューでは『ヒビケアFT』の愛用者と、他社商品の愛用者とでグループ分けし、同じ質問内容でどのような差が出るのか、また共通項は何かを洗い出すように設計。このインタビューで消費者から「本当に困っている悩み」を引き出し、私たちが予想もしなかった新たな切り口を発見できた事で、「商品の存在価値」をこれまで以上に押し出せる結果を導くことができました。
そしてその新たなキーワードは、さっそくCMや広告クリエイティブに活用。それがこの冬新しいCMで使用している「ささくれ割れ」という表現です。今からCMをご覧頂いた皆さまが、「ささくれ割れの悩み」に共感して頂き、ヒビケアFTを使用することでかかとの悩みから解放され、快適な冬を過ごして頂ければと思っております。
会社の仲間と同じ視点で話して頂けるのが嬉しい
これまでもさまざまな課題を相談してきましたが、ネオマーケティングの皆さんは調査内容の把握だけでなく、それに関係する知識もしっかり事前習得されていて、本当に勉強熱心だと感じています。私たちの会社や商品のことについても、よく理解してくれていて、会社の仲間と同じような視点で自分の考えをしっかりと伝えてくれるので信頼できます。
またレスポンスが非常に早く、調査スケジュールから遅れたことは一度もありません。翌日のつもりで依頼した内容が、当日のうちに返ってきて、こちらが帰れなくなってしまう事もしばしば(笑)。でも、こちらも余裕を持って確認修正作業ができるので大変ありがたいです。
私たちの最大の理解者として、これからも頼りにしています
弊社が商品開発において最も重視しているのが、「これまでになかった潜在ニーズのある商品」、「他社とは異なる付加価値を持つ商品」を開発することだと考えています。そのため消費者の悩みの声を事細かくリサーチすることは、商品開発の原点でもあり、リサーチには商品の価値を高める可能性が秘められています。
しかしながら、単に消費者の意見を聞くことが大切なのではなく、そこに至るアプローチ方法や調査設計においてはプロの知見が必要です。 これからも私たちの商品開発のパートナーとして、提案を頂きたいと思いますし、今後は医薬品開発だけに留まらず視野を広げて新たな可能性をどんどん探っていきたいと考えています。
ネオマーケティング担当者から
商品への想いに、私たちのマーケティングで応えたい
殿原様は、出会って間もない頃から私たちを調査会社としてだけではなく、一つのプロジェクトの中のメンバーとして考える場を一緒に作ってくださいました。
そしてこれまで、殿原様をはじめ池田模範堂の皆さまの商品に対する熱い想いにワクワクすると同時に、信頼に応えたい!という良い緊張感を持ってお仕事をさせて頂いています。
これからも弊社のサービスが少しでも池田模範堂様のお力になれるように頑張ります!
サービス&インダストリーズG リーダー
S・K