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SDGsに関する生活者調査

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2021年01月06日 | 更新日:2024年07月24日

カテゴリー:
目次

SDGsを知ったのが企業のWEBサイトからとの回答が1割に達するも、SDGsが商品・サービスの選択に影響すると答えたのは1割程度

生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2020年11月9日(月)~2020年11月10日(火)の2日間、20歳~69歳の男女1000人を対象に「SDGs」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。

 

<調査背景>
「SDGs」について、様々なメディアでの情報をはじめ、人々の目に触れる機会が増えてきたように感じます。2020年7月にはレジ袋の有料化が始まり、エコバックを持ち歩く方も増え、SDGsを日々の生活の中で意識するきっかけとなったのではないでしょうか。そこで今回は、今改めてSDGsやSDGsに関連したワードや考え方がどの程度社会に浸透しているのか、調査を行いました。報道の一資料としてご活用ください。

【調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施

調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、20歳~69歳の男女を対象に実施

有効回答数:1,000名

調査実施日:2020年11月9日(月)~2020年11月10日(火)

「SDGsに関する生活者実態調査」主な質問と回答

SDGsをどこで知ったか?

TVや情報サイト、新聞が上位に。その次はSNSや雑誌ではなく「企業のWEBサイト」

 

SDGsをどこで知ったか聞いたところ、全世代の合計で最も多かったのは「テレビ」で34.8%。次に「ニュースサイト・情報サイト」10.4%、「新聞」9.6%。そして「企業のWEBサイト」が7.0%となりました。また、「YouTubeなどの動画サイト」や「SNS」、「ラジオ」や「雑誌」は3割から4割程度という結果となりました。

 

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SDGsが商品選びに影響する?

Yesと答えたのはどの商品でも1割程度に留まる

 

「SDGsの活動をしている企業の商品を積極的に選んでいる」、「SDGsの活動をしている企業とそうでない企業の商品で迷ったときは、活動している商品を選んでいる」と答えた人の合計は、どの商品カテゴリーでも1割程度という結果でした。

 

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調査データのダウンロードはこちら

 

Q1. あなたは、「SDGs」をどこで知りましたか。(単数回答)【n=230】

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どこでSDGsを知ったかお聞きしました。全世代合計で最も多かったのは「テレビ」、次いで「ニュースサイト・情報サイト」、「新聞」という結果になりました。
そしてその次に回答が多かったのが、「YouTubeなどの動画サイト」や「SNS」を抜いて、「企業のWEBサイト」という結果となりました。50代では10.5%と世代別に比較して最も高くなりましたが、20代でも7.7%、30代でも6.9%という一定の回答数があり、20代から60代まで「企業のWEBサイト」がSDGsを知る一定のきかっけになっていることが分かりました。

また、「雑誌」は全世代合計で2.6%と低い結果となり、「TV」や「情報サイト」「新聞」と比較してSDGsを知るきかっけにあまりなっていないことが明らかになりました。SDGsという言葉が浸透していく一方で、深く掘り下げる雑誌メディアで生活者に伝えられていないことは、SDGsを自分事化しやすい「読ませる」コンテンツ、「共感させる」取り組みがまだ世の中に足りないことを予想させます。SDGsが生活者個人の行動変容にまで至っていない要因の一つであることも推測されます。

 

Q2. あなたが、以下の商品を選ぶときのお考えに最も近いものをそれぞれお選びください。(単数回答)【n=500】

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それぞれの商品カテゴリー別に商品を選ぶ際の考え方を伺いました。どの商品カテゴリーにおいても差はあまり見られず、「SDGsの活動をしている企業の商品を積極的に選ぶ」と回答したのは3~4%とごく限られた割合であることを示す結果となりました。「SDGsの活動をしている企業とそうでない企業の商品で迷ったときは、活動している企業の商品を選んでいる」との回答と合わせても1割程度という結果となりました。
そして9割という大半の生活者にとって、企業のSDGs活動と商品やサービスの選定に関連性を持たないことが分かりました。SDGsを知っていても深い理解がないこと、SDGsと商品やサービスとの関連性に理解が不足していること、また、生活者にとってSDGsと個人の消費活動の関連性や重要性を感じられていないことが考えられます。

2030年までにSDGs目標達成のためには、生活者一人ひとりがSDGsを個人の消費活動に重要で必要なものであると理解し、個人の消費行動がSDGsを意識したものに変容していくことが、大きな課題なのかもしれません。

Q3. 知らないものも含めて、あなたが共感できるものをすべてお答えください。(複数回答)【n=500】

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SDGsの目標の中で、共感できる項目を伺いました。グラフは回答が多かった項目から順に並べています。「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「安全な水とトイレを世界中に」「すべての人に健康と福祉を」といった項目が多く回答されています。今すぐ命に係わるような緊急度の高い項目や、生活の基盤となるような「平等」に取り組む項目について、共感できる方の割合が高いという結果になりました。

Q4. あなたは、以下のSDGsの目標の中で、企業が取り組んでいることを知ったらその企業の商品・サービスに興味を持つと思うものを、すべてお選びください。(複数回答)【n=500】

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企業の取り組みとして、商品・サービスの興味に結びつくSDGsの目標を伺いました。上位4つについては共感できる目標項目と同じという結果でした。自身が共感できる目標に対して積極的に取り組んでいる企業の商品・サービスに興味を持つ、ということが言えそうです。中でも、貧困、平等、環境保全などがキーワードとなって、人々の関心を引くのではないでしょうか。

Q5. あなたの、投資先を検討する際のお考えに最も近いものをお選びください。(単数回答)【n=500】

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SDGsに関連して企業経営に関係することに、ESG投資があります。ESG投資とは、環境(Environment)・社会(Social)・ガバナンス(Governance)に積極的に取り組む企業に投資する考え方のことを指します。
今回の調査では65.0%の方が「ESGを知らない」と回答しました。ESGを重視する企業や金融商品を積極的に選ぶ、または迷った時に判断材料とすると回答した人は18.4% となりました。
ESCは認知度に課題はあるものの、認知している人であれば、投資先を決定する要素の一つになりえることがわかりました。

Q6. あなたの、就職・転職先を検討する際のお考えに最も近いものをお選びください。(単数回答)【n=500】

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次に、就職先・転職先を検討する際に、SDGsをどの程度考慮するかを伺いました。SDGsの活動をしている企業を積極的に選ぶ、または迷った時の判断材料にすると回答した方は、全体の約2割程でした。ただ、SDGsを認知している方の中では就業先を選ぶ一つの基準になっていることがわかります。

SDGsの認知度が上がりその価値観が世の中に浸透した際には、SDGsに取り組んでいることをしっかり発信できていなければ、人材確保の面でマイナスに働く可能性もあるでしょう。

 


■引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」

■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/

ダウンロードしていただくと、リリースデータをPDFでご覧いただけます。

 

株式会社ネオマーケティング
ネオマーケティングはお客様の抱える課題や調査目的、 その背景を充分にヒアリングした上で、 課題解決・目的達成のために、お客様が何を求めているのか ということを常に考え一歩先のご提案をいたします。 目的に応じて複数の調査手法を有機的に組み合わせたリサーチ等、 柔軟にご提案させていただいております。 また年間調査実績は2,500本以上あり経験豊富なスタッフが 企画設計から報告書の作成まで御社のビジネスをバックアップいたします。
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