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「テーマパーク」の認識と想起に関する調査

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2024年02月29日 | 更新日:2024年07月31日

カテゴリー:
目次

ディズニーが利用したいテーマパークの想起を独占

生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は、「テーマパーク」をテーマに、パーセプションに関するインターネットリサーチを実施いたしました。

 

<調査背景>
ネオマーケティングのカテゴリーパーセプション調査では、当該カテゴリーのエボークトセット※、パーセプション※を確認することで現状を俯瞰することができます。
そこで、テーマパークの現状を知るために、ネガティブ・ポジティブなイメージ、利用シーン、利用する際に想起するテーマパークのブランドを調査しました。

是非今後のマーケティング活動の一資料としてご活用ください。
※エボークトセットとは、利用や購入時に思い浮かぶブランド想起の集合体を指します。
※パーセプションとは、認識の意味です。消費者が対象の商品やサービスそのものに対して、どのような認識をもっているかを指します。

 

【調査概要】  

調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳以上69歳以下のテーマパークを利用する方
有効回答数:1,000名 
調査実施日:2023年12月14日(木)~2023年12月18日(月)
※以下の数表は、回答を自由記述形式で取得した後、アフターコーディング集計を行った結果となります。

主な結果
◆ブランド想起:東京ディズニーリゾート、ユニバーサルスタジオジャパン
◆現在の認識:楽しい、非日常感を味わえる、キャラクターに会える
◆パーセプションチェンジの種:混んでいる、待ち時間が長い、子どもが飽きる、帰りが寂しい

ポジティブイメージ

パークポジ-1

テーマパークは「楽しい」「非日常感を味わえる」という好ましいイメージを持たれているので、ここは大きな利点です。 また、「ドキドキする」「笑い声が溢れている」といった点も、少数派かもしれませんが、利用者がテーマパークを使う一つの要因になっていると考えられます。
テーマパークは「日常からの解放」が基本的な価値(POP)なので、 楽しいだけではなく、ドキドキや笑いに包まれた空間を価値に提案を強化することで、新しい顧客層に訴求できます。

 

ネガティブイメージ

パークネガ-1

「混んでいる」「待ち時間が長い」が利用をためらわせる大きな要因ですが、一部では「子どもが飽きてしまう」「帰りが寂しい」といった点が利用の妨げになっています。
一部の意見ではありますが、「確かに言われてみたら」という潜在しているネガティブの可能性があります。
さらに、「アトラクションの音が大音量で疲れる」という意見も見受けられます。
これらの課題に対しては、「機械的なアトラクションがない」、「子ども”が”楽しめる」「帰り道まで楽しい余韻」を切り口に訴求できると、独自の価値として選ばれる理由づくり及びテーマパークの認識を変えことに繋がるのではないでしょうか。

利用したいと思うテーマパークのブランド想起

パーク想起-1

 

東京ディズニーランドや、東京ディズニーシーン、東京ディズニーリゾートが上位を独占。ユニバーサルスタジオジャパンがそれに拮抗するかたち。
これは圧倒的な世界観の提供による成果です。
これらのブランドは、テーマパークを超えた、非日常体験型エンターテイメント施設として、「ここに来ればこういう自分になれる」「ここにくれば、こういう体験ができる」という価値を提供できている。
一方で「行きにくさ」がハードルになっているのも事実。
物理的な距離と、費用面による心理的な距離をなくしていくことが、頻度の増加・未顧客の獲得にとって不可欠でもある。
わざわざ行く理由を創っていくことが必要。その為に、ネガティブなパーセプションを変えることもひとつではないでしょうか。

 ・子どもが楽しめるテーマパークといったら、
 ・待ち時間が楽しい(待ちたくなる)テーマパークといったら、
 ・帰り道も楽しいテーマパークといったら、

総括

 

テーマパークの市場でブランドの想起率を高めるには、単に楽しい、非日常を味わえるだけでは不十分です。ネオマーケティングの調査から得られた結果をもとに、テーマパークに新しい価値を持たせ、消費者の印象を一新する戦略が必要です。

成功のカギは次の三点にあります:

・ポジティブイメージの拡散:テーマパークが圧倒的に「楽しい」、圧倒的「非日常体験」というポジティブなイメージをより多くの人に伝えることで、魅力を広げます。
・ネガティブイメージの解消:「混んでいる」「待ち時間が長い」「子どもが飽きる」「帰りが寂しい」といったネガティブな印象を払拭し、新たなテーマパークの認識を強化することで、消費者の安心を勝ち取ります。
・利用シーンの示唆:「ストレス発散」「気分転換」「リフレッシュ」といったテーマパークの利点を強調し、元気になる場所・空間として「具体化」し提案することで、新たな使用価値を提供します。


このように、テーマパークのポジティブな側面を強調し、ネガティブなイメージを解消することで、消費者に新しい視点を提供します。例えば、「よみうりランド」が従来の遊園地から、イルミネーションに強みを見出し、行く理由をつくって成功したように、消費者に新しい価値を見出してもらうことが大切です。

みんなが楽しいではなく、対象を絞る。
他のテーマパークより安い、高性能マシーンがあるといった差別化ではなく、ここでしかできないこと、ここでしか得られないこと、ここでしか味わえないことを創り・打ち出していくことでブランド想起につながりやすくなります。

ネオマーケティングではさまざまなカテゴリーパーセプションを独自で調査研究しております。
一部情報を無償で公開しております。


 

 


■引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」

■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/

ダウンロードしていただくと、リリースデータをPDFでご覧いただけます。

 

株式会社ネオマーケティング
ネオマーケティングはお客様の抱える課題や調査目的、 その背景を充分にヒアリングした上で、 課題解決・目的達成のために、お客様が何を求めているのか ということを常に考え一歩先のご提案をいたします。 目的に応じて複数の調査手法を有機的に組み合わせたリサーチ等、 柔軟にご提案させていただいております。 また年間調査実績は2,500本以上あり経験豊富なスタッフが 企画設計から報告書の作成まで御社のビジネスをバックアップいたします。
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