調査で判明!「推し活遠征」で求められるのは「快適な移動」と「推しを感じる体験」。
Z世代からシニアまで、熱を帯びる新たな遠征スタイルとは。
マーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は、旅行事業を行う株式会社エイチ・アイ・エス(本社:東京都港区)と、2025年8月20日(水)〜2025年8月21日(木)の2日間、全国の20~69歳の推し活を目的として遠征したことのある男女を対象に「推し活×遠征」をテーマにインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
世代を問わず定着しつつある「推し活消費」。
ライブや舞台、聖地巡礼など“推し”を追う遠征が、観光需要を静かに押し上げています。
本調査は、推し活遠征の頻度や1回あたりの予算、チケットやグッズ、交通・宿泊の配分、
現地での過ごし方、宿選び・移動の重視点、情報収集経路といった実態を幅広い年代で可視化しました。
結果からは、快適な移動と「推しを感じる体験」への強い需要
深夜早朝インフラや混雑回避へのニーズ、限定グッズ・コラボ施策の誘引力そしてZ世代からシニアまでの裾野拡大が示されました。
旅行・観光のみならず、エンタメ、宿泊、交通、小売にも活用できるヒントが詰まっていますので是非今後のマーケティング活動の一資料として幅広くご活用ください。
【調査概要】
調査の方法:インターネットリサーチ
調査の対象:全国の20~69歳の男女で「推し活」を目的として遠征をしたことがある方
有効回答数:500名
調査実施日:2025年8月20日(水)〜2025年8月21日(木)
「推し活×遠征に関する実態調査」主な質問と回答
◆「推し活」目的の遠征の主な目的
「ライブ・コンサートへの参加」が64.8%でトップ。男性は“推し”起点の派生体験にも意欲的。
女性は「ライブ・コンサートへの参加」「コラボカフェ・レストラン・展示会などへの訪問」が相対的に強く、男性は「同じファン(推し仲間)と会うため」「推しが訪れた/お勧めしていた場所」「推しをイメージしたホテルやプランの利用」がやや高め。男性は“推し”そのものに触れる体験に加え、“推し”起点の派生体験にも意欲的で、消費の広がりが生まれやすい層と言える。
◆「推し活」目的の遠征のインフラ面で「もっとこうだったら嬉しい」と感じることは
移動・宿泊をいかにラクにするかがカギ。男性は“道中も推しを感じられる”仕掛けに前向き。
全体では、遠征の「移動・宿泊をいかにラクにするか」という要望が中心にあった。
特に女性は「手頃な価格の宿泊施設の充実」「会場近くの宿泊施設の充実」「イベント終了時間と公共交通機関の接続改善」「公共交通機関の臨時便・増便」の項目が相対的に高く、移動・宿泊を経済的にも時間的にもできるだけ簡潔に済ませたい志向が強い一方、移動・宿泊自体を推しと連動させる演出への期待は控えめ。逆に男性は、聖地連動の送迎やコラボ客室など“道中も推しを感じられる”仕掛けに前向きだった。
調査データのダウンロードはこちら
20代の半数以上が「推し」がいる!
年代別では「推し」がいる人は少なくなるものの、60代でも4人に1人は推しがいるという結果に。
全世代共通して盛り上がりを見せています。

「推し」がいる人の中で、半数以上が推し活を実践!
20~30代では80%以上が推し活をしており、最も低い60代でも40%が推し活を実施中。
推し活消費は大きな市場になっていることが分かります。
全体の58.1%と過半数が、推し活を主目的とした宿泊遠征の経験あり
年代別では30代が70.5%と突出。全年代50%前後の経験があり、“アクティブな推し活”が若年層だけの現象ではなく、中高年にも広く浸透している様子がわかります。

「推し活」をしている対象のジャンルは、「アーティスト・グループ」が最多。「アニメ・漫画・ゲームのキャラクターや作品」も人気。
男性は「スポーツ選手・チーム」への活動が38.1%でTOP。女性は「日本の男性アイドル・グループ」(30.3%)と「アーティスト・グループ」(35.3%)が中心。

「推し活」を目的とした宿泊を伴う遠征の年間平均2.7回で、“年2〜3回”がボリュームゾーン。一方で最大40回という超ヘビー層も。

1回の「推し活」目的の遠征で使う平均費用約4.7万円、最大は80万円!

推し活遠征の主目的は「ライブ・コンサートへの参加」が全体の64.8%で最多
その比率は年代が上がるほど伸びる傾向に
また、「限定グッズの購入」は39.6%で、「ファンミーティング・握手会・サイン会などのイベント参加」(24.6%)を上回っています。限定グッズは“体験(コト)”ではなく“モノ”でありながら、限定と銘打たれるだけで遠征意欲を大きく押し上げる傾向がうかがえました。

遠征は、こうだったら嬉しい。「移動・宿泊をいかにラクにするか」という要望が最多
特に女性は「手頃な価格の宿泊施設の充実」「会場近くの宿泊施設の充実」「イベント終了時間と公共交通機関の接続改善」「公共交通機関の臨時便・増便」の項目が相対的に高く、移動・宿泊を経済的にも時間的にもできるだけ簡潔に済ませたい志向が強い一方、移動・宿泊自体を推しと連動させる演出への期待は控えめ。男性は逆に、聖地連動の送迎やコラボ客室など“道中も推しを感じられる”仕掛けに前向きです。
「動線の負担軽減」を土台に、男性寄りには周辺体験の拡張で上乗せする二層設計が有効かもしれません。

推し活遠征に合わせる観光・体験は「ご当地グルメを味わう」が最多(60.2%)で男女ともに食が牽引。
特に女性は「ご当地グルメを味わう」(64.8%)と「ショッピングを楽しむ」(48.4%)が高く、“推し活の合間に楽しめる消費”に意欲的です。一方、男性は「その土地ならではのイベントや祭りに参加する」(24.0%)や「現地の文化体験(伝統工芸、料理教室など)」(17.6%)がやや高く、土地らしさへの関心が見えます。

宿泊施設の重視点は、「宿泊費」(65.8%)、「会場からのアクセス」(63.0%)が2大TOP。
男女別では、男性は費用重視(「宿泊費」67.2%)、女性はアクセス・予約重視(「会場からのアクセス」69.2%・「予約のしやすさ」35.2%)の傾向です。

ネクスト遠征意向は脅威の96.8%
推し活を目的とした遠征での消費は継続して盛り上がる見込み

遠征を通じた価値化の変化は、69.0%(※)に達し、推し活遠征は多くの人の旅行観を更新する体験に

「推し活」目的の遠征で印象に残っているエピソード(自由記述)※抜粋
自由記述を見ると、推し活遠征は「移動して現場に行く」以上の価値を生みやすいことがうかがえました。
初参戦で出会った仲間と長く交流が続いた、移動中隣り合ったファンと行程を共にして盛り上がった、会場近くのホテルの設備や朝食に感動した、雪景色や土地ならではの味に触れて非日常を満喫した、SNSの相互フォローと現地で初対面して関係が深まった、作品のBGMを聴きながら街歩きして世界観に浸れた、といった声が散見されます。
偶然の出会い・再会や地域発見が“体験の厚み”となり、満足度や次回意向を押し上げていると言えるでしょう。
・ファーストライブで会ったファンの人達と10年以上交流を持っている(男性、38歳)
・夜行バスで相席になった方が同じ芸人さんのファンで、滞在中の多くの時間を共にできて盛り上がった(男性、24歳)
・東京ではあまり見ない雪を遠征で初めて見たし、料理の味も関東ではない味でした(女性、55歳)
・35年振りに学生時代の友人と再会した(女性、63歳)
・好きな作品のBGMを聴きながら町を散策し、世界観に浸れた(女性、24歳)
・会場から近いホテルを利用したが、予想以上に素敵で、朝食も美味しくて大満足だった(女性、50歳)
・推し活後の飲食で、同じ境遇の人と偶然に出会えた(男性、65歳)
・SNSで繋がっている人に会場で実際に初めて会って、会話が盛り上がった(男性、29歳)
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://corp.neo-m.jp/service/research/quantitation/netresearch-domestic/
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<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
https://corp.neo-m.jp/report/collaborative-research/life_006_travel
■「ネオマーケティング」
URL:https://corp.neo-m.jp/
■「株式会社エイチ・アイ・エス」
URL:https://www.his.co.jp
■本件に関するお問い合わせ先
ネオマーケティング広報事務局 担当:今泉
E-mail:press@neo-m.jp
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