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「スポーツに関する調査」

ライター:株式会社ネオマーケティング

公開日:2023年07月13日 | 更新日:2024年08月05日

カテゴリー:
目次

 

生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は2023年6月9日(金)~2023年6月12日(月)の4日間、全国の20歳以上の男女を対象に「スポーツ」をテーマにインターネットリサーチを実施いたしました。

 

<調査背景>
ここ数年の世界的なスポーツ大会やイベントを通じて、日本の活躍を報じるニュースが多い中で、胸が熱くなった経験をされた方も多いのではないでしょうか。この2023年夏から秋冬にかけても、世界的なスポーツの大会が数多く開催されます。
そこで今回は、過去の大会を振り返るとともに、スポーツ競技経験や観戦タイプなどについても調査してみました。是非今後のマーケティング活動の一資料としてご活用ください。

<調査概要>
1.調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
2.調査の対象:全国の20歳以上69歳以下の男女
3.有効回答数:1,000名 
4.調査実施日:2023年6月9日(金)~2023年6月12日(月)

「スポーツに関する調査」主な質問と回答

◆今年これから開催される世界大会で、応援したい大会は: 43.3%でラグビーワールドカップがトップ、僅差の42.8%で世界陸上が続いた。 

今年最も応援したい大会のトップは「98日~1028日ラグビーワールドカップ 2023 フランス」(以下、ラグビーワールドカップ)で43.3%、次いで「819日~27日 世界陸上」(以下、世界陸上)が42.8%、「825日~910日 男子バスケットボール・ワールドカップ」が31.2%で続いた。

特にラグビーワールドカップは、応援したい大会があると回答した男性の48.2%が注目。男性の中でも50代・60代から特に熱い支持を受けているよう。


自身のスポーツ観戦タイプは:男性は「自分一人でTVなどでじっくりスポーツ観戦したいタイプ」が最多。

内訳を合計すると、スポーツ観戦に積極的な割合は男性の場合65.3%、女性は53.8%で、男女ともにスポーツ観戦をする人の半数以上が自ら楽しんで観戦していた。

一方、女性の場合スポーツ以外の目的(健康・美容・仲間との交流・イベントとしての楽しさ)をもってスポーツとかかわる人が比較的多いのが特徴的だった。

調査データのダウンロードはこちら

はじめに、最近のスポーツで、日本の活躍を感じた大会をお聞きしました。(以下のグラフは活躍を感じている方の回答をもとに作成)

最近のスポーツで、日本の活躍を感じた大会(n=651)

最近のスポーツで、日本の活躍を感じた大会(n=651)

全体の結果では「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」(以下、WBC)が77.6%でトップとなりました。次点の「サッカーW杯カタール大会」と31.5ポイントもの差をつけてのトップです。他の大会については40%を超えることのなかった女性の票もWBCには74.2%集まっています。

3月21日(日本時間3月22日)、日本の3大会ぶり3回目の優勝で幕を閉じたWBC。日本が世界一となったのは、2009年の第2回大会以来実に14年ぶり。
特に決勝のアメリカ戦での、大谷翔平投手がマイク・トラウト外野手を空振り三振に仕留めたドラマチックなフィナーレには、世界中が熱狂しました。
野球ファンはもちろん、普段野球への関心が薄い日本人でも、この優勝は印象深いという人も多いでしょう。

 

 

2022年・2023年のスポーツ観戦や関連ニュースで、胸が熱くなったことをお聞きしました。(以下のグラフは胸が熱くなったことがあると回答した方の回答をもとに作成)

2022年・2023年のスポーツ観戦や関連ニュースで胸が熱くなったこと(n=612)

2022年・2023年のスポーツ観戦や関連ニュースで胸が熱くなったこと(n=612)

全体の結果を見ると、前掲した設問「最近のスポーツで、日本の活躍を感じた大会」と同様に、WBCのニュース「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC) 日本優勝」が71.1%でトップ、そこにサッカーのニュース「サッカーW杯 日本がドイツ、スペインに勝利」が42.0%で続きました。

WBCとは29.1ポイントの大差があるものの、男性の半数近くはサッカーW杯の歴史的快挙に胸を熱くさせていることがわかります。強豪のドイツやスペインを前に、試合後半で勢い止まらぬ快進撃を繰り広げる、日本勢の勇気あるプレーに見入ってしまった人は多いのではないでしょうか。

一方「2023年大リーグ 『二刀流』大谷がベーブ・ルースと並ぶ記録達成」が、その他スポーツのニュースを差し置き、36.8%の票を集め3番手に位置しています。
大谷翔平選手の活躍が引き金となり、数あるスポーツの中でも現在は特に野球の関心が強まっていることがうかがえました。

 

 

今年これから開催される世界大会で、応援したいと思う大会をお聞きしました。(以下のグラフは応援したい大会があると回答した方の回答をもとに作成)

今年これから開催される世界大会で、応援したい大会(n=397)

今年これから開催される世界大会で、応援したい大会


トップは「9月8日~10月28日ラグビーワールドカップ 2023 フランス」で43.3%、次いで「8月19日~27日 世界陸上」(以下、世界陸上)が42.8%、「8月25日~9月10日 男子バスケットボール・ワールドカップ」が31.2%で続きました。

「9月8日~10月28日ラグビーワールドカップ 2023 フランス」は、特に男性の関心の高さが目立ちます。応援したい大会があると回答した男性の48.2%と、約半数が注目しており、中でも50代・60代男性からの支持が熱いようです。

性別・年代によって応援したい大会にある程度差が生じている中、世界陸上は大抵のセグメントにおいて40%前後は票を獲得しています。この安定的な人気ぶりからは、陸上ファンはもちろん、普段は陸上競技を追っていない人でも世界陸上は応援してしまう、という実態が考えられそうです。

以下からは、前掲した設問「今年これから開催される世界大会で、応援したい大会」のTOP3のうち「9月8日~10月28日ラグビーワールドカップ 2023 フランス」(ラグビー)と「8月25日~9月10日 男子バスケットボール・ワールドカップ」(バスケットボール)についてもう少し掘り下げていきます。

まずはラグビーについてです。ラグビーに関連する、印象に残っている出来事をお聞きしました。(以下のグラフは印象に残っていることがあると回答した方の回答をもとに作成)

ラグビーで印象に残っている出来事(n=402)

ラグビーで印象に残っている出来事(n=402)
全体の回答を見ると、20%を切った項目が1つも無く、ひとつひとつの出来事のインパクトの大きさがうかがえます。2015年・2019年と、8〜4年前の出来事でありながら「五郎丸ポーズ」や「ベスト8」「One Team」といったキャッチーなキーワードとともに、今でも当時の試合を鮮明に覚えている人が多いのではないでしょうか。

中でも「2015年ワールドカップ(W杯) 『五郎丸ポーズ』が大ブーム」「2019年ワールドカップ(W杯) グループリーグを全勝で突破し、日本ラグビー史上初のベスト8入り」「2015年ワールドカップ(W杯) 日本代表が初戦で南アフリカ代表を破る快挙」は全体で50%前後、男性のみの場合はいずれも50%を大きく上回る票を獲得しています。


次にバスケットボールに関連する、印象に残っている出来事についてお聞きしました。(以下のグラフは印象に残っていることがあると回答した方の回答をもとに作成)


バスケットボールで印象に残っている出来事(n=302)


バスケットボールで印象に残っている出来事(n=302)

全体の結果を見ると、「東京2020オリンピック バスケ女子日本の史上初の銀メダル獲得」が、57.9%でトップとなりました。
新型コロナウイルス感染症により延期となり、先行きが見えない中ようやく開催された「東京2020オリンピック」。そんな厳しい状況下で初の銀メダルという歴史的快挙は、多くの人にとって忘れられない出来事のようです。

自身が実際に部活等で競技経験のあるスポーツを、お聞きしました。(以下のグラフは競技経験のあるスポーツがあると回答した方の回答をもとに作成)

部活等で、競技経験のあるスポーツ(n=505)


部活等で、競技経験のあるスポーツ(n=505)
全体のトップが野球で25.7%、そこにテニスが20.8%で続きました。特にこの2競技は、ほとんどの年代において20%以上の競技経験があり、どの年代においても一定の競技知識があることがうかがえます。

しかし男女の回答には大きな違いが生じています。
TOP4を男女で比較してみても、男性の場合は野球・サッカー・卓球・陸上、女性の場合はテニス・バレーボール・バスケットボール・水泳と、バラバラであることがわかります。

幼少期の部活動やクラブ活動の経験と、その後のスポーツへの関心との関係性は、後述する設問にて考察していきます。

自身のスポーツ観戦タイプとして、最もあてはまるものをお聞きしました。
以下のグラフはスポーツ観戦することがあると回答している方の回答をもとに、男女別に作成しています。

自身のスポーツ観戦タイプ(n=618)


 

自身のスポーツ観戦タイプ(n=618)

スポーツ観戦に積極的な「自分一人でTVなどでじっくりスポーツ観戦したいタイプ」「スポーツを『観る』ことも『する』ことも好きなタイプ」「身近な人たちとワイワイしながらスポーツ観戦を楽しむタイプ」の割合は、男性の場合65.3%、女性は53.8%となりました。
11.5ポイントの差はあれど、男女ともに、スポーツ観戦をする人の半数以上が自ら楽しんで観戦していることがわかります。

一方で、女性の場合は「スポーツ観戦に対する関心は低いが自分の健康のために体を動かすことには関心が高いタイプ」が男性の倍以上の12.4%だったり「身近な人たちとワイワイしながらスポーツ観戦を楽しむタイプ」が男性より6.3ポイント高い17.1%だったりと、スポーツ以外の目的(健康・美容・仲間との交流・イベントとしての楽しさ)をもってスポーツとかかわる人が比較的多いのが特徴的です。

「特定のチームや選手を応援しグッズなどの購入も積極的なタイプ」、いわゆる“特定チームの熱狂サポータータイプ”は男女ともに約6〜7%となっており、大きな男女差は生じていませんでした。
スポーツ観戦した情報について、シェアしたことのあるSNSをお聞きしました。(以下のグラフはスポーツ観戦した情報をSNSでシェアしたことがあると回答した方の回答をもとに作成)

スポーツ観戦した情報を、シェアしたことのあるSNS(n=262)


スポーツ観戦した情報を、シェアしたことのあるSNS(n=262)
「YouTube」が45.8%でトップ、そこに「Twitter」が41.6%、「LINE」が39.7%で続きました。
このTOP3はいずれも40%前後で推移しており、スポーツ観戦情報をシェアするには、この3つのSNSが特に欠かせないようです。
「LINE」では知人にスポーツ観戦状況・感想をシェア、「Twitter」では同じスポーツファンにリアルタイムで試合の感想・感動のプレーをシェア、「YouTube」では全世界の同じスポーツファンに向け今回の試合を後からまとめてシェア、といった役割でしょうか。

女性の場合「YouTube」「Twitter」「LINE」に加え「Instagram」もシェア先として重要になってくるようです。特に30代の割合が著しく高く、全体の割合をも引き上げています。

 

今後応援していきたいスポーツは何か、お聞きしました。(以下のグラフは応援したいスポーツがあると回答した方の回答をもとに作成)

今後、応援したいスポーツ(n=611)


今後、応援したいスポーツ(n=611)

全体の結果では、野球が半数を大きく上回る59.4%でトップとなり、そこにサッカーが43.0%で続いています。40%を超えたのはこの2つのみで、それ以下の陸上やフィギュアスケート、バレーボールなどはいずれも20%台で推移しました。

男女で比較すると、男性の場合、野球・サッカーの2強に、陸上が20%台で続く傾向は全体と同じですが、ラグビーが27.4%で4番手に位置しています。女性の場合、トップの野球に続き次点として37.8%でフィギュアスケートが位置しています。
サッカー・ラグビーは特に男性からの関心が強く、フィギュアスケートは女性からの関心が強い傾向がうかがえます。

さらに性別・年代別で見ると、女性の場合は30代を境に、スポーツに一定の関心が出てくる傾向がみられました。

男性の場合、経験したことのある競技と今後応援したい競技にリンクしている部分がありますが、女性の場合、競技経験があるからといって特に該当競技への応援意欲が湧くということでもないようです。

自身の生活や人生に夢を与えてくれると思うスポーツを、お聞きしました。(以下のグラフは自身の生活や人生に夢を与えてくれると思うスポーツがあると回答した方の回答をもとに作成)

自身の生活や人生に夢を与えてくれると思うスポーツ(n=440)

自身の生活や人生に夢を与えてくれると思うスポーツ(n=440)

全体の結果を見ると、トップが野球で58.0%、そこにサッカー、陸上、フィギュアスケートが続いており、前掲した設問「今後、応援したいスポーツ」の傾向と概ねリンクしていることがわかります。

自身の生活や人生に夢を与えてくれるかどうかが、スポーツを応援したくなる要素の1つなのかもしれません。

観戦していて面白いと思うスポーツは何か、お聞きしました。(以下のグラフは観戦していて面白いと思うスポーツがあると回答した方の回答をもとに作成)

観戦していて面白いと思うスポーツ(n=645)

 

観戦していて面白いと思うスポーツ(n=645)

今後、応援したいスポーツ(n=611)再掲
全体の結果を見ると、トップが野球で58.8%、そこにサッカーが続いている点は前掲した設問「今後、応援したいスポーツ」の傾向と同じですが、いくつかの競技において異なる傾向がみられます。特に、水泳は観戦していて面白いと思うスポーツとしては17.4%である一方で、今後応援したいスポーツとしては23.2%となっています。

観戦して面白いかどうかは、スポーツを応援したくなる要素としては必須ではないのかもしれません。

 

 


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※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」

■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/

ダウンロードしていただくと、リリースデータをPDFでご覧いただけます。

 

株式会社ネオマーケティング
ネオマーケティングはお客様の抱える課題や調査目的、 その背景を充分にヒアリングした上で、 課題解決・目的達成のために、お客様が何を求めているのか ということを常に考え一歩先のご提案をいたします。 目的に応じて複数の調査手法を有機的に組み合わせたリサーチ等、 柔軟にご提案させていただいております。 また年間調査実績は2,500本以上あり経験豊富なスタッフが 企画設計から報告書の作成まで御社のビジネスをバックアップいたします。
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