日々の“ゆとり”を妨げている要因は「経済的理由」の51.2%に
次いで「毎日の大量の家事」が41.3%で第2位に
約7割が家事に求めることは“時短”ではなく“ゆとり”と回答!
ショートカットしている家事 第1位は「アイロンがけ」
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2018年8月2日(木)~2018年8月6日(月)の5日間、全国の20歳~49歳の働くママ600名を対象に「働くママの“ゆとり”」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
2018年8月28日には女性活躍推進法成立から3年が経ち、働くママでも活躍しやすい「ワーク」の環境整備が進んでいます。また、「働き方改革」により「ワークライフバランス」の重要性が認識されつつありますが、働く女性の「ライフ」の見直しは進んでいるのでしょうか。そこで、どのような「ゆとり」が足りないと感じるかや「ゆとり」を生み出す工夫など「働くママの“ゆとり”に関する調査」を行ないました。
報道の一資料として、ぜひご活用ください。
<調査概要>
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20~49歳の働く女性で高校生以下の子どもがいる方を対象に実施
有効回答数:600名(20代、30代、40代:各200名)
調査実施日:2018年8月2日(木)~2018年8月6日(月)
※本調査では“ゆとり”を精神的にも時間的にも、物事に余裕があることとし調査しました。
「働くママの“ゆとり”に関する調査」主な質問と回答
◆働くママの半数が、働き方改革など『ワーク』を見直す一方、『ライフ』を見直した経験がある方は、44.3%
◆“ゆとり”を「感じていない」と回答した方のうち72.4%が、『時間よりも心のゆとりが足りない』と回答
◆働くママの約7割が、家事に求めることは、“時短”ではなく“ゆとり”と回答
◆働くママの約3人に1人が、家事のショートカットを実践していると回答した。ショートカットしている家事、第1位は「アイロンがけ」
今後したいと回答したのは73.5%で「献立を考える」などの料理系や「洗濯物をたたむ」などの洗濯系の家事のショートカットをしたいと回答。
調査データのダウンロードはこちら
Q1. ワークライフバランスの『ワーク』、働き方を見直したことがある【n=600】
ワークライフバランスの『ワーク』、働き方を見直したことがあるかとお聞きしたところ、全体の18.2%が「ある」と回答しました。「どちらかといえばある」と回答した31.8%と合計50.0%と半数が働き方を見直したことがあるようです。働き方改革により、見直したという方もいるのではないでしょうか。
Q2. 自身の職場の働き方改革関連でこれまでに経験・実践・利用したことのあるもの【n=600】
働き方改革関連で、経験・実践・利用したことがあるものをお聞きしました。最も多い回答は「産休・育休」となり、32.2%が回答しました。次いで「時短勤務」22.5%、「ノー残業デー」17.3%と続きます。一方、最も少ない回答は「仕事プロセスの見直し」、「業務効率アップのツール導入」となり4.8%のみが回答しています。
Q3.ワークライフバランスの『ライフ』(プライベート面)を見直ししたことはありますか【n=600】
ワークライフワークライフバランスの『ワーク』を見直した方は合計50.0%、2人に1人となりましたが、『ライフ』は「ある」13.3%、「どちらかといえばある」31.0%と合計44.3%となりました。『ワーク』よりも『ライフ』を見直す方が少ないことがわかりました。
Q4.自身は、プライベート面で“ゆとり”を感じているか【n=600】
プライベート面で“ゆとり”を感じているかをお聞きしました。その結果、「十分なゆとりを感じている」と回答したのはわずか4.7%となりました。「あまりゆとりを感じていない」32.7%、「まったくゆとりを感じていない」16.2%と合計48.9%の働くママがゆとりを感じていないようです。
Q5. “時間”よりも心の“ゆとり”が足りていないと思いますか【n=293】
前問で「あまりゆとりを感じていない」「まったくゆとりを感じていない」と回答した方に対し、“時間”よりも心の“ゆとり”が足りないと思うかとお聞きしたところ「とてもそう思う」38.2%、「そう思う」34.1%となりました。合計72.3%が時間よりも心の“ゆとり”が足りていないと思っていることがわかりました。
Q6. 自身の『ライフ』において、“ゆとり”を妨げているもの【n=293】
<前回調査(2023年)>
では、どのようなものが“ゆとり”を妨げているのでしょうか。『ライフ』において、“ゆとり”を妨げていると思うものをお聞きしたところ、「経済的理由」が最も多く51.2%、次いで「毎日の大量の家事」41.3%となりました。すぐにでも見直すことが可能な「家事」から見直すことが働くママには必要なのかもしれません。
Q7.自身のプライベート面で“ゆとり”を生み出すための取り組みや工夫【n=600】
“ゆとり”を生み出すための取り組みや工夫をお聞きしたとところ、「ストレス解消・気分転換」と回答した方が最も多く49.3%となりました。次いで僅差で「敢えて「頑張らない」(上手に手抜き)」46.5%、「貯金・へそくり」34.5%となりました。
Q8. 家事において、“時短”ではなく“ゆとり”が必要だと思うか【n=600】
家事について、“時短”ではなく“ゆとり”が必要だと思うかとお聞きしたところ、「そう思う」27.0%、「ややそう思う」42.2%と合計69.2%が“時短”ではなく“ゆとり”が必要だと思っていることがわかりました。“時間”よりも心の“ゆとり”が足りていないと思う方が72.4%となりましたが、家事に関しても同じように“ゆとり”が必要だと思っている方が多いようです。
Q9. これまでに家事のショートカット(例:家事動線の工夫、工程を減らす)を実践したことはあるか【n=600】
これまでに家事のショートカットを実践したことがあるかとお聞きしたところ、「したことがある」と回答したのは35.8%となっています。約3人に1人が家事のショートカット経験があることがわかりました。
Q10.これまで家事をショートカット(例:家事動線の工夫、工程を減らす)したり、やめたりしている家事として、あてはまるもの【n=215】
実際にどのような家事をショートカットしているかをお聞きしたところ、第1位は「アイロンがけ」31.6%となりました。次いで「皿を拭く」27.9%、「飾ること(インテリア)」27.4%、「洗濯物をたたむ」26.5%、「週末の作り置き(料理)」23.3%、「献立を考える」21.9%、「火を使う料理」と、「洗剤などの詰め替え/洗剤の計量」が同率で21.4%と続きます。
Q11. 今後、家事のショートカット(例:家事動線の工夫、工程を減らす)を実践したいと思うか【n=600】
今後、家事のショートカットを実践したいと思うかとお聞きしたところ、36.0%が「したいと思う」と回答しました。「ややしたいと思う」と回答した37.5%を合わせると73.5%が今後、家事のショートカットを実践したいと思っていることが判明しました。
Q12. 現在はできていないが、今後家事をショートカット(例:家事動線の工夫、工程を減らす)したり、やめたりしたい家事【n=600】
今後家事をショートカット(例:家事動線の工夫、工程を減らす)したり、やめたりしたい家事をお聞きしました。その結果、最も多い回答は「献立を考える」となり26.2%が回答しました。次いで「食材の買い物」20.2%、「洗濯物をたたむ」17.7%、「飲みっぱなしのコップやグラスを片付ける」15.0%、「アイロンがけ」14.2%、「週末の作り置き(料理)」13.7%、「洗剤などの詰め替え/洗剤の計量」13.3%となっています。Q10.の実際にショートカットしている家事にもランクインした「アイロンがけ」や「洗剤などの詰め替え/洗剤の計量」などの洗濯系と「献立を考える」、「週末の作り置き(料理)」などの料理系がこちらでもTOP10にランクインしました。
Q13. 家事の質(パフォーマンス)を落としたくないか【n=215】
家事のショートカットを行なっている方に対し、家事の質(パフォーマンス)を落としたくないと考えているかをお聞きしたところ、半数以上の56.7%が「そう思う」と回答しました。「家事にゆとりは欲しいが、質は落としたくないという働くママの貪欲なインサイトが明らかになりました。
翻訳家・家事生活研究家 佐光紀子(さこう のりこ)さんコメント
8月28日に、女性活躍推進法が制定されて3年を迎えます。「ワーク」の見直しは進んでいますが、「ライフ」はどうでしょうか。本調査データによると、働くママの多くが「ゆとり不足」を感じています。その大きな原因の一つが日々の家事と育児です。家から出て女性が活躍しようとする時にネックになるのも、やはり家事や育児です。家事は愛情のバロメーターではありません。完璧にやらなければ愛情が足りないわけではないのです。できないものは無理だと言ってみる。そこから始めて、少しずつゆとりを生み出して行きましょう。
佐光紀子(さこう のりこ)さんプロフィール
1961年東京都生まれ。1984年国際基督教大学卒業。繊維メーカーや証券会社で翻訳や調査に携わったあと、フリーの翻訳者に。とある本の翻訳をきっかけに、重曹や酢などの自然素材を使った家事に目覚め、研究を始める。2002年、『キッチンの材料でおそうじする ナチュラル・クリーニング』(ブロンズ新社)を出版。以降、掃除講座や著作活動を展開中。2016年上智大学大学院グローバル・スタディーズ研究科博士前期課程修了(修士号取得)。家事シェア研究所主宰。
株式会社ベアーズ副社長・家事研究家 高橋ゆきさんコメント
働くママの「ライフ」の多くを占める家事において、「時短でなく、ゆとり」の視点が非常に重要です。家事における「ゆとり」を叶えるポイントは、“当たり前をやめること”です。やって“当たり前”と思っていた、名もなき家事をやめたり、ショートカットすることによって、家事によるイライラや面倒、負担が軽減し、心のゆとりにつながるでしょう。本調査からも読み取れるように、働くママは「時短よりも、ゆとり」を必要としています。そういった背景から、単なる「時短」を叶えるだけではない、当たり前だと思っていたプロセスをやめたり、名もなき家事をなくす、ショートカットできる、ショートカット家事グッズが、「時短」だけでなく「ゆとり」を叶えることができる商品やサービスとして、忙しい働くママに大ヒットしています。
株式会社ベアーズ副社長・家事研究家 高橋ゆき(たかはし ゆき)さんプロフィール
家事代行サービスの株式会社ベアーズ取締役副社長としてキッズからシニアまで暮らしの向上を研究し、家事のスペシャリストとしてテレビ・雑誌などで幅広く活躍。おそうじは、”楽ラク(楽しく、楽に)キレイ”をテーマに、身近にあるもので様々なアイディアグッズを開発。また、お掃除を、生活の知恵を伝える場であり、親子とのコミュニケーションの場でもあるとして、親子で夫婦で楽しめる家事コミュニケーションを提唱。 2015年 には世界初の家事大学設立、学長として新たな挑戦を開始。
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
■引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/
ダウンロードしていただくと、リリースデータをPDFでご覧いただけます。