運用が上手くいっている担当者は、上手くいっていない担当者の約2〜3倍、フォロワーへいいね・返信をする。
「TikTok」に月100万円以上の予算をかける企業が28.4%に。
生活者を起点にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)は2025年2月5日(水)~2025年2月7日(金)の3日間、全国の20歳以上の男女を対象に「自社SNS」をテーマにインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
いまやSNSは、企業の集客・販売・採用といったあらゆるマーケティング活動において欠かせないチャネルとなりました。運用担当者のスキルや戦略次第で成果に大きな差が生まれる一方、「どのSNSに注力すべきか」「フォロワーとの関係性をどう築くか」「KPI達成に向けて何を重視するべきか」など、悩みや課題も未だ多く聞かれます。
そこで今回は、企業SNSアカウントの運用担当者を対象に、投稿内容や文体、注力施策、フォロワーとの関係性などを調査。2021年に実施した同様の調査結果と比較しながら、4年間で何が変わり、今後どんな視点が求められるのかを探りました。是非今後のマーケティング活動の一資料としてご活用ください。
【調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:全国の20歳~69歳の男女で、お勤め先もしくは自身がおこなっているビジネスにおいてSNS運用を担当している方(toCビジネスモデル(BtoC・GtoC・DtoC):500名、toC以外のビジネスモデル(BtoB・BtoE・BtoG):466名)
有効回答数:966名
調査実施日:2025年2月5日(水)~2025年2月7日(金)
「自社SNSに関する調査」主な質問と回答
◆フォロワーへのアクションは:KPI達成している運用担当者は未達成の担当者の約2〜3倍、フォロワーへいいね・返信をする。
KPI達成度が高い担当者ほど、フォロワーへ「定期的にコメント・返信をしている」「定期的にいいね・保存をしている」と回答した割合が高くなっていることがわかった。「KPI達成している運用担当者」はどちらのアクションも50%超え、「KPI達成していない運用担当者」はどちらも20%未満と、その差は2.78〜3.8倍に。やはりSNSでフォロワーを伸ばす・フォロワーからのアクションを望むのであれば、こちらから能動的にコミュニケーションを取ること・アクションを同じように返してあげることが重要だと言える。
◆SNSの月間予算は:動画系SNS(TikTok・YouTube)に高予算を投じる企業が増加傾向。
特に「TikTok」では100万円以上の予算をかける企業が28.4%に上り、300万円以上の比率も8.6%と、主要SNSの中では突出していた。一方、「X(旧Twitter)」や「Instagram」は「30万円未満」が50%を超えており、依然として少額運用が主流に。
フォロワーへのアクションとしてあてはまるものをお聞きしました。
以下は、KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較したものです。
KPI達成度が高い担当者ほど、フォロワーへ「定期的にコメント・返信をしている」「定期的にいいね・保存をしている」と回答した割合が高くなっていることがわかります。
「KPI達成している運用担当者」はどちらのアクションも50%超え、「KPI達成していない運用担当者」はどちらも20%未満と、その差は2.78〜3.8倍でした。
SNSでフォロワーを伸ばす・フォロワーからのアクションを望むのであれば、こちらから能動的にコミュニケーションを取ること・アクションを同じように返してあげることが重要だと言えます。
一方で、リスク管理やブランドイメージの揺らぎ防止のためか、KPI達成している運用担当者でも
「フォローバックしている」割合は29.9%にとどまりました。
フォローバックが難しい場合でも、積極的な「いいね」やコメント・返信によって、十分フォロワーとの関係性をカバーすることができるでしょう。
お勤め先、もしくは自身がおこなっているビジネスのSNSの月間予算(広告費含む)として、あてはまるものをそれぞれお聞きしました。
「動画系SNS(TikTok・YouTube)に高予算を投じる企業が増加傾向にあることが浮き彫りになりました。特に「TikTok」では100万円以上の予算をかける企業が28.4%に上り、300万円以上の比率も8.6%と、主要SNSの中では突出しています。
投稿がユーザーによって二次的に広まったり、関連コンテンツとしてUGC(ユーザー生成コンテンツ)が生まれたりといったケースが多く発生する「TikTok」。
その結果、少ない予算でも爆発的に注目を集める“バズ投稿”が生まれる可能性が高く、投資に対するリターンが大きいと感じる企業が多いと考えられます。
こうした背景から、高額な予算をかけてでも積極的に取り組む企業が増えているのでしょう。
一方、「X(旧Twitter)」や「Instagram」は「30万円未満」が50%を超えており、依然として少額運用が主流。
特に「X(旧Twitter)」は、リアルタイム性が求められる特性上、「今この瞬間」の話題を捉える力が重要です。しかし、同じような投稿でも拡散されたりされなかったりと反応にばらつきがあり、どの投稿がどれだけ広がるかの予測が難しい傾向があります。
そのため、広告や投稿の効果が安定しづらく、費用対効果が読みづらい媒体だと感じられやすいことが、予算を抑える判断につながっているのかもしれません。
興味深いのは、n数は少ないものの「Snapchat」や「Pinterest」などの“ニッチ系SNS”において高額投資が目立つ点です。これらは一部の業種やターゲット(例:海外市場、Z世代女性)に対しては非常に親和性が高く、「刺さるところには徹底投資する」戦略的活用がなされていると読み取れます。
以降は、設問内容の要約を記載しています。記事全文はPDFをダウンロードしてご覧いただけます。
スクリーニング調査にて、お勤め先、もしくは自身がおこなっているビジネスのビジネスモデルをお聞きしました。(お勤め先が複数ある場合はメインのものを回答)
お勤め先、もしくは自身がおこなっているビジネスにおいて、どのSNSを利用しているかお聞きしました。ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較したものです。
(toCビジネスモデル:BtoC・GtoC・DtoC、toC以外のビジネスモデル:BtoB・BtoE・BtoGとする)
お勤め先、もしくは自身がおこなっているビジネスのSNSのフォロワーは何名かお聞きしました。
ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較したものです。
SNSの投稿内容として、あてはまるものをそれぞれお聞きしました。
前掲した設問【利用しているSNSの種類】にて最も利用率が高かった「X(旧Twitter)」と、今回特に利用率の変動が大きかった「TikTok」「YouTube」の回答結果を示しています。
SNSのKPIをお聞きしました。ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較しています。
SNS運用のKPIは達成できているかお聞きしました。ビジネスモデルが「toC」と「toC以外」のSNS運用担当者の回答結果をそれぞれ比較しています。
SNS運用について、力を入れていることをお聞きしました。
KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較しています。
フォロワーからのアクションとしてあてはまるものをお聞きしました。
KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較しています。
SNSの投稿頻度をお聞きしました。
(SNSアカウントが複数ある場合最も頻度が高いものを回答・SNSアカウント担当者が複数いる場合、自身の投稿頻度ではなくアカウントとしての投稿頻度を回答)
SNSの投稿の文体に近いものとして、あてはまるものをお聞きしました。(SNSアカウントが複数ある場合、最も利用しているものについて回答)
回答者は、絵文字・顔文字の使用例(※1、※2)として2枚の投稿例画像を見た上で回答しています。
KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較しています。
投稿の際にハッシュタグをつけるかお聞きしました。
KPIの達成度合いで回答結果をそれぞれ比較しています。
今後より力を入れて運用しようと思うSNSをお聞きしました。
■この調査のその他の質問
・SNS運用における課題(自由記述)
など
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://corp.neo-m.jp/service/research/quantitation/netresearch-domestic/
■引用・転載時のクレジット表記のお願い
※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
引用元:https://corp.neo-m.jp/report/investigation//itmedia_056/
コーポレートサイト:https://corp.neo-m.jp/
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■「ネオマーケティング」
URL:https://corp.neo-m.jp/
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