避難所で困るもの&整えて欲しいもの1位は「トイレ」!
実際の避難先の約半数は「小中学校・高校」という結果に
〜避難所での宿泊経験者500人に聞く「災害時の避難所に関する調査」~
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2019年12月23日(月)~12月25日(水)の3日間、5年以内に被災によって避難所に宿泊された経験のある全国の20歳~69歳の男女500名を対象に「災害時避難所」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
昨今、台風や大雨、地震といった自然災害が日本各地で多く発生しています。今や災害は他人事ではありません。防災意識が高まる中、「避難所」は私たちにとって身近なものになりつつあります。
そこで今回は「災害時の避難所に関する調査」を行ないました。報道の一資料として、ぜひご活用ください。
【調査概要】
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、5年以内に被災によって避難所に宿泊された経験のある全国の20~69歳の男女を対象に実施
有効回答数:500名
調査実施日:2019年12月23日(月)~12月25日(水)
「災害時の避難所に関する調査」主な質問と回答
◆実際に宿泊した避難所は?
49.2%が「小中学校・高校」に避難!
避難する原因になった災害は「台風が最多」
◆避難所で過ごす中で困ったことの1位は?
59.4%がトイレと回答!
一番の問題は「トイレの数が少ない」。避難所ではトイレが不足する恐れあり?
◆避難所で整えて欲しいと思うものは?
1位「トイレ」、2位「プライバシーの確保」
地域の避難所へ「寄付はしない」と回答した割合はおよそ27%。
◆避難場所を知っている?
82.8%の方が避難する前から避難場所を知っていた!
知らない場合は「友人・知人から聞く」、「WEBで調べる」が主流?
「避難所」と聞いて皆さんはどんな場所を想像されますか?5年以内に被災によって避難所に宿泊された方に、実際に宿泊した避難場所についてお聞きしたところ、「小中学校・高校(246人:49.2%)」、「公民館(190人:38.0%)」、「社会福祉施設(42人:8.4%)」という結果になりました。約半数が「小中学校・高校」に避難していることがわかります。また、その他の回答では「ホテル」や「車」、「会社」があげられました。
避難所に宿泊する原因になった災害は「台風(254人:50.8%)」が最も多く、「豪雨(153人:30.6%)」、「地震(92人:18.4%)」、「火山噴火(1人:0.2%)」と続きました。
避難所で過ごす中で困ったことの1位は「トイレ(297人:59.4%)」でした。どんなことに困ったのか、詳しく見ていきましょう。
トイレについて困ったことで一番回答が多かったのは「トイレの数が少ない(242人:81.5%)」とでした。大勢の人を一度に受け入れる避難所では、数不足が最も深刻な問題のようです。他の困りごととしては「清潔ではない(186人:62.6%)」が二番目に多く挙げられました。また、女性や高齢者への配慮がないことも大きな課題になっているようです。
避難所で整えて欲しいと思うものについてお聞きしたところ、1位「トイレ(344人:68.8%)」、2位「プライバシーの確保(257人:51.4%)」、3位「飲料水(240人:48.0%)」、4位「寒さや暑さ対策(225人:45.0%)」、5位「食料(218人:43.6%)」という結果になりました。実際に避難所で困った方が多い「トイレ」が整えて欲しい設備の1位になるのは当然のことかもしれません。
地域の避難所への寄付金についてお聞きしたところ、いずれの設備についても「寄付をする」と回答した割合はおよそ7割前後で、多くの方が必要な設備への寄付に対して前向きであることがわかりました。
今回の調査では、82.8%の方が避難する前から避難場所を知っていたことがわかりました。避難所を知らなかった方は、友人・知人から聞いたりWEBで調べたことで避難所の場所を知ったという方が多い一方、街頭放送で避難場所を知ったという方もいるようです。
避難時に欲しい情報についての質問では過半数が「災害に関する情報(390人:78.0%)」、「水道・ガス・電気の復旧の見通し(301人:60.2%)」を選択しました。
いつ来るかわからない自然災害に備えて、避難所の確認だけでなく、家庭でできる準備や話し合いをしてみませんか?今できる準備が、いざという時にあなた自身や大切な人の命を救うかもしれません。
「災害関連死」という言葉を聞いたことがある方はそう多くないかもしれません。地震や水害の直接被害で亡くなることを「災害死」と言います。それに対して、一度は助かった命ですが、避難所や復旧・復興の最中で体調を崩し亡くなってしまうことを「災害関連死」と言います。内閣府によると、熊本地震の時の「災害死」は50名だったのに対し「災害関連死」は220名にも及んだと発表されています。このことに全国の災害対策の専門家や自治体やメディアが驚愕しました。せっかく助かった命が、その後の対応次第でこのような結果になってしまうことに対してです。
この「災害関連死」にトイレも密接な繋がりがあります。トイレが汚い、狭い、音が気になると避難者はトイレに行く回数を極力少なくしたい心理が働きます。そのため水や食事の摂取を我慢してしまい体調を崩すことにつながります。季節によってはトイレが感染症の原因になったりすることもあります。暗がりで犯罪の温床になることもあるのです。 避難生活を送った方々は、そのようなことを実体験から感じ取ったのだと思います。トイレを整備することは大変重要です。日本中に清潔で安全で明るいトイレを配備することは喫緊の課題だと思っています。
一般社団法人助けあいジャパンによる災害派遣トイレネットワークはそれを解決します。
「みんな元気になるトイレ」http://corp.tasukeaijapan.jp/toilet/
いま日本には災害時のトイレが圧倒的に不足しています。多くの人が集まる避難所では、清潔で安全で明るいトイレが50人につき1つ必要と言われています。悪臭のみならず感染症の原因にもなるなど、トイレは必要不可欠なライフラインなのです。災害時の避難者数は、東日本大震災で40万人、熊本地震では18万人でした。災害時避難者数は、政府の発表によると、今後30年以内に高確立で起こると予測している首都直下地震では700万人、南海トラフ地震では950万人になるとも言われています。 全国の1,741市区町村が一台ずつトイレトレーラーを配備し、被災地に全国から速やかに派遣できたなら、災害時のトイレ不足問題を大きく解消できるはず。災害大国ニッポンの強靭化のために、助けあいのネットワークをつくりましょう。
これまでの支援実績:平成30年7月豪雨 岡山県倉敷市真備 、令和元年台風15号 千葉県君津市、
令和元年台風19号 長野県長野市 福島県いわき市
■プロフィール
石川淳哉|SOCIAL GOOD PRODUCER
1962年大分県生まれ。世界のさまざまな社会課題を解決するために、クリエイティブの可能性を追求する人生を決断。自宅に太陽光発電を導入、EV車にシフト。 御殿場で400坪の完全無農薬野菜農園を仲間と始める。 主な仕事に、ベストセラー書籍『世界がもし100⼈の村だったら』、世界初「2002 FIFA WORLDCUP PUBLICVIEWING IN TOKYO」、ミラノ・ベルリン・ロンドン 現在も世界中を巡回するピースアートプロジェクト「retired weapons」、100万枚突破アルバム「⽇本の恋と、ユーミンと。」、災害支援トイレネットワーク「みんな元気になるトイレ」、FRaU SDGs プロジェクト総合プロデュースなどがある。
(石川淳哉氏 プロフィール 続き)
株式会社ドリームデザイン 代表取締役
一般社団法人(非営利型) 助けあいジャパン 共同代表理事
株式会社 ソーシャルアクションカンパニー 取締役CCO
株式会社エンゲージメントファースト 顧問
一般社団法人(非営利型)福祉防災コミュニティ協会 理事
一般社団法人(非営利型)国際平和映像祭 顧問
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
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<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/
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