新型コロナウイルスのワクチン、安全だと思う方は未接種者の3割強にとどまる。
接種後は交流・外出・レジャー全てが活発化することが数値で明らかに!
生活者起点のリサーチ&マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2021年7月16日(金)~2021年7月19日(月)の4日間、全国の20歳以上の男女1200人を対象に「新型コロナウイルスワクチン接種に関する意識と行動」をテーマにインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
新型コロナウイルスのワクチン接種が進む中、すでに接種した方の意識と行動は、少しずつ変わり始めているように思えます。一方で、副反応についての情報もメディアによって報じられ、人によってワクチン接種に対する意識は異なっています。
そこで今回は、ワクチン接種に対する意識、ワクチン接種前後を比較してどのような行動・意識の変容が生活者に表れているか探りました。是非今後のマーケティング活動の一資料としてご活用ください。
<調査概要>
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳以上の男女1200人
有効回答数:1200名(ワクチン2回接種済み238名、1回接種済み208名、未接種754名)
調査実施日:2021年7月16日(金)~2021年7月19日(月)
「新型コロナウイルスワクチン接種に関する生活者意識と行動について」主な質問と回答
◆ワクチン接種の安全性についての意識:安全だと思うと回答した方、 接種済みの方は7割程度、未接種の方は3割強に留まる
ワクチン接種の回数によっても、やや違いはあるものの、新型コロナウイルスのワクチン接種について安全だと思うと回答した方は、接種経験済みの方で7割程度、未接種の方で3割強という結果になった。接種意向にも、安全性への意識によって大きく差が出ており、接種の不安を解消する施策が必要だと思われます。
◆ワクチン接種後の行動:人との交流、人手が多く予想される場所での買い物、レジャー施設への訪問を行なうと回答。2倍程度以上になると予想される場所も
ワクチン接種経験者、また接種意向のある方については、ワクチン接種後の行動範囲が大きく広がることが数値からも予測できる結果となりました。
今回の調査の回答者属性について記載します。以降、ワクチンをまだ1回も受けていない、という方を「ワクチン未接種者」として定義しています。
新型コロナウイルスのワクチンについて、安全だと思うかどうか、生活者の意見を聞きました。
ワクチン接種の回数によって違いはあれど、2回受けたという方の8割程度、1回受けたという方の7割弱が安全だと回答していたのに対して、ワクチン未接種の方は3割強にとどまるという結果になっています。
新型コロナウイルスのワクチンについて効果があると思うか、生活者の意見を聞きました。2回受けた方は8割強、1回受けた方も約8割が効果があると回答しています。一方、ワクチン未接種の方は、約6割という結果になっています。ワクチン接種自体の有効性については、接種経験問わず有効性を感じている方が多いことがわかりました。
新型コロナウイルスのワクチン接種が広まった後、感染拡大前のように安心できるか、生活者の意見を聞きました。
安心できると回答した方は、2回受けた方で7割強、1回受けた方で6割強、ワクチン未接種の方は約4割という結果になっています。ワクチン接種が広がることで今現在よりは安心できるものの、感染拡大前のような生活や新型コロナウイルスを一切気にしなくてよくなるかはわからない、という方も一定数いるようです。
ワクチン接種未経験の方に、ワクチンの接種意向について聞いたところ、ワクチン接種の安全性についての意識によって、接種意向は大きく異なる結果となりました。
接種は安全だと思うと回答していた方については9割弱が「受ける」と回答した一方、ワクチン接種に不安を感じている方については、接種意向があるのはわずか1割強にとどまりました。ワクチン接種未経験の方の不安をいかに払拭できるかが、今後のワクチン接種の広がりに大きく影響するでしょう。
ワクチン接種によって、働き方はどのように変わるでしょうか。ワクチン接種前後の働き方と、接種後の希望の働き方について聞きました。
その結果、ワクチン接種の有無によって勤務体系が大きく変わるということはなく、ワクチン接種前の働き方を継続する方が多いようです。希望の働き方については、テレワークまたはテレワークと出社の組合せを希望する方がやや増加しています。
ワクチン接種を行なうことで、買い物をする場所に変化はあるでしょうか。ワクチン接種意向がある方のワクチン接種後に行くと思うところを、接種前に行ったところと比較しました。
結果、「アウトレットモール」が68.5%増、「百貨店・デパート」が33.5%増、「ショッピングモール」が27.4%増と、人が集まる大型施設に行く方が多くなるだろうということが、数値でも現れました。
ワクチンを接種することにより、生活者の外出意識は大きく変化しそうです。
実店舗全体での買い物についても、接種前後で比較すると増えると思うと回答した方が約3割程度という結果になりました。
ワクチン接種意向がある方に、ワクチン接種前に会っていた人、接種後に会うと思う人を聞きました。結果、ワクチン接種後はあらゆる人的交流が活発化することがわかりました。
特に「祖父母」が32.8%増、「その他の親戚」が29.3%増と、今まで親族であっても感染リスクを避けるため会えていなかった状況も変わりそうです。
一緒に住んでいない人との交流について、ワクチン接種後5割以上の方が増えると回答しています。
ワクチン接種後、それぞれの旅行をいつ行なうつもりか聞きました。国内旅行については、3割以上の方が半年以内には行きたいと回答しています。海外旅行については、まだ時期の見通しは立っていないものの、約4割の方は実施意向があることがわかりました。
ワクチン接種前に行ったレジャー施設と、ワクチン接種後に行くと思うレジャー施設を聞きました。
全体的に増加が見込めますが、特に屋内施設や人が多く集まる施設での増加が予想されます。ワクチン接種前と比べて、ワクチン接種後の増加率が最も高かったのは「劇場・コンサートホール」で104.5%増、次いで「テーマパーク・遊園地」が100.0%増、「カラオケボックス」「サウナ・健康ランド」「水族館」なども70%以上の増加を示しています。
■この調査のその他の質問
・属性について(職業、同居家族、世帯年収、情報源)
・安心できるワクチン接種率とは
・ワクチン接種後の行動について当てはまるもの
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※本リリースの引用・転載は、必ずクレジットを明記していただきますようお願い申し上げます。
<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/
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