食事ダイエットで重要なのは「体に良い」81.0%、「飽きない」64.0%
食事ダイエットの悩み1位「お腹が空きやすい」71.3%
[満腹感を得られそう]1位「おかゆ」42.8%、2位「バナナ」36.8%
今年試したいスーパーフード等の栄養価の高い食品
1位「もち麦」40.5%、2位「スーパー大麦」38.8%
総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2017年4月13日(木)~2017年4月14日(金)の2日間、現在、食事ダイエットをしている、全国の20歳~59歳の女性400人を対象に「食事ダイエット」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
夏に向けて薄着になるためダイエットをしなければと焦っている女性は多いのではないでしょうか。様々なダイエット方法がある中で、無理せず継続的に続けることがダイエットを成功させるために重要です。そこで今回は、ダイエットの基本である”食事”に注目し、現在食事ダイエットをしている、全国の20歳~59歳の女性400人を対象に「食事ダイエットに関する調査」を行ないました。報道の一資料として、ぜひご活用ください。
<調査概要>
調査の方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、現在、食事ダイエットをしている、全国の20歳~59歳の女性を対象に実施
有効回答数:400人(20代・30代・40代・50代:各100人)
調査実施日:2017年4月13日(木)~2017年4月14日(金)
「食事ダイエットに関する調査」主な質問と回答
◆食事ダイエットで重要なのは?
最も多い回答が「体に良い」81.0%、次いで「飽きない」64.0%、「カロリーが低い」63.3%という結果に。
◆一食置きかえダイエットで試したいと思うものは?
最も多い回答が「スムージー」44.5%、次いで「おかゆ」38.5%、「豆腐」38.3%。
◆今年試したいスーパーフードは?
1位「スーパー大麦」57.8%、2位「もち麦」41.8%、3位「キヌア」39.5%
月に1回以上缶入りチューハイを飲むかと、お聞きしたところ、全体の68.8%の方が「飲む」とお答えになりました。年代別に見ると、20代は63.8%、30代は71.8%、40代は68.3%の方が「飲む」とお答えになり、30代が最も多く月1回以上缶入りチューハイを飲んでいることがわかりました。
そこで、月1回以上缶入りチューハイを飲む割合が多い、30代を対象に価格や商品名を提示しない状態で大手3社から出ている3種類の缶入りチューハイを試飲後、アンケートにお答えいただき、まとめた結果が下記となります。
食事ダイエットをしているときにとる食事について、重要だと思う要素をお聞きしたところ、最も多い回答が「体に良い」で81.0%という結果となりました。次いで、「飽きない」64.0%、「カロリーが低い」63.3%の順となっています。
食事ダイエットをしているときに食べるものについて、[満腹感を得られそう][味のアレンジがしやすそう][健康的に減量できそう]の3つのイメージにあてはまるものをそれぞれお聞きしました。[満腹感を得られそう]のイメージにあてはまるもので最も多い回答が「おかゆ」で42.8%、次いで「バナナ」36.8%、「ダイエットフード」28.3%という結果となりました。昨年の同調査と比較をしても上位3位は同じ順位となりました。
[味のアレンジがしやすそう]のイメージにあてはまるものは1位「おかゆ」52.5%、2位「豆腐」28.5%という結果となりました。
[健康的に減量できそう]のイメージにあてはまるものは1位「おかゆ」46.5%、2位「豆腐」27.8%、3位「スムージー」25.8%という結果となりました。昨年と比較をすると、「キャベツ」と「ダイエットフード」が上位5位に入りました。
[満腹感を得られそう][味のアレンジがしやすそう][健康的に減量できそう]すべての項目で昨年同様「おかゆ」が1位という結果となりました。
食事ダイエットの悩みについてお聞きしたところ、7割以上の方が「お腹が空きやすい」と回答しました。次いで、「飽きやすい」、「レシピのレパートリーが少ない」という結果となりました。食事ダイエットには、腹持ちがよく、飽きないものが良いようです。
・糖質制限で、炭水化物を食べられなくてイライラが爆発し、どか食いをして太ってしまったこと。(20代女性)
・食事制限しすぎで基礎代謝が低下し痩せにくくなった。(50代女性)
・ダイエットをしようと思った時に限って、お土産をもらったり飲み会に誘われたりする。(40代女性)
・白米を食べないようにしていたら、おかずをたくさん食べるようになってしまい、結局何をしているかよく分からない状態になってしまった。(40代女性)
・栄養が偏って風邪をひきやすくなってしまった。ストレスがたまって爆食いに走ってしまった。(50代女性)
・お米を炊くときに一緒に入れて食べる、米粒と同じ形をしたコンニャクを使った。非常に不味くて食べられたものではなかった。食べきることもできないほど、最悪な物に出会った経験をした。(50代女性)
・サプリやダイエット器具を買ったことに満足してしまって、持続しない。にわかなためストイックにできないので、結局万年ダイエットしている感じになっている。(30代女性)
・海外旅行で開放的になってしまい、6キロリバウンドした。(30代女性)
・ダイエットのために食べる量を減らしたことが原因で、貧血になってしまったことがある。(30代女性)
・食事でのダイエットでは、交際などでつい忘れて食べ過ぎて失敗してしまう。(50代女性)
・満腹感があまり得られていないので、ちょっとでも時間に余裕ができると食べ物のことばかり考えてしまってしんどい。(20代女性)
食事ダイエットは、普段の食生活に変化を加えなければいけないことで、ストレスを感じてしまう方が多いことがわかります。
缶入りチューハイをお飲みいただき、「チューハイの本格感」について印象をお聞きしたところ、「良い」の回答が最も多かった缶入りチューハイは、「氷結ストロング」で65.9%という結果となりました。チューハイの本格感を味わいたい方は、前問に続き「氷結ストロング」が良いようです。
今後挑戦してみたいダイエットをお聞きしたところ、最も多い回答は「食事の食べる順を変えるダイエット」で35.8%となりました。次いで「一食置き換えダイエット」27.3%、「食事量の制限ダイエット」21.8%という結果となりました。食事の量や食事を抜くダイエットより、食べる順番や食べ物を変えるダイエットに興味がある方が多いようです。
食事ダイエットで活用したくない食事をお聞きしたところ、1位「バランスが悪い食事」65.8%、僅差で2位は「満腹感が得られない食事」63.0%という結果となりました。食事ダイエットは食事制限や、低カロリーのものだけを食べる方法もありますが、バランスよく食事をとり、ダイエットしたいと思っている人が多いことがわかります。
※以下の設問からは、スーパーフード等の栄養価の高い食品の効能を記載のもと、アンケートにお答えいただきました。
前問のダイエットで活用したくない食事1位は「バランスが悪い食事」となりました。現在、栄養価の高いと言われているスーパーフード等の食品でバランス良くダイエットすることが、話題となっていますが、実際に知っているか、試したことがあるかお聞きしました。
[知っているスーパーフード]1位は「チアシード」75.8%、2位「ココナッツオイル」64.5%、3位「キヌア」61.5%という結果となりました。[試したことがあるスーパーフード]は1位「チアシード」33.0%、2位「もち麦」21.8%、3位「ココナッツオイル」21.0%という結果となりました。知っているけれど試したことのないという方が多いようです。
腸内環境によさそうだと思うスーパーフード等をお聞きしたところ、1位「スーパー大麦」57.8%、2位「もち麦」41.8%、3位「キヌア」39.5%という結果となりました。
今年試したいスーパーフードをお聞きしたところ、1位「もち麦」40.5%、僅差で2位は「スーパー大麦」38.8%、3位「キヌア」36.5%という結果となりました。昨年から人気の「もち麦」に続き、今年は「スーパー大麦」を試したいと思っている方が多いことがわかりました。
今回の調査結果を見て、ダイエットを実行されている方々の多くが、「体に良い」食事を重要視され、「ただ痩せれば良い」のではなく、健康的にダイエットをしたいと考えておられる印象を受けました。以前なら、「○○だけで痩せる」とか「〇〇制限」といった偏ったダイエット情報が注目され、私たち消費者が情報に振り回されていた時期もありました。しかし、アンケートでは「カロリーが低いこと」「基礎代謝が上げられる」「美容効果がある」ダイエットを心がけていたり、「バランスが悪い食事」や「体を冷やす食事」はしたくないと考えていたりするなど、美と健康がともに一体であり、ダイエットを成功させるためには、栄養バランスのとれた食事が基本であることなど、栄養面での知識も正しく理解されているように思いました。
また回答者の経験から「炭水化物抜きダイエット」を自己流でして失敗をしたり、ストレスからリバウンドをしたり、満腹感が得られず続きにくいなど、偏った食事法や制限が厳しい無理なダイエットが続かないということも理解されている方が多いと感じました。
近年、美や健康に役立つのではないかと注目されている「スーパーフード」は、それぞれにビタミンやミネラルなどの栄養素や食物繊維などを豊富に含んでいたり、ココナッツオイルなどはエネルギーへの代謝が早く中性脂肪がつきにくい中鎖脂肪酸を含むと考えられています。
特に今年はスーパー大麦の注目度が高いようです。スーパー大麦は、一般的な押し麦や穀類などと比べて、食物繊維が多く含まれているほか、レジスタントスターチと呼ばれる難消化性デンプンが含まれています。このレジスタントスターチは、食物繊維と同様に血糖値やコレステロールの上昇を抑えたり、胃や小腸で消化されないのでエネルギーになりにくく、大腸まで達して腸内細菌により発酵され、短鎖脂肪酸に代謝されます。それによりphが低下してミネラルの吸収が良くなると考えられ、生活習慣病予防にも役立つのではないかと注目されています。他にも大麦β-グルカンやフルクタンなど様々な水溶性食物繊維を含んでいます。
スーパー大麦をはじめもち麦や、キヌア、タイガーナッツなどは、ビタミンやミネラルだけでなく、食物繊維の仲間が多く含まれており、これらを食事として摂取すると満腹感にもつながります。また食物繊維が多いとよく噛むことにもなりますので、食べ過ぎを抑えることにも役立ちます。
さらに食物繊維の仲間を摂取することは、善玉菌を増やして腸内環境を整える上で役立ちます。女性は、男性と比べると便秘などにもなりやすいのですが、ダイエットで食事量を減らすと便秘になりやすい傾向があります。科学的な研究は十分ではありませんが、女性なら経験的に便秘が続くとお腹が張るなどしてダイエットはもちろん肌が荒れたり、メンタル的にも良い効果はないと、多くの人が感じていることでしょう。腸には体の免疫細胞の半分以上が集まっていますから、腸内環境を整えておくことは、ダイエットや美容はもちろん健康のためにも良いことです。
こうしたスーパーフードと呼ばれる食品の機能性は、まだまだ科学的な知見は不十分で、本当にダイエットに役立つのかどうかは、今後の研究の蓄積が必要です。当然のことながら偏った食べ方はよくありませんが、様々な栄養成分を含む食品を栄養バランスの取れた食事をする上でうまく活用すれば、腹持ちがよく、不足しがちなビタミンやミネラル、食物繊維を補うことにつながり、健康的なダイエットに役立つかもしれませんね。
南 恵子氏食と健康アドバイザー
NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、日本茶インストラクターなどの資格取得。学術誌の編集部、広告制作会社、惣菜メーカーに在籍後、フリーランスのフードライター、フードコーディネーターに。
家庭料理の他懐石料理、食養生や野草料理などの伝統食やヘルシー料理などを学ぶ。現在、食と健康アドバイザーとして、健康と社会に配慮した食生活を提案。
主に「先人の知恵に学ぶ」「体の声を聴く」「情報に振り回されない」等を主要テーマに、講演やセミナー、webや広報誌、雑誌などの各種メディアにて執筆、クッキングセミナー、またレシピ提供や商品企画協力などを中心に活動中。
【書籍】
2004年『じぶんでつくるクスリ箱』、2006年『美人をつくるかんたんヘルシーごはん』
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
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