自分で牛乳を購入する人は、全体の約7割、自分は購入しないが、家族が購入する人を含めると約8割が購入
最も重視する点も「価格」「品質(安全性)」「味」の順
総合マーケティング支援を行う株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するため、独自で調査を行っております。今回2018年10月26日(金)~29日(月)の4日間、全国20~60代までの男女1,000人を対象に「牛乳の購入意識」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。
<調査背景>
今年(2018年)9月6日 北海道を過去最大の地震が襲いました。北海道は、広域で予期せぬ停電になり、その停電の影響で道内の乳製品の工場が操業停止したり、酪農家の搾乳作業や搾乳後の生乳の冷蔵保管ができなくなったりして、その影響で首都圏のスーパー店頭で牛乳が品薄になりました。乳牛は、毎日搾乳してあげないと健康が悪化して死亡してしまうこともあることをマスコミが地震当時報道していたことを記憶しています。
スーパーの店頭に行けば、普段当たり前に並んでおり、特売もよく見かける牛乳ですが、国内の酪農家は近年かなり減少しており、牛乳の供給はギリギリになっているようです。一方で、牛乳は、食生活には欠かせないものです。そこで今回は、牛乳に焦点を当て、牛乳の購入実態や牛乳に対する意識について探ることにしました。報道の資料として、ご活用いただければ幸いです。
<調査概要>
調査方法:株式会社ネオマーケティングが運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式
調査対象:アイリサーチ登録モニターのうち、全国の20歳~69歳の男女
サンプルサイズ:1000サンプル(性別×各年代 100S)
調査期間:2018年10月26日(金)~29日(月)の4日間
「牛乳の購入意識に関する調査」主な質問と回答
◆牛乳の購入実態
自分で牛乳を購入する人は、全体の約7割、自分は購入しないが、家族が購入する人を含めると約8割が購入。
1週間当たりの購入量は「1~2リットル未満」が最も多く、2リットル未満の購入が約4分の3を占める。
◆牛乳を購入する際の重視点
「価格」と「品質(安全性)」の2つが高く、次いで「味」「賞味期間」を重視。
◆牛乳や日本の食に対する意識
「日本の牛乳は品質が良い」「日本の牛乳は安全」に加え、「牛乳は骨を強くする」「牛乳は身体に良い」などの項目も肯定割合が高く、 「日本の牛乳は、安全で品質が良い」 「牛乳は健康に良い」と消費者は考えている。
「多少価格が高くても安心・安全と思われる牛乳を購入したい」「食品の安心・安全を維持するのには、コストがかかるものだ」などの項目について大半の人が肯定しており、食品や牛乳の安心・安全のためには多少価格が高くても受け入れたいと考えている。
「仮に外国産の牛乳が店頭にある場合」を想定(日本の牛乳は100%国産)して、国産と外国産のどちらを買いたいか聞いたところ、国産の牛乳を優先的に購入したいと考えている人が9割以上。
そのうち、約3割の人が「国産の牛乳を買うためなら、20円くらいまでの値上げを許容」と回答。
牛乳を購入するか聞いたところ、「ほぼ毎日」が7.0%、「週2~3回程度」が19.4%、「週1回程度」が25.1%と、週1回以上購入する人が合計51.5%で半数を占めます。「自分の世帯は、ほとんど購入しない」は約2割と5世帯に1世帯程度になっています。
「月2~3回以上、牛乳を購入する」と回答した人の1週間当たりの購入量は、「1~2リットル未満」が45.7%で最も高く、「1リットル未満」が30.2%、「2~3リットル未満」が11.3%の順となっています。2リットル未満が購入者の約4分の3を占めます。
牛乳を購入する際の重視点を聞いたところ、「価格」が76.1%で最も高く、次いで「品質(安全性)」が69.0%、「味」が50.9%、「賞味期限」が43.7%の順となっています。
最も重視する点も「価格」「品質(安全性)」「味」の順となっています。
牛乳に対する意識について全員に聞いたところ、 「日本の牛乳は品質が良い」「日本の牛乳は安全」の項目が肯定されているのに加え、「牛乳は骨を強くする」「牛乳は身体に良い」などの健康に関する項目も肯定されています。
日本の牛乳は安全で品質が良く、牛乳は健康に良いと考えている人がかなりの割合を占めています。
中学生以下の子供のいる世帯では、「牛乳は生活に不可欠」「子どもは牛乳を飲むと背が伸びる」「牛乳を飲むとリラックスする」が中学生以下の子供のいない世帯に比べ肯定割合が高くなっています。
日本の食や牛乳の供給に関しての考えについて全員に聞いたところ、「日本の酪農や酪農家を応援したい」が最も高くなっています。また「多少価格が高くても安心・安全と思われる牛乳を購入したい」「食品の安心・安全を維持するのには、コストがかかるものだ」「現状より食品の価格が安くなるより、安心・安全を維持してほしい」を肯定する割合が高く、食品や牛乳の安心・安全のためには多少購入価格が高くても購入したいという意識があることがわかります。
日本の牛乳は100%国産ですが、仮に外国産の牛乳が店頭にあったとした場合、国産と外国産どちらを買いたいか聞いたところ、「価格が(多少)高くても、国産のものを買いたい」が54.7%、「価格が同じなら、国産のものを買いたい」が38.6%となっています。国産の牛乳について優先的に購入したいと考えている人が93.3%いることがわかりました。
前問で、「価格が(多少)高くても、国産のものを買いたい」または「価格が同じなら、国産のものを買いたい」とお答えの方に、国産の牛乳を買うために、牛乳(種類別「牛乳」・紙パック・1リットル)の値上げは、いくらくらいまでなら許容できるか聞いたところ、値上げを許容した人のうち、「20円くらいまで」が約28%と最も多く、「10円くらいまで」が約25%、「30円くらいまで」が約18%と続きました。また、「50円くらいまで」との回答も約16%ありました。
【参考】
総務省の平成29年の家計調査によると、牛乳1リットル当たりの平均購入価格は約196円(平成29年の月毎の平均で算出)
■この調査で使用した調査サービスはコチラ
ネットリサーチ:https://neo-m.jp/research-service/netresearch/
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<例>「生活者を中心にしたマーケティング支援事業を提供する株式会社ネオマーケティングが実施した調査結果によると……」
■「ネオマーケティング」
URL:https://neo-m.jp/
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