市場調査レポート

食事ダイエットに関する調査 2016年|市場調査レポート

作成者: 株式会社ネオマーケティング|2016/04/14 5:40:00

食事ダイエットの悩みは「お腹が空きやすい」68.0%がトップ、次いで「飽きやすい」52.8%。
【満腹感】【味のアレンジ】【健康的な減量】でイメージするダイエット食は?
3つの項目全て「おかゆ」が第1位という結果に。
食事ダイエットの最中に求めることを漢字1文字で表すと「美」が第1位、次いで「楽」

総合マーケティング支援を行なう株式会社ネオマーケティング(所在地:東京都渋谷区)では、世の中の動向をいち早く把握するために、独自で調査を行なっております。今回2016年3月23日(水)~2016年3月24日(木)の2日間、現在、食事ダイエットをしている、全国の20歳~59歳の女性400人を対象に「食事ダイエット」をテーマにしたインターネットリサーチを実施いたしました。

 

<調査背景>
女性にとって永遠のテーマとも言えるダイエット。様々なダイエット方法のなかでも食事ダイエットは王道とも言えます。日々の食生活の見直しや工夫は、ダイエットをする上で欠かせないと思う女性も多いはずです。今後はどのようなものがダイエット食のトレンドとなるのでしょうか。そこで今回は、現在、食事ダイエットをしている、全国の20歳~59歳の女性400人を対象に「食事ダイエットに関する調査」を行ないました。報道の一資料として、ぜひご活用ください。

<調査概要>
調査の方法:株式会社ネオマーケティングの運営するアンケートサイト「アイリサーチ」のシステムを利用したWEBアンケート方式で実施
調査の対象:アイリサーチ登録モニターのうち、現在、食事ダイエットをしている、全国の20歳~59歳の女性を対象に実施
有効回答数:400人(20代・30代・40代・50代:各100人)
調査実施日:2016年3月23日(水)~2016年3月24日(木)

「食事ダイエットに関する調査 2016年」主な質問と回答

◆食事ダイエットの悩みは?
最も多い回答が「お腹が空きやすい」68.0%、次いで「飽きやすい」52.8%、「レシピのレパートリーが少ない」28.8%という結果に。

◆一食置きかえダイエットで試したいと思うものは?
最も多い回答が20代は「スムージー」47.0%、
30代は「酵素ドリンク」45.0%、40代は「おかゆ」36.0%、
50代は「おかゆ」40.0%という結果に。

 

◆簡単に自分で作れるダイエットレシピがあったら、知りたい?
85.8%が「知りたい」と回答。

 

 

調査データのダウンロードはこちら

Q1. 「食事ダイエットをしているときにとる食事」に重要だと思う要素【n=400】

 

 

食事ダイエットをしているときにとる食事について、重要だと思う要素をお聞きしたところ、最も多い回答が「体に良い」で85.0%という結果となりました。次いで、「飽きない」70.0%、「調理方法が簡単」67.5%の順となっています。年代別でみると、30代~50代は「体に良い」に次いで「飽きない」という結果となっており、健康的且つ飽きない食事を重視している方が多いようです。

 

Q2. 食事ダイエットの悩み【n=400】

 

 

食事ダイエットの悩みについてお聞きしたところ、約7割の方が「お腹が空きやすい」と回答しました。ダイエット中でも満腹感を得られる食事をしたいと思う方も多いのではないでしょうか。次いで、「飽きやすい」52.8%、「レシピのレパートリーが少ない」28.8%の順となっています。

 

Q3. 食事ダイエットで活用したくない食事【n=400】

 

 

食事ダイエットで活用したくない食事をお聞きしたところ、最も多い回答が「飽きてしまって続けられない食事」で60.8%という結果となりました。飽きずに食事ダイエットを続けたいと思う方が多いようです。そのほか、「満腹感が得られない食事」59.0%や「簡単に作れない食事」58.8%も上位となっています。

 

Q4. 食事ダイエットをしているときに食べるもののイメージ【n=400】

 

 

食事ダイエットをしているときに食べるものについて、「満腹感を得られそう」「味のアレンジがしやすそう」「健康的に減量できそう」の3つのイメージにあてはまるものをそれぞれお聞きしました。
「満腹感を得られそう」のイメージにあてはまるもので最も多い回答が「おかゆ」で42.5%、次いで「バナナ」32.8%となりました。
「味のアレンジがしやすそう」のイメージにあてはまるもので最も多い回答が「おかゆ」で52.0%、次いで「豆腐」35.5%となりました。
「健康的に減量できそう」のイメージにあてはまるもので最も多い回答が「おかゆ」で46.5%、次いで「豆腐」26.5%となり、3つの項目全て「おかゆ」が第1位となりました。
【Q2】で食事ダイエットの悩みとして半数以上の方が「お腹が空きやすい」「飽きやすい」と回答しましたが、それらの悩みを解決する一つの食べ物として、「おかゆ」が良さそうと考える方が多いようです。

 

Q5. 簡単に自分で作れるダイエットレシピがあったら知りたいか【n=400】

 

 

簡単に自分で作れるダイエットレシピがあったら、知りたいと思うかをお聞きしたところ、「とても知りたい」と「知りたい」を合計して85.8%の方が「知りたい」と回答しました。【Q1】で6割以上の方が調理方法が簡単な食事を重要視していることから、時間をかけず手軽にダイエット料理を作りたいと思う方も多いのではないでしょうか。

 

Q6. 食事ダイエットにおける失敗談【n=400】

 

・炭水化物を制限したらリバウンドしてしまった。(20代女性)
・炭水化物を抜いて肌が荒れた。(20代女性)
・偏った食事で体調を崩したり、肌の調子が悪くなった。(20代女性)
・極度の食事制限と過度の運動でストレスが溜まり過ぎて暴食。(20代女性)
・満腹感を得られず、ストレスがたまってしまう。(30代女性)
・調理が面倒で長続きしない。(30代女性)
・食事を制限して仕事中にお腹が減ってしまい、業務に集中できない。(30代女性)
・お腹が空いて続けられない。(40代女性)
・無理な食事制限で、1キロ痩せて2キロ太った。(40代女性)
・炭水化物を抜こうと思って試したが、結局お腹が空きすぎて、耐えられなかった。(50代女性)

食事ダイエットにおける、失敗談を自由回答方式でお聞きしたところ、リバウンドや肌荒れなどの言葉が多くを占めていました。また、炭水化物を制限したことによって食事ダイエットに失敗したという回答も目立つ結果となりました。

 

Q7. 今後挑戦してみたいダイエット【n=400】

 

 

今後挑戦してみたいダイエットをお聞きしたところ、最も多い回答が「食事の食べる順を変えるダイエット」で32.3%となりました。次いで「一食置きかえダイエット」27.0%となっており、食事量を制限するよりも食べる順番や食べるものを置きかえることに興味がある方が多いことがわかりました。

 

Q8. 一食置きかえダイエットに挑戦する場合、試したいと思うもの【n=400】

 

 

一食置きかえダイエットに挑戦する場合、試したいと思うものをお聞きしたところ、全体では第1位「スムージー」39.0%、第2位「酵素ドリンク」38.3%、第3位「おかゆ」36.5%の順となりました。ドリンクが上位となり、食べ物では「おかゆ」が最も多い回答であることがわかりました。年代別で最も多い回答をみると、20代は「スムージー」47.0%、30代は「酵素ドリンク」45.0%、40代は「おかゆ」36.0%、50代は「おかゆ」40.0%という結果となっています。

 

Q9. 食事ダイエットの最中に求めることを漢字1文字で【n=400】

 

 

食事ダイエットの最中に求めることを漢字1文字で表すとしたら、どのような漢字を思い浮かべるかをお聞きしました。最も多い回答が「美」23.0%という結果となりました。次いで「楽」22.3%となり、「らく」や「たのしさ」を求める方もいるのでしょうか。第3位には「健」20.3%がランクインしています。体重を減らすのみではなく、健康的で美しく痩せたいと思う女性もいるようです。

 

フードコーディネーター  南恵子氏コメント

 

今回の調査を見て、ダイエットを実行されている方々の多くが、ダイエットを成功させる上で大切なことを経験的に理解されている方が多いという印象を受けました。
その大切なこととは、「食事ダイエット」のポイントは、「○○だけ」と言った特別な食品に頼ったり、極端な制限をすることよりも、健康的で且つ飽きない食事を「確実に続ける」ことが重要だということです。食事ダイエットをする上で抱える悩みや、活用したくない食事を見てもわかるように、飽きる、満腹感が得られないことは、ダイエットをする上で、大きな壁と言えます。
人間が生命活動を営む上で、エネルギー源となる栄養素や、円滑に機能するための栄養素が必要ですから、エネルギーや栄養が偏ったり不足するような食事では、体調を悪くするなどして長続きしません。また同じ食品を食べ続けて「飽きる」ことも、偏った食事により栄養の過不足を本能的に防御するためなのかもしれません。
食事ダイエットをしている時の食べ物として上位にある「おかゆ」は、日本人の主食である米で作ります。和食の一汁三菜の献立が欧米の食事と比べて評価されている点は、ひとつにはごはんを主食として、エネルギーのおおよそ半分を、たんぱく質や脂肪の多い肉類などではなく、ごはんから摂取し、おかずの主菜、副菜の多様な食品から幅広い栄養素を摂取することです。おかゆは、ごはんと同様にどんなおかずとも相性が良いものです。また水分の多いおかゆをお茶碗一杯分と置き換えると、ボリューム感の割に、エネルギー量を抑えることができます。今健康やダイエットの分野では、炭水化物(糖質)を極端に制限する食事が注目されていますが、まだその有効性が明らかになったわけではありません。この調査の失敗談にもあるように、偏った食事や厳しい制限食は、特に長く続けることで体調や美容に悪影響を及ぼす例もあります。もちろん食べすぎてはいけませんが、適度にご飯やおかゆに含まれる炭水化物(糖質)も摂取することが、健康のためには必要不可欠です。
ただし、気をつけていただきたいのは、おかゆだけでは、やはり栄養が偏ります。お米には、主体の糖質の他にもたんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどがわずかながら含まれますが、これだけでは足りません。糖質をエネルギーに代謝するにはビタミンB群などが必要です。またおかゆだけですと腹持ちも悪く、すぐにお腹が減ってしまいます。おかゆで軽くしているからと油断してついついスイーツなどの間食を摂りすぎてしまうと、ダイエットには逆効果ですね。
おかゆを卵でとじたり、魚と合わせるなどたんぱく質を加えたり、野菜やキノコ類、海藻類、豆類など、様々な副菜を組み合わせて、ビタミンやミネラル、食物繊維なども摂ることで、栄養バランスがよく、より満腹感も得られ腹持ちもよくなります。人の美しさは、健康と兼ね合わせてこそ、成し遂げられるものだと思います。そのためには、栄養バランスを図りつつの食事ダイエットに、おかゆは有効なメニューの一つと言えるでしょう。米から炊くのは面倒という人は、炊いたごはんに水分を加えて簡単に作っても良いでしょう。

 

 

南恵子氏プロフィール

食と健康アドバイザー
NR・サプリメントアドバイザー、フードコーディネーター、日本茶インストラクターなどの資格取得。
学術誌の編集部、広告制作会社、惣菜メーカーに在籍後、フリーランスのフードライター、フードコーディネーターに。
家庭料理の他懐石料理、食養生や野草料理などの伝統食やヘルシー料理などを学ぶ。
現在、食と健康アドバイザーとして、健康と社会に配慮した食生活を提案。主に「先人の知恵に学ぶ」「体の声を聴く」「情報に振り回されない」等を主要テーマに、講演やセミナー、webや広報誌、雑誌などの各種メディアにて執筆、クッキングセミナー、またレシピ提供や商品企画協力などを中心に活動中。
【書籍】
2004年『じぶんでつくるクスリ箱』、2006年『美人をつくるかんたんヘルシーごはん』

 

 

 

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