株式会社ネオマーケティングは、早稲田大学商学学術院教授で日本のマーケティング研究の第一人者である恩藏直人氏と共同で、様々な業種、業界の商品・サービスにおけるブランドの想起集合を調査する、「Evoked Set(想起集合)共同研究プロジェクト」を開始しました。
■恩藏直人氏
日本のマーケティング研究の第一人。早稲田大学商学学術院長、商学部長などを歴任し、現在は早稲田大学商学学術院教授、同大学の常任理事。
『競争優位のブランド戦略』『製品開発の戦略論理』『マーケティング 第2版』など、マーケティングに関する数多くの書籍を執筆しており、フィリップ・コトラーの訳著も数多く手がけています。
■Evoked Set(想起集合)共同研究プロジェクトとは
生活者は商品・サービスを購入利用する際に、候補となるブランドをいくつか思い浮かべ、多くはその中から実際に購入するブランドを選択します。生活者が想起したブランド群はEvoked Set(想起集合)と呼ばれ、生活者に選ばれるかどうかは、このEvoked Set(想起集合)に入っているかにかかっています。
Evoked Set(想起集合)の測定は、調査する対象者や聞き方によって調査結果に影響が出やすいため、適切な対象者条件の設定と設問設計が重視されます。
そこで恩藏教授に協力を仰ぎ、様々な業種、業界にわたる商品・サービスについて、Evoked Set(想起集合)のデータ収集を行う共同研究プロジェクトを発足いたしました。本プロジェクトでEvoked Set(想起集合)を調査研究し、これからの時代に生活者に強く支持されるブランドをひも解いていきます。
例えば、売上が仮に№1カテゴリーのブランドがあったとしても想起集合では1位になるとは限らずチャネルのカバレッジによって売上が確保されている可能性があり、今後販売チャネルが複雑化していく中で自社のブランドが競合他社と比較して想起集合の何番目に入っているかを測定することは重要指標となると考えております。
広告やPR等による、売上で成果を確認するのが必ずしも適切でない、ブランディングの為の施策の効果検証の指標としても活用いただけます。
更に、ネオマーケティングの独自指標として、生活者が他者に推奨するブランド群「推奨集合」や小売店のブランド売上とEvoked Setの関係性も今後研究を行っていく予定です。