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「ガクチカって何を書けばいいの?」
「アルバイト、サークル、ゼミ…どの経験を選べばいい?」
「特別な実績がないから、アピールできることがない…」
就職活動を進める中で、このようにガクチカに悩む人も多いのではないでしょうか。
かくいう私も就活生時代はガクチカに悩まされました。
そんな私も社会人になり、人事をしていて感じたことは、重要なのは「何をしたか」だけではないということ。
面接官がこの質問を通して知りたいことは、その経験の中であなたが何を考え、どう行動し、そこから何を学んだのかという観点でした。
そのため、アルバイト、部活動、サークル、ゼミ、学業、資格勉強など、学生生活の中で力を入れて取り組んだ経験であれば、すべてガクチカのテーマになりえます。
この記事では、ガクチカに何を書けばいいのか迷っている方に向けて、
テーマの選び方から企業が見ているポイント、ブラッシュアップの方法まで解説します。
そもそもガクチカとは?
ガクチカとは、「学生時代に力を入れたこと」の略称として言われます。
就活では、エントリーシートや面接などで「学生時代に力を入れたことを教えてください」と質問されることがあり、それらのことをガクチカと呼んでいます。
ガクチカとして取り上げられる経験には、例えば以下のようなものがあります。
• アルバイト
• 部活動
• サークル活動
• ゼミ・研究
• 学業
• 資格取得
• インターンシップ
• ボランティア
• 趣味や個人活動
ここで大切なのは、「すごい経験でなければガクチカにならない」と考えないことです。
実際、2026年卒479人を対象とした調査では、ガクチカとして最も多かったのは研究・ゼミで27.1% 、次にアルバイトの26.3% でした。

引用「【調査リリース】選考通過ES、6,331件を分析!ガクチカの「王道」に5年で変化:https://unistyleinc.com/columns/1092
つまり、「全国大会に出場した」「起業した」といった特別な経験がなくても問題ありません。
むしろ、身近な経験の中から自分なりに考えて行動したエピソードを見つけることが重要です。
ガクチカで大切なのは「何をしたか」より「どう考えて行動したか」
ガクチカを考えるとき、「何をやったら評価されるのだろう?」と考えてしまう人も多いのではないかと思います。
しかし、面接官が知りたいのは経験そのもの「何をしたか」だけではありません。

例えば、
「飲食店でアルバイトをしていました」
だけでは、あなたがどのような人なのかは十分に伝わりません。
一方で、
「接客に苦手意識があったため、お客様から声をかけられる前に行動することを目標にし、先輩の接客を観察して声かけのタイミングを工夫した」
という内容であれば、苦手なことに対しても自分で目標を立て、工夫をし、行動したのだということが伝わります。
このように、ガクチカでは「あなた自身がどう考えて、どんな行動したか」という観点がとても大切です。
そのため、以下のような流れで伝えられると、第三者が読んだり、聞いたりしてもわかりやすく伝わる構成にすることができます。

① 当時の状況を説明する
② 自分の役割やその時の課題を伝える
③ その課題に対して、自分自身がどう考え、どう行動したのかを話す
④ 行動の結果、どんな変化や成果、学びが得られたのかをまとめる
このような流れで、あなたの考え方や行動を伝えることが大切です。
ガクチカで評価されやすい「再現性」とは?
では、これらで面接官は何を見て、評価をしているのでしょうか。
それは、入社してくれた場合、同じように頑張ってくれそうか?活躍してくれそうか?という「再現性」を見ています。
再現性とは何か
再現性とは、簡単にいうと過去の経験での考え方や行動が、入社後の仕事でも活かせるかということを言います。

例えば、
「アルバイトで売上を20%上げた」
という結果だけでは、その経験を入社後に活かせるかどうかは分かりません。
なぜなら、入社をして全く同じ状況になることはほとんどないためです。
一方で、
「売上が伸びない原因を時間帯別に分析し、お客様が少ない時間帯におすすめ商品の声かけを増やした」
という経験であれば、「課題を分析する」「原因を考える」「行動する」といった行動の特性が見えてきます。
これらが見えると、入社後も課題に直面した際、まずは分析をして原因を考え、そのうえで行動を起こせるだろうという未来を想像することができ、入社後にも活かせそうなことが見えてきます。
このように、結果だけではなく、結果に至るまでのプロセスを伝えることで、入社後の活躍イメージにつながりやすくなります。
なぜ新卒採用で再現性が重要なのか
日本の新卒採用では、ポテンシャル採用を行っている企業が多いです。
つまり、今後成長する可能性(ポテンシャル)含めて採用するケースが多くあります。
そのため、面接官はガクチカを通して、
「入社後も同じように頑張ってくれそうか」
「課題に直面したとき、自分で考えて行動できそうか」
「周囲と協力しながら仕事を進められそうか」
など、将来の仕事につながる特徴を見ようとします。
つまり、ガクチカは過去の実績を自慢する場ではありません。
「私はこう考えて、こう行動する人間です」ということを伝え、入社後の活躍をイメージしてもらうための材料と考えるとよいでしょう。
面接官がガクチカから見ているポイント
企業によって評価基準は異なりますが、一般的には以下のようなポイントが見られます。
• 主体的に行動できるか
• 課題に対して考えて行動できるか
• 目標に向けて努力できるか
• 周囲と協力できるか
• 失敗や困難から学べるか
• 自分の行動を振り返り、改善できるか
• 入社後にも活かせそうな行動特性があるか
そのため、「何を達成したか」だけでガクチカの良し悪しを判断する必要はありません。
ガクチカが書き進められないという方は、これらの特徴を学んだ経験はないかを一度考えてみてください。
ガクチカは何がいい?評価されやすいテーマの選び方
では、実際にどのような経験をガクチカにすればよいのでしょうか。
いくつか例として以下に記載します。

①目標に向かって工夫した経験
例えば、
「資格試験に合格するために、勉強方法を記録して学習方法を改善した」
「アルバイトで接客評価を上げるために、先輩の接客方法を分析した」
などです。
大切なのは「頑張った」だけで終わらず、目標に対してどのような工夫をしたのかを説明できるようにすることです。
②課題を見つけて改善した経験
自分で課題を見つけ、改善に取り組んだ経験もガクチカに向いています。
例えば、
「サークルの参加率が低いことに気づき、部員へのヒアリングを行った結果、参加しにくい時間帯に原因があると考え、活動時間を変更した。」
この場合、
「サークルの参加率を上げた」
だけではなく、
「課題に対して原因を考える→施策を考え、実行する」
というプロセスを伝えられます。
③周囲と協力して成果を出した経験
社会人になると、一人だけで仕事を完結させることは多くありません。
そのため、チームで何かに取り組んだ経験もガクチカになります。
部活動やサークルだけでなく、アルバイト、ゼミ、学園祭などもテーマになります。
「自分が頑張った」だけではなく、
「周囲にどう働きかけたか」
「意見が違う人とどう調整したか」
まで整理すると、よりあなたらしさが伝わります。
④失敗や困難を乗り越えた経験
順調だった経験だけがガクチカになるわけではありません。
むしろ、
「最初はうまくいかなかった」
「目標を達成できなかった」
という経験から、どのように改善したのかを伝えることもできます。
例えば、
「アルバイトで最初は仕事を覚えられなかったが、持ち運べるように小さいノートを買ってメモをとり、復習をすることで、徐々に任される仕事が増えた」
といった経験です。
重要なのは“できなかった”ということではなく、できなかったことに対してどのように考え、行動したかです。
⑤継続して努力した経験
「大学4年間、同じアルバイトを続けた」
「毎日30分資格の勉強を続けた」
など、一見すると派手ではない経験もガクチカになります。
継続した理由や、途中でどのような工夫をしたのかを深掘りしてみましょう。
継続力はとても大切な力です。なぜ頑張れたのか、折れそうになった時にどんなことを考え、どう工夫をして継続ができたのかを話すことができれば、社会人になり、大変なことがあった時にも同じように乗り越えてくれるのではないかとイメージすることができます。
企業によって評価されるポイントは違う
ここまで紹介したのは、比較的多くの企業で評価されやすいポイントであり、社会人としての一般的な基礎力です。
ただし、すべての企業が同じ人物を求めているわけではありません。

例えば、職種別。
営業職であれば「周囲を巻き込みながら行動した経験」
マーケティング職であれば「データや情報をもとに仮説を立て、改善した経験」
など、職種によってアピールしやすい経験は変わる可能性があります。
実際、広告・マーケティング領域では、キャッチコピーやクリエイティブを作るにあたって、アイデア力・発想力などが求められると考えられがちですが、論理的思考力や課題解決力、仮説を立てながら行動する力などがとても大切な力となります。
企業別でも求める観点が違います。
「求める人物像」という言葉を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
例えば、
株式会社電通であれば「課題意識をもち、問題を解決するために考え抜く力(=アイデア)と、粘り強く最後までやり遂げる力(=実現力)の両方を兼ね備えている方。」
全日本空輸株式会社(ANA)であれば「お客様、共に働く仲間、そしてこの仕事を好きだといえる人」
など、会社によってどんな人が魅力的かは異なります。
だからこそ、
「この会社はどんな人を求めているのか?」
「入社後にはどんな仕事をするのか?」
を調べることも大切です。
企業の採用ページや説明会、OB・OG訪問などを通して情報を集め企業分析することで、自分の経験のどこをアピールすればよいのかが見えやすくなります。
ガクチカをブラッシュアップする3ステップ
ここからはガクチカをこれから作る、または既に作っているものを今後の早期選考・本選考に向けてブラッシュアップする場合の3ステップを紹介します。

STEP1|自分の経験を棚卸しする
まずは、大学生活を振り返ってみましょう。
「力を入れたこと」という名前に引っ張られすぎなくて大丈夫です。
以下のような経験を書き出してみてください。
• 長く続けていること
• 苦労したこと
• 夢中になったこと
• 周囲から褒められたこと
• 自分なりに工夫したこと
• 以前よりできるようになったこと
• 誰かのために行動したこと
STEP2|「なぜ?」を繰り返して深掘りする
先ほど振り返った経験に対して、「なぜ頑張れたのか」「何が大変だったのか」を深掘りしていきます。
例えば、
「アルバイトで新人教育を頑張った」
のであれば、
「なぜ新人教育をしようと思った?」
「なぜその方法を選んだ?」
「最初からうまくいった?」
「うまくいかなかったとき、どうした?」
「その経験から何を学んだ?」
と掘り下げてみましょう。
ここまで整理できてくると、「アルバイト経験」から、あなたの考え方や行動特性が伝わるエピソードに変わります。
STEP3|第三者にフィードバックしてもらう
自分一人で文章を作っていると、
「これって本当にアピールになっている?」
「この経験は普通すぎない?」
と判断に迷うことがあります。
特に社会人経験をしていない中で、社会に出たときにどんな考え方や行動特性が求められるのか・刺さるのかをイメージすることはすごく難しいことです。
そんなときは、第三者に見てもらうのがおすすめです。
可能であれば社会を経験している人に見てもらうのをおすすめします。
◆OBOG訪問
1つはOBOG訪問で志望する企業に就職をした先輩に聞くことです。
大学でOBOGの連絡先を調べることができたり、直接企業人事に連絡して時間を設けていただいたり、OBOG訪問用のサービス・アプリを使うことも可能です。
実際に志望企業で働いている人に見てもらうことで、よりリアルに近いフィードバックをもらうことができるでしょう。
◆大学キャリアセンター
もう1つは通っている大学のキャリアセンター(就職センター)です。
ESの添削や面接対策など、就職活動全般について相談できます。
自分が通っている大学の学生の傾向を見てきているので、それらのアドバイスを受けられる点もメリットです。
◆就活エージェント
ただ、自分が志望する企業のOBOGに連絡する手段がなかったり、大学のキャリアセンターは予約枠が埋まりやすかったりすることが多いです。
そのため、就活エージェントなども活用することがおすすめです。
就活エージェントではES添削だけでなく、企業選びや面接対策まで相談できます。
特に、企業側の採用基準を理解しているアドバイザーに見てもらうことで、「学生目線では良いガクチカ」と「企業から評価されやすいガクチカ」の違いに気づけることがあります。
例えば、
エントリーズナビでは、広告・PR・IT業界を中心に就職支援を行っており、現役の人事部長や、マーケティングコンサルタントとしての経験を持つメンバーもアドバイザーとして在籍しています。
「自分のガクチカが企業からどう見えるのか知りたい」
「どんな企業なら自分の強みを活かせるのか相談したい」
という方は、第三者と一緒にブラッシュアップしてみるのも一つの方法です。
💡参考:就活エージェントおすすめ7選!就活のプロを活用して、納得内定を取るために必要なポイントとは!?
ガクチカを提出する前のチェックリスト
最後に、ガクチカが完成したら以下をチェックしてみましょう。

□ 経験(事実)だけを書いていないか
□ 自分が考えたこと・工夫したことがきちんと入っているか
□ なぜその行動をとったのかを説明できるか
□ 考えたことや行動、結果を具体的に説明できるか
□ その経験から何を学んだのか書けているか
□ 入社後にも活かせそうな強みが伝わるか
□ 応募企業決まっているのであれば、その企業が求める人物像とズレていないか
□ 自分以外の人が読んでも内容を理解できるか
すべてを完璧に満たす必要はありません。
まずは自分の経験を書き出し、「なぜ?」「どうして?」と深掘りするところから始めてみましょう。
まとめ | 自分が考えて行動した経験はすべてガクチカになる!
「ガクチカは何がいい?」と迷ったとき、特別な経験を探す必要はありません。
アルバイト、部活動、サークル、ゼミ、学業、資格勉強など、自分が考えて行動した経験であれば、すべてガクチカのテーマになります。
大切なのは、
• 何をした?
• なぜ取り組んだ?
• どんな課題があった?
• どう考えて行動した?
• そこから何を学んだ?
という流れで、自分の考え方や行動を伝えることです。
そして、新卒採用では過去の実績だけでなく、経験から見える「入社後の活躍イメージ」も重要になります。
「自分のガクチカがこれでいいのか分からない」
「企業から評価される伝え方になっているか確認したい」
という方は、キャリアセンターや就活エージェントなど、第三者に相談してみてください。
エントリーズナビでは、広告・PR・IT業界を中心とした就活相談に加え、業界問わず対応可能な現役人事経験者などのアドバイザーによる選考対策も行っています。
一人で悩み続けるのではなく、まずは自分の経験を整理するところから始めてみましょう。

